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2009年05月31日

ジョニー オニールズ ウィード ウイング スプーン

ウィードレス スプーンの続き・・・

今回紹介するのはジョニー オニールズ ウィード ウイング 1 (JOHNNY ONEILS WEED WING 1)。



70年代購入のプロペラ付きスプーンです。



例によって、ネット検索しても全くヒットしない。

海外検索したら少数ヒットしたが、JOHNNY ONEILSでは無くてJonny OneilsとかJohnny O'Nealになっている・・・日本でも古いルアーやメーカーの呼び名が人それぞれだったりするけれど、アメリカ人も古いルアーの事になると記憶があやふやになるようだ。

わざわざSingle Weedless Wireって注釈が付いていたりするネット情報が有る事を考えると、ワイヤーが2本でサイズが大きな物も存在する模様。

ボディー長さは約6cm、重量は7g位かな?
ベイトではキャスティングし難い軽量スプーンです。



ボディーは板金プレス、磁石に反応するので鉄板か?

フックは平打ち。



シルバーミノーと比較するとシャンクのストレート部分が長くなっているのだが、ワームやトレーラーを刺し易くする為なのか?

ガードはワイヤーを曲げただけ。



何と言っても一番の特徴はフロントのプロペラ。

比重が軽いのでアルミ系の鋳物ではないかと思う。



一般的な使用方法としては通常のボトムポンピングがメインでは無いかと推察されるのだが、軽量ボディーを活かして表層をバスベイトのようにスプラッシュさせるのも有りかと思う。

現在はあまり見られないけれど、以前はアンダウォーターでプロペラが回転するルアーが結構ありました。

スピナーブレイドだったら集魚効果があるのは判るのですが、水中で回転するプロペラにバスがどれだけ興味を持つのだろう?

購入した時は勿論新品で、きれいなメッキ(銀メッキ?)だったのですが、経年変化でイブシ銀に・・・骨董なら良い味を醸し出していると言えるが、漁具としては実用品ではなくなっています。



70年代、ワームやラバージグが普及していなかった事もあり、ABUのトビー、アトム、フラミンゴ、他にはダーディブル等のウィードレススプーンを多用していたのだが、タックルBOXには残っていない。

関連記事リンク:ABU トビー(TOBY)
関連記事リンク:エッピンガー ダーデブル コピーキャット
関連記事リンク:エッピンガー ダーデブル スピニー

ウィードガードを過信した訳でも無いのですが、全て津久井湖や相模湖の藻屑となってしまいました。



最近、ワーム禁止の湖が増えているようだ。

ストラクチャーをタイトに狙えるウィードレススプーンの復権は近い?


  


Posted by KAZU@ at 10:11Comments(2)釣:ルアー

2009年05月30日

ハーターズ オルソンミノー

先日紹介したシルバーミノーの色違い・・・に見えますが、これはパチ物。

関連記事リンク:ジョンソン シルバーミノー



ハーターズ オルソンミノー(HERTER’S OLSON MINNOW)です。



通常のシルバーミノーと比較すると判るがマスキーサイズ。



全長約10cm、重量は20g位でしょうか?

シルバーミノーのボディーは鋳物でしたが、こいつは金属打ち抜き。

SOLID MARINE BRASSって書いてあるので真鍮が原料のようだ。



フックは大物マスキーにも充分耐えられる平打ちのゴツイ物が付いている。



どうも取付方が貧弱だが・・・



大物がヒットしたらフックより先に逝ってしまいそうな細いワイヤーのラインアイ。



姿形こそシルバーミノーですが、これでは実用品とは言えません・・・当然、使った事は無し。

フックのポイントとワイヤーガードの形状もジョンソンそっくりなのだが・・・



ネットで検索するとHERTER'Sと言うのはアメリカで1893年に創業された釣り具やアウトドア用品の総合商社のようだ。

こいつは30年位前に貰った物で出所が不明なのだが、小さくJAPANと刻印がある所を見ると、戦後日本で作られたHERTER'Sへの輸出用ではないかと思う。



流石に終戦直後の事は直接は知らないのだが、昔読んだ釣り雑誌には当時アメリカ向けにジャンク釣り具が日本から大量出荷されていたような記述があったと思う。

私達の先人たちが戦後復興に必死で娯楽なんて無かった時代に、アメリカ人は釣り三昧だった訳ですな。

戦後始まったであろう日本製コピールアーの数々は、こいつと同じく殆どが輸出用ではなかったのかと思います。

おそらく訴訟大国アメリカではパチ物の販売ができなくなったので需要が無くなった為だろうと思いますが、日本では80年代に入ってからコピー商品の生産が一度は収束したのですが・・・

最近、釣り具店に行くとへドンのソックリさんを堂々と販売している訳ですよ。

何だか終戦直後と志が全然進歩していないような気がしてガッカリするのだが。

ちょっとネットで調べてみたのだが、ジョンソン社の創立が1949年、シルバーミノーの発表が70年代と書かれている日本の書籍があった。

オルソンミノーはおそらく50年代の生産では無いかと思うので、実はシルバーミノーがオルソンミノーのコピーだった?



驚愕の事実が発覚!!!

とも思ったのだが、私の持っている60年代に発行されたアメリカの釣り読本にワームを刺したシルバーミノーの写真が載っているので、正しくはシルバーミノーが日本で発買されたのが70年代と言う事ではないかと思う。

ジョンソン社のルアーと言えばスプライトかシルバーミノー位しか知らないのだが、終戦直後にジョンソン社創立と殆ど同時にシルバーミノーが発売されて人気が出たのでは無いか?

それを見たハーターズが、戦後復興中で、どんな仕事でもお金になれば請負っていた日本の金属加工会社に制作を委託。

ハーターズがアメリカ本土でパチ物を販売。

真実はそんなところですかねぇ。

もっともハーターズとは全く関係無い日本の業者がシルバーミノーのコピー品を作り、勝手にハーターズって刻印を入れて販売していた可能性もありますけれど。

それにしても、このアングルから見た曲線の造形はシルバーミノーにそっくり。



うっかりジョンソンだと思って購入した人が結構いたんじゃないのか?



当ブログでハワイアンスプーンを取り上げた辺りから、ネットで検索しても情報が殆ど無いルアーが続いている訳ですよ。

関連記事リンク:フレッドアーボガスト #3ハワイアン

まあ、アーボガストなんかだと海外検索をかけると幾らか情報は集まるんですが、今回は皆無。

転売業者がお金になるようなルアーの情報はいっぱいあるんですが、この手のB級以下、C級、D級情報こそ、今書き留めておかないと歴史の影に消えてしまう気が・・・

貴方のタックルBOXにもネットに載っていないようなルアーってありませんか?

ネットでオークションにかけても絶対に値段の付きそうに無い奴。

まあ、そんなジャンクに誰が興味を持つんだ?って話ですけど。


  


Posted by KAZU@ at 10:10Comments(2)釣:ルアー

2009年05月24日

ジョンソン シルバーミノー

ウィードレススプーンの続きと言う事で、今回は定番中の定番。



ジョンソンのシルバーミノーです。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ジョンソン】 シルバー ミノー / Silver Minnow
価格:734円(税込、送料別) (2018/11/26時点)





もっともシルバーミノーと言いつつシルバーじゃあ無いし、酷いコンディションですが。



元々はブラックニッケルって言う、美しい光沢の有る黒鍍金だったのですが、30年の歳月で御覧の通り・・・

実はこの後各種フロッグルアーをUPしようかと思っている訳ですが、私の手持ちルアーは全て実戦を生き残った老兵たちなのでグロ画像のようなお見苦しい物が出て来ると思いますが御容赦下さい。

こいつも以前御紹介したハワイアンスプーンと同様鋳物製。

関連記事リンク:フレッドアーボガスト #3ハワイアン

肉薄なボディーなので材質は錫では無くて鉄が主成分では無いかと思うのだが磁石につかない・・・

ボディー中央は肉厚、周囲は薄いエッジ状。



断面は三日月形状になります。

ハワイアンスプーンはフックとウィードガードがボディーに鋳込んでありましたが、シルバーミノーはスプーンボディーにフックとウィードガードをロウ付けしてあるようです。



ウィードガードはラインアイと一体。



ガード先端を潰してガード性能を向上させているようです。



ちなみにジョンソン製スプーンは当時としては高級品で若干値段も高目。

純銀メッキ仕上げなんかも用意されていたような記憶もありますな。

70年代初頭、日本でプラスチックワームが使われ始めました。

最初に店頭に並んだのはクリーム社のシミーベイブと言う奴。

長さ6インチ、ストレートボディーにパドルテール。

色は最初は紫と赤しかありませんでしたが、その後他のカラーやテールが黄色の物も出回り始めました。

4本1組で長方形の紙の台座にビニールでパッケージされた物が500円では無かったかと記憶しています。

何しろ、値段が画期的でした。

1本あたり、125円。

1000円以上する高級輸入プラグと比較すると、各段の安さ!

もっとも、ワームがあってもワームフックや専用シンカーがあまり出回っていなかったり、高価だったりしたので、今考えると結構奇妙なリグが使われていました。

当時の日本の釣り雑誌の記事にはナツメ型オモリとより戻し、大型のセイゴ針を組み合わせて現在のキャロライナリグもどきが紹介されていたりもしました。

アクションの付け方も確立されていなかったし、当たりがあったら30秒送り込んで合わせろとか、今思い返して見ると記事を書いている方もあまり使い込んではいなかったんじゃないかと思うのだが・・・

何でこんなに長々とワームの話をするかと言えば、当時はシルバーミノーはワームと組み合わせて使うのが一般的だったからです。

多分米国の雑誌の受け売りだったのではないかと思うのですが、シルバーミノーを使った、今で言うジグヘッドリグが紹介されていた訳ですよ。

こいつのフックにワームをチョン掛け。



こいつを湖底まで沈めてリフト&フォールを繰り返すと言うのだが・・・

当時のワームは前記したシミーベイブのような6インチクラスが主流だったのですが、当たりがあってもフッキングに迷いが出ますよね?

30秒も送り込んだら逃げられそうな気がするし、尻尾を咥えているだけなら合わせてもフッキングしないだろうし。

結局、直ぐにテキサスリグに移行してしまったので、こいつにワームの組み合わせで釣った事はありません。

今ならバルキーなトレーラー系ワームを付ければ、ラバージグ以上に良い仕事をしそうな気もするのだが。




  


Posted by KAZU@ at 10:10Comments(0)釣:ルアー

2009年05月23日

ヘリン スイマースプーン 250

バス用スプーンの続き、と言う事で今回引っ張り出してきたのはヘリンのスイマースプーン。



バス用・・・と思っていたのだが、ちょっとネットで調べると、ヘリンと言う会社は元々鱒の養殖業者だったらしい。

と、すれば養殖池をテストフィールドに開発されたトラウト用ルアーなのか?



購入は70年代。

ヘリン社と言えばフロントペラのスイッシャーであるフイッシュケーキとか、何よりフラットフイッシュが有名ですな。

関連記事リンク:ヘリン フラットフイッシュ X4
関連記事リンク:ヘリン フラットフイッシュ F2

個人的にはフラットフイッシュは好きなルアーで現在も愛用しています。

独特の『ヘ』の字ボディーから繰り出されるスローリトリーブでの首振りアクションは、魚から見ても大変魅力的なようです。

もっともフラットフイッシュは軽量なフローティングプラグで空気抵抗が大きく、風のある時には全く使い物にならないと言う弱点があります。

この点重量のあるスイマースプーンならフラットフイッシュのアクションとキャスティングし易さを両立するはず!

と、思って購入したのですが・・・

ヘリンのルアーには幾つか特徴があります。
①ルアーに眼が無い。
②カラーリングは水玉模様。
③やじろべえ式フックハンガー。

このフックハンガーが曲者な訳ですよ。



例えば私はフラットフイッシュを知床辺りの海岸線でカラフトマスを釣る時に多用しますが、ショートバイトでもガッツリフッキングして、しかも殆どバレが無い。

大変優れたシステムです。

と、言う訳でこれを複雑なストラクチャーに付くバス釣りに使うと・・・一撃でロスト間違い無し。

普通、スプーンはプラグに比較すると安価な価格設定なのですが、こいつは下手をすると当時の高級輸入プラグより高額だったと言う事もあって、へタレな私は秘密兵器としてタックルBOXの奥に忍ばせていた訳ですが、とうとう秘密のまま今日を迎えている・・・

250と言うのがサイズ表示だと思いますが、フラットフイッシュのX4と殆ど同じサイズ。

全長7cm弱、重量は10g少々ではないかと推測されます。

この辺の造形はフラットフィッシュと瓜二つ。



全体的なボディーデザインもフラットフィッシュに良く似ています。

『ヘ』の字カーブ。



前側の曲線。



ボディー後半はカーブが逆になっている。



通常のスプーンとの大きな違いは、ボディーに取り付けられた樹脂パーツ。



取り付けは小型のビス。



ボディーのボリュームをUPし、比重が軽くなる事から沈みが遅いのでスローリトリーブ向きです。

ちなみにこいつのカラーリングは定番のフロッグカラーですが、他のカラーリングもペイントタイプの水玉模様が多かったように記憶しています。

変わっているのはラインを結ぶアイが2つある事。



通常のスプーンと同様にボディー端部の穴にリングが付いているのとは別に、フラットフイッシュのようなワイヤー加工のラインアイが付いています。

・・・う~ん・・・どんなアクションだったっけな?

確かフラットフィッシュと上下逆に泳いだと思うんだが・・・

フラットフイッシュは『へ』の字部分を下にして、引っ張ると水の抵抗で沈みながらアクションする訳ですが、スイマースプーンは『へ』の字部分を上にして、引っ張ると凧揚げの要領で浮き上がりながらツイストしたはず。

取り敢えずフィールドに持ち出してアクションを再確認してみるか。


  


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2009年05月17日

ラパラ ミノースプーン

ウィードレスルアーの続きと言う事で今回紹介するのはラパラのミノースプーン。



こいつは全長7cm少々、多分1/2oz。



購入したのは90年代中旬。

ちなみに普通のスプーンと同じようにトリプルフックが1個付いているタイプも販売されていた。

特徴的なのはボディー形状。



ボディー前半はミノー



ボディー後半はスプーン形状。



合せてミノースプーンと言う安直なネーミング・・・

通常のスプーンは金属の板を成型しているのだが、こいつはボディーが樹脂なのだ。

当然金属と比較すると比重が軽く、比較的表層近くをゆっくりと引ける。

金属ボディーのウィードレススプーンはウィードに潜り込んでしまう事も多い訳だが、こいつはウィードに沈み込む事が少なく、使い易い。

スピナーベイトを使うには密度が濃く、フロッグを使う程でも無い、まばらな水草が生えている時にはベストチョイスかも知れない。

ウィードガードは板バネ状、多分リン青銅だろう。



適度な弾力でスナッグレスとフッキングを両立させている。

フックは平打ちの頑丈な物。



フックにワームを付けたくなるが、シャンクが短いので変に付けると回転してバランスを崩す。

私はバス用に購入したのだが、表層近くをスローリトリーブ出来ると言う特性を活かして、知床のカラフトマス釣りにも有効ではないかと思っている。
時化の後だと海面に夥しい海藻やゴミが浮遊していて普通のルアーだと釣りにならない場合があるのだが、こいつなら大丈夫ではないか?

カラフトマス用に赤系統の色が欲しいなぁ、と思っていたのだが・・・手元にあるのは目が眩むようなド派手なゴールドのみ。



2000年の初め位までは売っていたようだが、現在は廃番のようです。








  


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2009年05月16日

フレッドアーボガスト #3ハワイアン

アンダーウォーター用バスルアーの続きと言う事で、今回紹介するのはフレッドアーボガスト#3ハワイアン。



一般的にはハワイアンスプーンと言う呼び名の方がしっくりするかも知れない。

こいつは30年位前に知人に貰った物。

ウィードガードは板バネ状。



フックは平打ち。



ガードもフックもボディーに鋳込んである。



エラや目の部分は凹凸が付けられているし、



メーカー名やモデル名がボディーに浮き彫りになっている。



通常のスプーンは金属板を打ち抜いてから凹みを付けるのが一般的だと思うけれど、こいつのボディーは鋳物の一体構造な訳ですよ。

材料は錫が主成分のようだ。

ウィードレススプーンと言えば、ジョンソンのシルバーミノーが有名ですが、シルバーミノーもボディーは鋳物です。

関連記事リンク:ジョンソン シルバーミノー

フックの根本が太くしてありますが、ここに例のフラスカートが付いていた訳ですね。



一般的なスプーンと異なり、ボディーは殆どフラット。



貰った時には既にこんなコンディションだったので、実はこいつは実戦投入した事が無いのでアクションは不明。

ボディーがフラットなので沈む時には大きくスライドするのではないかと思う。

ラバースカートがたなびく訳ですね。

詳しくは知らないのだが、元々フレッドアーボガストのルアー造りの原点はネクタイピンみたいな形状のウィードレススプーンのようなので、これはそいつの発展型と言えるかも知れない。

現在バスを釣るのにスプーンを使う人はあまりいないと思うが、70年代初頭は結構バス用にスプーンを使っていた人も多かったと思う。

例えばABUのトビーとかフラミンゴ、アトム等のオーソドックスなスプーンにも、当たり前のようにウィードレスタイプの設定があった訳です。

関連記事リンク:ABU トビー(TOBY)

ABUのスプーンは金属打ち抜きボディーにフックはリベット止めでしたけど。

ワームやスピナーベイトの無い時代にはこの手のウィードレススプーンが唯一ブッシュに潜むバスを直撃できるルアーだった訳ですね。

そう言えば、ラバージグなんかも無かったよなぁ。

80年代まではハワイアンスプーンと言う名前で売っていたようなのだが、日本国内でこいつをバス釣りに多用している釣り師がいるとも思えない・・・

それにしても、このカラーリング、何処かで見た様な・・・



サンフラワー?


岡本太郎???


  


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2009年05月10日

タランチュラ スピナーベイト

今回もスピナーベイトの紹介。



こいつはブレードにTARANTULAと刻印があるんだが、メーカー名なのかモデル名なのかも今となっては判らない・・・



ネットで『タランチュラ スピナーベイト』で検索しても案の定ヒットせず。

購入は70年代。

当時、米国のバス釣り入門書にも写真が載っていたので割とポピュラーなスピナーベイトだったはずなのだが。

大き目のシングルコロラドブレードは当時としてはオーソドックスな物だが、アームが短い。



アーム先端がちょっと曲がっているんだが、それでもフックのポイントからは結構距離が開いている。

前回紹介したゼブコと比較するとスナッグレス効果は落ちる気がする。

関連記事リンク:ゼブコ スピナーベイト

ブレードは今の基準だと少々肉厚。

接続はベアリングスイベルで回転性能を高めている。



一方ジグヘッド側は長めのワイヤー。



ヘッドは出目。



何処となく宇宙人のような面構え。

スカートは長めの肉厚ラバー、8本有るのは蜘蛛の脚をイメージしているのか?



ちなみにスカートの固定は糸で巻いてある・・・交換は考えていないようだ。



元々あまりしなやかなスカートでは無かったのだが、経年変化で固くなっている。

最近のスピナーベイトのスカートは殆ど極細のシリコンラバーではないかと思うけれど、こいつは当時の他のスピナーベイトのスカートと比較しても動きはイマイチ。



その代りスカートの抵抗が少ないので沈みが早く、浮き上がりにくいのでしっかりボトムをトレースできる。

もっとも70年代中旬からはボトムをじっくり狙う場合はワームの出番が飛躍的に増えたので、スピナーベイトは比較的表層のストラクチャー周りをハイピッチで攻める事が多くなった。

当時のスピナーベイトの位置付けとしては、輸入高級プラグより安価で根掛りし難いルアーと言う事で、もっぱらリザーバーでパイロットルアーとして使用する事が多かった訳ですよ。

こいつは重量級で沈みが早いので、そのような使用方法にはマッチしない為あまり使わなくなりました。

個人的に80年代はあまり使わなくなったスピナーベイトですが、90年代に入ってからは霞ヶ浦でテンポ良くブッシュ周りを攻める事が多くなったので、海外通販で購入したスタンレーやバスプロショップスのスピナーベイトを使っています。

日本製のスピナーベイトって買った事が無いんだけれど、最近はどんな物が人気があるのかねぇ?

実際の餌とはかけ離れたデザインで効率良くバスを誘う機能と言う点では、最もバスルアーらしいルアーの一つだと思うし、まだまだ新しいデザインやアイディアを盛り込む余地があるんじゃないかと思うんだが、実際ショップで販売している商品はどれも似た物ばっかりなのは残念に思う。


  


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2009年05月09日

ゼブコ スピナーベイト

ゼブコの続きで今回紹介するのはスピナーベイト・・・うーん、名前を覚えていない。



ネットで検索したのだが、手掛かりが全く無し。

・・・って言うか、本当にゼブコだったか自信が無いのだが・・・

プラグと違ってボディーにネームやメーカー名が無いんで、他にも正体不明の謎のスピナーベイトがタックルBOXに幾つか転がっています。

70年代頃からスピナーベイトが日本でも使われ始めたんじゃあ無かったかと記憶しているんだが、最初にスピナーベイトを見た時には正直こいつで魚が釣れるのか?と不信感を抱いたものです。

なにしろ、針金にスカート付きのフックとスピナーのブレイドが別々に付いているんですから。

ミノープラグやスプーンだったら小魚のイメージが容易に掴めるのでバスが喰い付くのは良く判るけれど、これはどう見ても魚の餌には見えないからねぇ。

大体、魚はフックの付いていないスピナー部分に反応しそうじゃあないですか。

せっかくバスが喰い付いても針に掛らないんじゃあないかと思ったりしてね。

まあ、実際使って見て効果に驚いた訳ですけど。

最初に購入したのは記憶があやふやなんだけれど、フレックス(ネット検索してもヒットしない)とか言う名前のスピナーベイト。(注:フレックと判明。御指摘ありがとうございました)

ソラマメを半分潰したようなヘッド(イメージ掴める?)にビニールスカート、ブレードは小型のコロラドタイプだったと思う。

最近はウィローリーフタイプのブレイド付きのスピナーベイトが多いけれど、当時はコロラドタイプが多かった。



例えばへドンでもクライマックスと言う名前(これは覚えている)のスピナーベイトを販売していたけれど、大きめのシングルコロラドブレードだった。

ちなみにフレックス?もクライマックスも幾つか購入したはずなのだがタックルBOXには1個も残っていない。

こいつは何と言っても根掛りし難い。

ジグヘッドのペイントがボロボロになっているので判ると思うけれど、こいつは津久井湖や相模湖のような立木が沢山あるリザーバーで散々使い倒しているにもかかわらずロストしていない。



2本のアームでフックのポイントをガードしているのでスナッグレス性能が高い訳ですよ。



スナッグレス性能とフッキングはバーターなんですが、こいつはアーム自体は短めなんでしっかりフッキングします。



当時、ゼブコでは同じデザインのジグヘッドとスカートで、シングルアームに普通のコロラドシングルタイプやコロラドダブルブレードを装着したタイプを販売していたはずです。

ヘッドとスカート部分は共用で3種類のラインナップだった訳ですな。

このような変則スピナーベイトは当時としては珍しい物でした。



ちなみにゼブコ社ではクラッピー用だと思いますが、小型のワームやフェザーボディの極小スピナーベイト各種も販売しておりました。

カラーバリエーションが豊富なルアーが満載されたカラーカタログをボロボロになるまで読み尽したものです。

タックルBOXに入れる時にはこの様にアームを折り畳んで収納可能。



パッケージにもこの状態で包装されていたと思います。

スカートは他社製も含めて当時はビニールスカートが多かった。



鮮やかなオレンジ色が目を惹きます。

アーボガストのラバースカートと比較すると丈夫で長持ち。

当時の釣り雑誌ではスピナーベイトの使い方として、『バンクバーナードメソッド』と言うのを紹介していました。

タックルはベイトタックル。

まずはスピナーベイトを岸際ギリギリに打ち込む。

ルアーが着水した時にロッドチップは水面ギリギリ迄下げておきます。

着水と同時にサミングしてラインをストップ。

そのままロッドチップを持ち上げて表層を1m程ルアーを動かす。

ここでリールのクラッチを入れ、ロッドを倒しながらラインを送り込んでルアーを沈める。

その後ボトムをトレース。

岸際の障害物からバスを誘き出すって言うんですけどね。

当時はナイロンラインにグラスロッドですからルアーが沈んで行く途中で当たりを取るのが難しかった。

ラインの変化やロッドグリップへの僅かな違和感を一瞬で判断して合わせを入れる訳ですが、大抵は沈木・・・まあ、そんな修羅場を潜り抜けて現在まで生き残っている貴重なルアーです。



魚探で湖底の様子を丸裸にして、最近の高感度カーボンロッド+PEラインを使えば確かにキャッチは増えるんだろうけど、想像力を働かせる余地が少なくなったのは寂しい気もする。


  


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2009年05月03日

ゼブコ ドル(ドール) フイッシュ

今回紹介するのはゼブコのドル(ドール) フイッシュです。



・・・しかし、凄いネーミングだなぁ・・・何処から見ても魚にしか見えないルアーの名前がフイッシュって、どんなセンスなんだ?



前回紹介したディッチディガーと同じ70年代中旬に購入。

関連記事リンク:ゼブコ ドル(ドール) ディッチディガー

当時も現在もゼブコ社はクローズドフェイスリールで有名ですな。

クローズドフェイスと言えばABUのアブマチックが有名ですが、何しろ当時アブマチックは大変な高級品で、都心の釣具店でガラスケースの中に大切に保管されていた。

関連記事リンク:ABU アブマチック1275

貧乏人の小倅(私の事)がおいそれと手を出せるシロモロではありませんでした。

ダイワやオリムピックでもクローズフェイスリールを販売していましたがデザインやカラーリングが悪く(品質も)、その点ゼブコは廉価版(香港製?)をリリースしていたのでプアマンズABUとして、結構需要があったのではないかと思う。

ちなみにリールだけでは無く、オフセットハンドル(死語?)のキャスティングロッドや各種ルアーを販売、結構手広く商売をしていたのだけれど、最近は本格的バスタックルと言うよりはお子様向け釣り具セットの販売に忙しいようだ。

こいつはシンキングのバイブレーションタイプですが、同じデザインでボディー一体型のロングリップが付いたフローティングプラグもありました。

確かゼブコだけでは無く、ABUでも扱っていた記憶がある。

ディッチディガーと並べてみると同じシリーズである事が良く判ります。



ヒレやスケール、カラーリングが同じデザインですな。

プラグ上部から見ると、ボディー先端が広く、後ろにテーパー状に薄くなって行きます。



ボディー側面は殆どフラット。

デザインなのか、成型時の『ひけ』なのかは不明ですがフロントフックの辺りがちょっぴり凹んでいる。



内部にはラトル入り。

ディッチディガーより重めのラトル音。

多分ウェイト兼用なのでしょう。

眼が下付きでレン魚のようだ。



メッキボディー

細かなヒレの造形





何よりボディーのスケール。



前回ディッチディガーでも書いたけれど、当時としてはずば抜けてリアルな仕上げ。



同時期、スィンフィンでもメッキボディーの凹凸スケールモデルをリリースしてはいたのだけれど、ドル(ドール)と比較するとスケールのパターンが幾何学的に単純化されている。

関連記事リンク:スィンフィン シャイナーミノー

一方ドル(ドール)は金型を手作りしたのか?って位の造り込みに感心する訳ですよ。

クラフトマンシップを感じると言うか。

他社には真似の出来ない独自技術と言うのは、やはり輝いて見えますな。

現在ならコンピューター制御の各種金属加工機であっと言う間に出来ちゃうんでしょうけれど。

もっとも、単に仕上げのリアルさだけでは無く、小魚のディテールをデッドコピーしたのでは無い小洒落たデザインが心を打つんだと思う。

最新のリアルプラグはあんまり欲しいとは思えないからね。


  


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2009年05月02日

ゼブコ ドル(ドール) ディッチディガー

今回紹介するのはドル(ドール)のディッチディガー。



70年代中旬に購入した物。

最近バス釣りを始めた人には、ドル(ドール)って何っ?て言われそうだが・・・当時は他にもルアーを幾つかリリースしていたんだけれど、今は見かけないねぇ?

関連記事リンク:ゼブコ ドル(ドール) フイッシュ

何時頃無くなっちゃったんだろう。

リップ裏面にモデル名が印字されているんだが、部分的に汚れている。



正確な名前を忘れてしまったのでネットで調べたのだが、ディッチディガーと言うモデル名にたどり着くには苦労したよ。

ヤフオクで数件ヒットしただけでまともな写真も無い。

どんだけマイナーなんだって話なんだが、今時ネット上に殆ど情報が無いのはある意味凄いと思う。

当時は結構店頭に並んでいたんだがなぁ。

度々このブログで引き合いに出している『ブラックバス釣りの楽しみ方』のP52『春の晴れた日。夏の晴れた日。秋の晴れた日。』と言うページにバルサ50と一緒にロッドチップからディッチディガーがぶら下がっている写真が載っている。

関連記事リンク:ブラックバス釣りの楽しみ方
関連記事リンク:バルサ50 オリジナル

フローティングのダイビングプラグです。

金属リップにスナップ付き。



ディッチディガーと言うのは『溝堀り人夫』と言う意味らしいけれど、このリップで湖底を小突くような使い方を想定していたのだろうか?

フックは当時の定番、小ぶりなイーグルクロー。



金属製の大きなリップの影に隠れて根掛り回避性能に優れる。



軽いサウンドのラトル入りです。

こいつはクローズドフェイスリールで有名なゼブコ社のカタログに載っていました。

関連記事リンク:ABU アブマチック1275

当時のゼブコ社のカタログはカラー写真が大変綺麗で、バスの水中写真なんかの背景をバックにして、ドル(ドール)社のメッキがギンギラギンの光モノプラグが怪しく釣り人を誘っていた訳ですよ。

ボディーの立体的なスケールや、



ヒレの細かな造形。





当時のへドンやアーボガストには無かったリアルな仕上げが斬新でした。

現在でこそ、ジャパンハイテクルアー軍団のまるで生餌のようなスーパーリアル仕上げがありますが、当時はこのような写実的なルアーは珍しかったんじゃないか?

もっとも小魚の形状をそっくりコピーしている訳では無く、小魚の特徴をデフォルメしてきちんとデザインされているのは素晴らしい。

洋物絵本の挿絵にこんな魚のイラストがありますな。

樹脂ボディーをメッキして、



鰭や口元に赤いグラデーション。

細く黒い側線、赤い鰓。



金色の目。



カラーリングにしても、結構手が掛っているんだよね。

一番関心するのは何と言ってもボディー表面の鱗の凹凸。

現在の加工技術なら簡単に金型が作れるんだろうけれど、今から30年前にこれだけ凝った造り込みをするには相当な苦労があったのじゃあないか。

ちなみに鱗のパターンや形状は左右で微妙に異なる。

それにしても、これが30年前のルアーに見える?



現在の釣具店に並んでいても古臭さを感じさせない、時代を先取りしたルアーだったのではないかと思う。


  


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