ABU アンバサダー 4600C クラッシック

KAZU@

2010年03月28日 10:10

今回のネタはABU4600C クラッシックです。



90年代初頭、トーナメントの普及や、芸能人がバス釣りを始めてメディアに大きく取り上げられた影響で急速にバス釣り人口が増加、所謂バスバブルが起こりました。

人気のルアーにプレミアが付いて、抽選や抱き合わせ販売でないと買えないとか、数の増加は質の低下と言われるように、フィールドへ行ってもブームに乗ってバス釣りを始めたばかりのルールやマナーを知らない不愉快な同業者と遭遇する機会が増えたり、ちょっと異常な時代でした。

まあ何かと無理があったのでしょう、そんな時代は長くは続かず、90年代末にはブームも去って釣り人口は大幅に減少し始めたのでは無いかと思います。
同業者が減るのは、静かに釣りを楽しみたい私的には大歓迎なのですが、ちょっと困ったのは釣具店が少なくなった事。

近所にあった釣具店が数年の間に3店舗も閉鎖されてしまいました・・・
休日に釣具屋を梯子してウインドーショッピングするのが楽しみだったのに。

こいつはあるチェーン店の閉店セールに行った時、棚の奥に隠れていた奴。



定価は3万円位だったのではないかと思いますが、1万円を切っていたはず。

ロイヤルエキスプレスが好印象だったので、ちょっと高いか?と、思いつつ購入。

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70年代の5000を思い出させる波型のカバー。



黒いサムバー。



ハンドル付け根がもっこりしています。



内部構造はロイヤルエキスプレスと同じウルトラキャスト。



フレームとギヤユニットに互換性があります。



カバーを入れ替えればクラッシックの外観でハイスピードモデルが出来上がる訳ですね。

カラーリングと外見は70年代、中身は90年設計。
バストーナメントの普及で、効率至上主義の最先端釣法が持て囃される一方で、ABU社らしさを出そうとしたリールなのでしょう。



ちょっと思想が後ろ向きな気はしますが、私のようなオッサンが使うには丁度良いのか。



ウルトラキャスト系のアンバサダーはメカニカルブレーキがハンドル側にあって、調整する時にドラグやハンドルが邪魔になるのですが、クラッシックは左のサイドプレートでメカニカルブレーキが調整出来るので便利。

キャップ内部の構造は旧5000系と少々異なります。



ブラス(真鍮)のブッシュがスプールシャフトを支えると同時に横方向に押し付けられるとスプールギアへの抵抗になる仕組み。



左側のブッシュ自体は回転しないと思うのだが、旧5000系の様にシムが2枚入っているし、如何にも取って付けたような構造だ。



ハンドル側のメカニカルブレーキも生きているので、左右でブレーキ調整出来る訳ですが・・・あまり意味が無いような。



ハンドル側のメカニカルブレーキをパーミングカップモデルと別構造にするとコストUPになるので流用しているのではないかと思う。

98年製造の様ですな。(1996年に限定販売されたと言うネット情報もある?)



赤いダブルハンドルを含めて、完全ノーマル。



レベルワインドのガイド上部に謎の凸・・・エルゴグリップという、親指を乗せるパーツの位置決め用エンボス。



フレームが共用なのね。
不要な突起なので無くしてくれれば良いのに。

ちなみにエルゴグリップが付いていると、確かにパーミングはしっくり来る気がするけれど、トップウォーター用に使う時は、ハンドルを使わないで左手の親指でスプールを回転させてラインを巻き取る事があるのでエルゴグリップが無い方が使い勝手は良い。

重量はライン込で300g超え・・・シングルハンドルのロッドで使うのはこの辺が限界か?



2500Cよりスプールが大径なので、ナイロンの巻癖が付き難いとか、直径が大きい分、理論的にはサミング時の微妙なコントロールがやり易いとかのメリットはあると思う。

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