今回のお題は定番中の定番、説明不要のBUCK(バック)フォールディングハンター#110。
現在でも普通に売っています。
おそらくこのブログを御覧頂いている、ある程度のキャリアのあるキャンパーの方々は1本は持っているはず。
こいつはスタンダードなデザインですが、フィンガーグルーブ(FG)なんかもありましたねぇ。
ちなみに最近使っていますか?
最新のフォルダーはブレードは特殊鋼だしワンハンドでオープン/クローズは当たり前、最新ナイフの買い増し等で110の出番が少なくなってはいないでしょうか?
もしも最近使っていないようなら、ちょっと引っ張り出して見て下さい。
ナイフ本体を革のケースに入れっぱなしにしていませんよね?
110(ワンテン)の握りは真鍮製、ケースに入れっぱなしだと緑青が発生してしまいます。
ティッシュにピカールを少量付けて磨いて上げましょう。
次にブレードを開きます。
開閉はスムーズ?
もしも動きが滑らかで無ければ、ブレードの付け根にサラダ油をさした方が良いかも知れません。
もっともサラダ油は固まり易いので大量にささないように。
本当はミシン油のようなサラサラ系の油が良いのですが、魚を捌いて刺身を作ったりするので機械油はなるべくさしたく無いですよねぇ。(最近は椿油を使用)
ブレードの付け根に刻印がありますよね?
最近私も知ったのですが、この刻印で製造年が判るって知ってました?
1974~1980年=.110.
1980年=.110..
1981~1986年=..110..
1986年=<
1987年=>
1988年=^
1989年=V
1990年=X
1991年=+
1992年=-
1993年=/
私の購入したのは1983年の夏なんですが、あなたの110は何年生まれでしたか?
私の刻印は.110..になっているので1980年製造のようです。
しかし、何で1980年だけ前後の年式と違って単年で単独刻印なんでしょう?
1981年から鋼材や製造方法が大きく変更されているのが原因かも知れません。
海外のBuck Knife Collector's Forumによれば..110..は4ドットスタンプと呼ばれているようです。
4ドットスタンプから鋼材が440Cから425Mに変更されているとの事。
私の所有する1980年生産品が最後の(数年前に復刻版で440Cモデルが販売されていましたが・・・)440Cモデルだったのか。
425Mに変更された理由は耐食性の向上と生産時の加工時間短縮のようです。
1994年からは現在も使われている420HCに切り替わっています。
今年で28歳。
皮ケースのBUCKの文字がすっかり摩耗してして消えかかっています。
ベルト側にはかすれた110の刻印が僅かに残っている。
全長約22cm。
刃渡り約9cm。
大きすぎると言う意見も聞くけれど、タマネギやリンゴを輪切りにするには最低この位のサイズが必要。
オートキャンプの時でも包丁なんか持っては行かないので50cmを超えるカラフトマスでもこれ1本で解体調理しています。
真鍮のボディーの厚みが16mmもあってずっしり重い。
重くて嫌だと言う人もいるでしょうが、コッフェルで飯を炊く時に蓋が持ち上がらないように重石にするには便利。
ブレードを折り畳む時にはグリップの背中側のロックを指で押し込む。
生産開始が1964年と言う事で、もう40年以上も同じデザイン。
ライフタイムギャランティ。
もっとも、普通にオートキャンプをするだけならナイフなんかいらないんですけどね。
御家庭で普段使っている包丁や鍋の方が、コンパクトなキャンプ用よりよっぽど使い勝手が良い訳ですから。
私がキャンプでフォルダーを使っているのはバイク+釣りでキャンプ場を利用する事が多かったからで、最初っからファミリーキャンプだけだったらナイフは不要です。
スイスアーミーを除けば、フォルダーは長年これ1本でやってきた訳ですが、2年程前に海水でも錆び難い特殊鋼のブレードを持つ、スパイダルコの大海人(エンデューラ・パシフィック)を購入。
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魚を絞めた後に海水でじゃばじゃば洗って放置しておいても全く錆びないのには驚いた。
ボディーに空洞部分を作って、浮沈構造の大海人(エンデューラ・パシフィック)をつくってくれたらいいのに。
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