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2014年06月07日

気分はもう戦争 矢作俊彦 大友克洋 作

前回フライングタイガース仕様のA-2ジャケットで『義勇軍』をネタにしたので今回は関連書籍?の紹介です。

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気分はもう戦争。



矢作俊彦 大友克洋 作。



1982年1月24日 初版発行。
1983年5月10日 11版発行!!!



当時、どれだけ売れていたか判りますねぇ。

矢作俊彦先生は『暗闇にノーサイド』や『海から来たサムライ』が強く印象に残っています。

参考リンク:矢作俊彦(Wiki)

読んだ事は無いが、『傷だらけの天使』の続編なんかも書いていたんだ。

大友克洋先生は、何と言っても『アキラ』が有名ですが、個人的には初期の短編集が好きですな。



参考リンク:大友克洋(Wiki)

この二人の共著なんで、今読み返しても面白い。

1979年末、中ソ間で戦争が勃発。

日本人が中国国民を助ける為に義勇軍として出掛けて行くというストーリー。

うーん、これだけ日中関係が悪化している今となっては考えられない。

参考リンク:日中関係史(Wiki)

1972年に上野動物園にパンダが寄贈され、1978年には日中平和友好条約締結。

中国に近親感を持った日本人が大勢いた頃のお話です。

主なメンバーは3名。



ハチマキ
国士舘大学付属工高土木工学科卒。
1974年、レバノンの土木工事へ出稼ぎに行き、1975年以降戦場を転々とする日本人右翼。
武器:日本刀(菊一文字)

めがね
横浜市立大学水産学部中退。
左翼過激派学生だったがタンカーに乗って中東へ。
武器:AK47

ボウイ
ソルトレイク会計士学校卒。
デンバーで会計士をしていたが離婚、ベイルートで観光旅行中にパスポートを盗まれその後転々。
いつもタバコを咥え、ニューヨークヤンキースのヘルメットを被ったアメリカ人。
武器:M60マシンガン、S&W44マグナム

人民解放軍と協力してソ連軍相手に大暴れする訳ですが・・・当時、ソビエト連邦は悪の枢軸国扱いだったからねぇ。

第二次世界大戦終盤、日本の敗戦が確定的になってから不可侵条約を一方的に破棄して参戦。

その後のシベリア抑留や北方領土占拠など、火事場泥棒のようなやり方に戦後40年近く経っていても多くの日本人が憎しみを持っていたと思います。

オムニバス方式で、3名以外の日本人『義勇兵』が戦死していく様子が描かれているのですが、個人的には第4話『海に真紅の流れ星』が懐かしい。

44オートマグのエアガンが出てきますが、当時は電動は勿論ガス銃も無かったので、手動で一発ずつピストンを加圧して撃っていた訳です。

そういえば、マークスマンガバメントを持っていたなぁ・・・

参考リンク:マークスマンガバメント(画像検索)

ちなみに最終話近くでハチマキの愛刀が戦闘中に折れてしまい、ボウイが車の板バネを削って日本刀を作るシーンがあります。

有名なラブレスがカスタムナイフを作り始めた時の『伝説』がモチーフになっているのでしょうな。

作中ではソビエトは中国に傀儡国家を作り、アメリカは中国国内の日本企業のプラントの破壊を目的にソビエトと共謀しています。

中ソ戦争終結後、日本経済は壊滅的な被害を受けるという筋書きです。

当時の日本経済はアメリカ政府を脅かす勢いだったので、実際に各国の有形無形の圧力はあったのだと思います。


以下、本書とは無関係なので読み飛ばして下さい。


昔は同じ共産主義の国同士、中国とソビエトがどうして仲が悪いのか、良く判らなかった。

参考リンク:スターリン批判(Wiki)

フルシチョフのスターリン批判に中国共産党が反発したのが発端のようですが、何故そこまで反発しなければならなかったのか?

一説によればソビエトの様に過去の共産党組織の総括をすることで、当時の毛沢東独裁体制が揺らぐ事を懸念したらしい。

スターリンとヒトラー、そして毛沢東を世界三大大量殺戮者って呼ぶ事があるみたいだ。

参考リンク:毛沢東(Wiki)

スターリンは大粛清で700万人を拷問して銃殺、ヒトラーはホロコーストで700~1100万人殺害したといわれる。

参考リンク:大粛清(Wiki)
参考リンク:ホロコースト(Wiki)

一方毛沢東は大躍進政策の失敗だけで2000万人から5000万人以上も餓死者を出したとか・・・こんな人物が今でも建国の英雄として神格化されている。

国家主席や時代が変わっても天安門事件や法輪功事件など、中国の国家権力が人権蹂躙する体制は現在も変わらない。

既に中国の景気減速が明らかになっていて、近い将来輸出国から輸入国になるのは確実。

現在は景気が良いので中国人民の政府に対する不満が辛うじて抑えられているようですが、もしもかつての日本のようにバブルが弾けたら?

共産党や軍の幹部が巨額な資産を海外に蓄財し、子弟を留学名目で諸外国に行かせているのは周知の事実。

幹部は万一クーデターが発生したら、自分たちが国民からどのような扱いをされるか充分知っているので逃げ出す準備万端です。

軍の統率を取れる幹部がさっさと国外に逃げてしまったら、あれだけ広い国土に多民族が住んでいるので核を持った軍隊同志で内戦が始まるかも知れません。

日本も対岸の火事では済まない。

億単位で日本海を越えて難民が押し寄せてきたら・・・?

最近ではG7がパラセル(西沙)諸島周辺での中国の「力による現状変更の試み」を名指しで非難すると報道されました。

ちなみにこのブログをお読み頂いている貴方、アメリカ本土から遠く離れたハワイ諸島がどうしてアメリカ領になっているか即答できますか?

参考リンク:ハワイ併合(Wiki)

今回の紛争は資源絡みという所が、フォークランド紛争にそっくりです。

参考リンク:フォークランド紛争(Wiki)

中国政府からしてみたら、過去の欧米各国のやり方を真似ているだけで、何の罪悪感も無いのに違いありません。

残念なのは中国国内の世論が中国政府と全く同意見な事ですね。

本来であればアヘン戦争以降、長期に渡って他国から領土を分割占拠されてきた被害国だからこそ、武力による紛争解決や威圧は止めようと声を上げる人々がいても良いと思うのですが・・・

25年前、たった一人で何の武器も持たずに戦車の前に立ちはだかった男性を見た時に、世界中の人々がその勇気に感動したはずです。

現在の中国では、天安門事件は無かった事になっているらしい・・・



気分はもう戦争 (アクション・コミックス)


  


Posted by KAZU@ at 10:10Comments(2)キャンプ:書