2010年04月25日
フルーガー メダリスト
今回紹介するのはフルーガーのフライリール、メダリストです。
80年代初頭に購入した1495 1/2DA。
80年代に入ると自動車免許を取った事もあり、一気に釣り場が広がりました。
バスだけでは無く、湖の鱒類もターゲットになった訳です。
当時関東だと芦ノ湖と中禅寺湖が2大聖地でした。
そんな中、私の興味を惹いたのは富士五湖の一つ、本栖湖。
70年代に巨大ブラウントラウトが釣れる事で脚光を浴びた場所です。
当時、今は亡きOutDoor誌の本栖湖特集号をボロボロになるまで熟読した物です。
モンスターブラウンを釣りたい!
9フィート8番のカーボンロッドに合せるリールとして選んだのがフルーガーのメダリスト。
関連記事リンク
当時は何と言ってもフライタックルの最高峰はオービスでしたが、私の様な若輩者(当時)に買えるはずも無く、多分買っても似合わなかったでしょう。
当時の価格は覚えていませんが普及品だったので1万円はしなかったのではないか?
1495の後の1/2と言うのはスプール径が一緒のワイドバージョンだったと思います。
WFの8番であれば通常の1495でも充分に巻けると思いますが、モンスターブラウンを夢見ていた私は大量のバッキングラインが巻ける1495 1/2を購入した訳です。
スプール径が大きく、巾も広いのでライントラブルが少ない。
現在販売されているフライリールの多くが魚とのやり取りに有利なアウトスプール(指でスプール逆転にブレーキを掛けられる)ですが、こいつは昔ながらのインスプールタイプ。
MADE IN USA
プラスチックのドラムをベークライト?のブレーキシューを押し付けてブレーキにしています。
ブレーキ力は小さな白いノブで無段階に調整可能。
正直魚とやり取りしている最中は使い難い・・・
スプール正転時は間の長めの『カチ カチ カチ』と言う音、逆転時は連続的に『カチカチカチ』と音がします。
リールフットはステンレスをかしめたタイプ。
こいつは90年代に海外通販で購入した1594 1/2RC。
アウトスプールタイプ、と言うかアウトリムタイプになるのかな?
詳しくは覚えていないのですが、型番の2桁目が4だとインスプール、5だとアウトリムと言う事ではなかったかと思います。
スペアスプールを2個追加購入してラインを3セット使用。
1495 1/2と比較すると一回り小さい。
基本的に8番ラインを巻いて有ります。
ドラグは1495 1/2同様のドラム式。
基本構造は14※※と同じです。
と、言うかスプールが違うだけでフレームは一緒に見えるのだが?
スプール上、ハンドルの対照位置にバランスウエイト?がありますが役には立っていないような・・・
この時期には中国生産になっていたのではないかと記憶しています。
リールフットが一体型になるなど、コストダウンされていますが実用上は問題無し。
小さいのは90年代購入の1492 CJ。
多分、私が札幌に住んでいた時に道内の釣具店で購入した物です。
それまで渓流用フライリールは小型のマーチンを愛用していたのですが、北海道の渓流ではヤマメを狙っていると、しばしば良型レインボーがヒットします。
関連記事リンク
マーチンは如何にも華奢な造りで強度が不安な為、頑丈で手頃な値段、何より使い慣れているフルーガーを購入。
スプールシャフトの径が、マーチン62の倍位有ります。
当時は日本国内で作られていたようですな。
こいつはドラグが無く、代わりにラチェットとバネが2セット内臓されています。
ラチェットは突起が3個づつあって、回転させて組み合わせる事で強さを変更できます。
WF5F+バッキングで使用。
ドラグは無くとも安定した動作のラチェットで、渓流で大型レインボーとやり取りしても安心して使えます。
1925年から、基本的な構造が同じでかれこれ80年以上も作られ続けているリールと言うのも、他には無いのでは?
飽きの来ないスタンダードなデザインと手頃な価格、故障の少ないシンプルな機構。
航空機用アルミ材から一体成型で削り出した高級フライリールを河原の石に落としたら修復不可能だろうが、こいつは割れたり欠けたりはしない。
多分、こいつも一生モノ。
80年代初頭に購入した1495 1/2DA。
80年代に入ると自動車免許を取った事もあり、一気に釣り場が広がりました。
バスだけでは無く、湖の鱒類もターゲットになった訳です。
当時関東だと芦ノ湖と中禅寺湖が2大聖地でした。
そんな中、私の興味を惹いたのは富士五湖の一つ、本栖湖。
70年代に巨大ブラウントラウトが釣れる事で脚光を浴びた場所です。
当時、今は亡きOutDoor誌の本栖湖特集号をボロボロになるまで熟読した物です。
モンスターブラウンを釣りたい!
9フィート8番のカーボンロッドに合せるリールとして選んだのがフルーガーのメダリスト。
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2011/08/06
当時は何と言ってもフライタックルの最高峰はオービスでしたが、私の様な若輩者(当時)に買えるはずも無く、多分買っても似合わなかったでしょう。
当時の価格は覚えていませんが普及品だったので1万円はしなかったのではないか?
1495の後の1/2と言うのはスプール径が一緒のワイドバージョンだったと思います。
WFの8番であれば通常の1495でも充分に巻けると思いますが、モンスターブラウンを夢見ていた私は大量のバッキングラインが巻ける1495 1/2を購入した訳です。
スプール径が大きく、巾も広いのでライントラブルが少ない。
現在販売されているフライリールの多くが魚とのやり取りに有利なアウトスプール(指でスプール逆転にブレーキを掛けられる)ですが、こいつは昔ながらのインスプールタイプ。
MADE IN USA
プラスチックのドラムをベークライト?のブレーキシューを押し付けてブレーキにしています。
ブレーキ力は小さな白いノブで無段階に調整可能。
正直魚とやり取りしている最中は使い難い・・・
スプール正転時は間の長めの『カチ カチ カチ』と言う音、逆転時は連続的に『カチカチカチ』と音がします。
リールフットはステンレスをかしめたタイプ。
こいつは90年代に海外通販で購入した1594 1/2RC。
アウトスプールタイプ、と言うかアウトリムタイプになるのかな?
詳しくは覚えていないのですが、型番の2桁目が4だとインスプール、5だとアウトリムと言う事ではなかったかと思います。
スペアスプールを2個追加購入してラインを3セット使用。
1495 1/2と比較すると一回り小さい。
基本的に8番ラインを巻いて有ります。
ドラグは1495 1/2同様のドラム式。
基本構造は14※※と同じです。
と、言うかスプールが違うだけでフレームは一緒に見えるのだが?
スプール上、ハンドルの対照位置にバランスウエイト?がありますが役には立っていないような・・・
この時期には中国生産になっていたのではないかと記憶しています。
リールフットが一体型になるなど、コストダウンされていますが実用上は問題無し。
小さいのは90年代購入の1492 CJ。
多分、私が札幌に住んでいた時に道内の釣具店で購入した物です。
それまで渓流用フライリールは小型のマーチンを愛用していたのですが、北海道の渓流ではヤマメを狙っていると、しばしば良型レインボーがヒットします。
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2010/05/02
マーチンは如何にも華奢な造りで強度が不安な為、頑丈で手頃な値段、何より使い慣れているフルーガーを購入。
スプールシャフトの径が、マーチン62の倍位有ります。
当時は日本国内で作られていたようですな。
こいつはドラグが無く、代わりにラチェットとバネが2セット内臓されています。
ラチェットは突起が3個づつあって、回転させて組み合わせる事で強さを変更できます。
WF5F+バッキングで使用。
ドラグは無くとも安定した動作のラチェットで、渓流で大型レインボーとやり取りしても安心して使えます。
1925年から、基本的な構造が同じでかれこれ80年以上も作られ続けているリールと言うのも、他には無いのでは?
飽きの来ないスタンダードなデザインと手頃な価格、故障の少ないシンプルな機構。
航空機用アルミ材から一体成型で削り出した高級フライリールを河原の石に落としたら修復不可能だろうが、こいつは割れたり欠けたりはしない。
多分、こいつも一生モノ。
2010年04月24日
ペン(PENN) 4500SS
今回紹介するのは海釣り用のスピニングリール。
ペン 4500SSです。
90年代海外通販購入品。
スペアスプールは単品で購入しました。
ペンと言えば海釣り用リールの老舗。
トローリング用の両軸リールが有名ですな。
4500SSもロングセラーモデルです。
色々と改造して使用されているユーザーの方が多いようですが、私が使っているのは完全ノーマル。
ウトロの海岸でカラフトマスを釣ったり、房総半島で10フィートクラスのシーバスロッドと組み合わせてサーフでヒラメを狙ったり、館山でボートからのジギング用に使用しています。
最大の特徴はグラファイトボディー。
軽量で防錆性に優れた、マリンユースを考えられたリールだと思います。
アルミ製スプールはゴールドにアルマイト加工されています。
ハンドルは左右差し替え可能。
ハンドルを逆転させて折り畳みます。
MADE IN USA
ギア比4.6:1 HIGH Speedって書いてありますが・・・
ネットで検索するとジギング用に使用されているユーザーの方々が多いようです。
基本設計は古いが、頑丈なボディーや秀逸なドラグが評価されているのでしょう。
スプール内部には小径のワッシャが6枚重ねになっています。
ドラグの軸部が真鍮製なのも、ドラグの滑り出しが良くなっている理由かも知れません。
ハンドルを外し、ネジを4本外すと左側のサイドプレートが外れます。
メインギアを外すにはメインシャフトを外さなければなりませんが、グリスUPはこのまま可能。
サイドカバー裏の製造年月は92年6月になっています。
ラインローラーにはベアリングが入っていませんが、普通にPEラインで使っています。
武骨なデザインで奇抜な機構も採用していませんが、流石にロングセラー、非常に使い勝手の良い質実剛健と言う言葉が良く似合うリールです。
グラファイトボディーなのでボディーのボリュームと比較すると軽く感じるのですが・・・
流石に400gオーバーは重過ぎるなぁ。
そんなに大型が釣れる訳では無いので、以前に紹介したオクマのスピニングリールでジギングをしても良いのだけれど、周辺海域では時折大型回遊魚が釣れる事があるらしい。
関連記事リンク:okuma(オクマ) EPIXOR EF30
小型スピニングだとドラグが持たないと言う噂・・・まあ、魚を掛ける前に釣り人がヘタってしまったら意味がありませんが。
現在のスピンフィッシャーは0が一つ取れて450SSGと言うモデルになっているようだ。
15.6OZと言うと約430g・・・ギア比も4.6:1なので、中身は一緒なのかと思うがベアリング数が5個になっている。
ABUやミッチェルと違って、伝統のモデルを維持改良している姿勢は好感が持てる。
ペン 4500SSです。
90年代海外通販購入品。
スペアスプールは単品で購入しました。
ペンと言えば海釣り用リールの老舗。
トローリング用の両軸リールが有名ですな。
4500SSもロングセラーモデルです。
色々と改造して使用されているユーザーの方が多いようですが、私が使っているのは完全ノーマル。
ウトロの海岸でカラフトマスを釣ったり、房総半島で10フィートクラスのシーバスロッドと組み合わせてサーフでヒラメを狙ったり、館山でボートからのジギング用に使用しています。
最大の特徴はグラファイトボディー。
軽量で防錆性に優れた、マリンユースを考えられたリールだと思います。
アルミ製スプールはゴールドにアルマイト加工されています。
ハンドルは左右差し替え可能。
ハンドルを逆転させて折り畳みます。
MADE IN USA
ギア比4.6:1 HIGH Speedって書いてありますが・・・
ネットで検索するとジギング用に使用されているユーザーの方々が多いようです。
基本設計は古いが、頑丈なボディーや秀逸なドラグが評価されているのでしょう。
スプール内部には小径のワッシャが6枚重ねになっています。
ドラグの軸部が真鍮製なのも、ドラグの滑り出しが良くなっている理由かも知れません。
ハンドルを外し、ネジを4本外すと左側のサイドプレートが外れます。
メインギアを外すにはメインシャフトを外さなければなりませんが、グリスUPはこのまま可能。
サイドカバー裏の製造年月は92年6月になっています。
ラインローラーにはベアリングが入っていませんが、普通にPEラインで使っています。
武骨なデザインで奇抜な機構も採用していませんが、流石にロングセラー、非常に使い勝手の良い質実剛健と言う言葉が良く似合うリールです。
グラファイトボディーなのでボディーのボリュームと比較すると軽く感じるのですが・・・
流石に400gオーバーは重過ぎるなぁ。
そんなに大型が釣れる訳では無いので、以前に紹介したオクマのスピニングリールでジギングをしても良いのだけれど、周辺海域では時折大型回遊魚が釣れる事があるらしい。
関連記事リンク:okuma(オクマ) EPIXOR EF30
小型スピニングだとドラグが持たないと言う噂・・・まあ、魚を掛ける前に釣り人がヘタってしまったら意味がありませんが。
現在のスピンフィッシャーは0が一つ取れて450SSGと言うモデルになっているようだ。
15.6OZと言うと約430g・・・ギア比も4.6:1なので、中身は一緒なのかと思うがベアリング数が5個になっている。
ABUやミッチェルと違って、伝統のモデルを維持改良している姿勢は好感が持てる。
2010年04月18日
ABU アブマチック 1275
今回紹介するのはクローズドフェイスリールです。
ABUのアブマチック1275。
クローズドフェイスと言うよりは、スピンキャスティングリールと言った方が判り易いでしょうか?
2000年初頭、海外通販購入品。
ネット情報を検索しましたが、国内には殆ど出回っていないらしく、情報が無い。
この手のリールは子供用・・・非常にプアな造りの物もありますが、流石ABU。
大物とのやり取りにもビクともしない、本格的な実戦用リールです。
アルミ鋳物削り出しの頑丈なボディーにゴールドのアルマイト!
釣り場で目立つ事間違い無し。
ラインキャパを見ても、8ポンド210ヤード、12ポンド150ヤード、17ポンド100ヤードとなっていて、基本は12ポンド。
バスは勿論、カラフトマス等の大型魚にも使用可能。
元々はダブルハンドのサーモン用ロッドと組み合わせてカラフトマス狙いに家人用として購入しました。
関連記事リンク
ハンドル一体のスタードラグ。
少々リニア感には欠けますが操作し易く、強力、かつ微調整の効く本格派。
ライン周りのメンテナンスはアブマチックの伝統、簡単に分解可能。
カップを捻って外します。
ボディー左側には謎のパーツ・・・
ボタンを押し込むとローターの回転軸がロックされます。
メンテナンスでローターを外す時にはボタンを押しながらローターをOFF方向(刻印有り)に回します。
ピックアップピンは2本で、ハンドルの回転で素早くラインをピックアップ。
ピンはステンレス製。
カップの構造はABU506と似ていますが、流用出来るパーツは無し。
関連記事リンク
所要時間30秒、工具不要。
ハンドルは左右巻きに変更可能。
もっともハンドルを左巻きにするとスタードラグの締め込み方向が後ろ向き(ハンドル正回転に対して逆回転で強くなる)になるので違和感があるが・・・
ワンウェイ式のアンチリバース機能搭載。
ボディーはアルミのダイカスト製、フット部分はFRPの様です。
スプール側のネジを2本外すとフット部分が外れ、ギアが顔を出します。
ギアは簡単な構成。
ハンドルの回転に連動してスプールが前後に動き、ラインを均等に巻けます。
フット部分にはリリースボタンが嵌め込んであります。
スプール周りにはフライリールの様に水切り穴が開いています。
初心者でも簡単に使え、トラブルフリー。
廉価版の他社製スピンキャスティングリールがおもちゃに見える完成度の高さ。
流石アブマチック・・・とは思うのですが、重過ぎる。
もう少し軽ければ、トラブルフリーと言うメリットを活かし、ナマズのナイトフィッシングには持って来いなのだが。
ABUのアブマチック1275。
クローズドフェイスと言うよりは、スピンキャスティングリールと言った方が判り易いでしょうか?
2000年初頭、海外通販購入品。
ネット情報を検索しましたが、国内には殆ど出回っていないらしく、情報が無い。
この手のリールは子供用・・・非常にプアな造りの物もありますが、流石ABU。
大物とのやり取りにもビクともしない、本格的な実戦用リールです。
アルミ鋳物削り出しの頑丈なボディーにゴールドのアルマイト!
釣り場で目立つ事間違い無し。
ラインキャパを見ても、8ポンド210ヤード、12ポンド150ヤード、17ポンド100ヤードとなっていて、基本は12ポンド。
バスは勿論、カラフトマス等の大型魚にも使用可能。
元々はダブルハンドのサーモン用ロッドと組み合わせてカラフトマス狙いに家人用として購入しました。
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2011/08/13
ハンドル一体のスタードラグ。
少々リニア感には欠けますが操作し易く、強力、かつ微調整の効く本格派。
ライン周りのメンテナンスはアブマチックの伝統、簡単に分解可能。
カップを捻って外します。
ボディー左側には謎のパーツ・・・
ボタンを押し込むとローターの回転軸がロックされます。
メンテナンスでローターを外す時にはボタンを押しながらローターをOFF方向(刻印有り)に回します。
ピックアップピンは2本で、ハンドルの回転で素早くラインをピックアップ。
ピンはステンレス製。
カップの構造はABU506と似ていますが、流用出来るパーツは無し。
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2010/04/17
所要時間30秒、工具不要。
ハンドルは左右巻きに変更可能。
もっともハンドルを左巻きにするとスタードラグの締め込み方向が後ろ向き(ハンドル正回転に対して逆回転で強くなる)になるので違和感があるが・・・
ワンウェイ式のアンチリバース機能搭載。
ボディーはアルミのダイカスト製、フット部分はFRPの様です。
スプール側のネジを2本外すとフット部分が外れ、ギアが顔を出します。
ギアは簡単な構成。
ハンドルの回転に連動してスプールが前後に動き、ラインを均等に巻けます。
フット部分にはリリースボタンが嵌め込んであります。
スプール周りにはフライリールの様に水切り穴が開いています。
初心者でも簡単に使え、トラブルフリー。
廉価版の他社製スピンキャスティングリールがおもちゃに見える完成度の高さ。
流石アブマチック・・・とは思うのですが、重過ぎる。
もう少し軽ければ、トラブルフリーと言うメリットを活かし、ナマズのナイトフィッシングには持って来いなのだが。
2010年04月17日
ABU 506
今朝起きたら薄っすら雪が積もっていた・・・関東平野部で四月中旬に積雪なんて記憶に無いよ。
異常気象なのかねぇ?
今回紹介するのはリール界の異端児、ABU506です。
70年代購入。
当時、小型スピニングリールとしては以前紹介したミッチェル408を愛用していた訳ですが、湖用リールとしては少々小さい。
関連記事リンク
当時、中型スピニングリールとしてはミッチェルだと410、ABUならカーディナル44が定番でしたでしょうか。
関連記事リンク
そんな中、私のチョイスは当時もマイナーだったABU506。
カーディナルより、かなり安かったんですよね。
当時カーディナル44は2万円を超える価格だったと思いますが、こいつは1万円代中頃で購入できたのではないかと記憶しています。
スピンキャスティングリールの銘品、アブマチックの機構をそのままにスピニングタックルで使用できるようにした変則リールです。
関連記事リンク
購入当時は真っ赤なボディーにスタードラグの付いたABU505とか、一回り大型のABU507等、結構ラインナップが充実していたのですが現在は全て廃番。
長年愛用していますが、釣り場で同じ500系リールを使っている人を見た事が無い。
私が使っていると、他の釣り人にジロジロ見られる事が多かった。
ABUのリールはペットネームが付いていました。
ベイトキャスティングリールはアンバサダー。
スピニングリールはカーディナル。
スピンキャストリールはアブマチック。
フライリールはディプロマット。
関連記事リンク
ところがこのシーリーズだけはペットネームが無い・・・廉価版扱いだったのかなぁ?
PRODUCT OF SWEDEN
今回ブログを書くにあたってネットで検索してみると、結構ファンの方がいる模様。
一般的?には釣りキチ三平のイトウの原野に出てくる『湿原の怪人!谷地坊主』が使っていたリールと言った方が通りが良いかも知れません。
多分谷地坊主が使っていたのは506より一回り大型の507ではないかと思います。
通常500シリーズはスピニングリールと同じ様にリールの足を中指と薬指の間に挟んで使うのですが、谷地坊主はダブルハンドルのロッドと組み合わせてリール全体をパーミングして使っていました。
こんな持ち方ですね。
リールを握っただけでは保持が不完全なので、ダブルハンドルロッドの竿尻を肘で脇に挟みます。
ちなみに写真のロッドはフェンウイックのヒューチョと言うイトウ用。
関連記事リンク
LG89S M-2 HUCHOⅡ J
通常のスピニングリールだとベイルがあるのですが、ABU500シリーズは回転部分がカップ内部に収納されているのでリールを鷲掴みにしても問題無し。
指先一本でラインのリリースが可能なABU500シリーズでなければ出来ない技です。
実際にこの持ち方をすると判るのですが、リールの足とボディー後半の曲線が実に手に馴染む。
この握り方ではオーバーヘッドキャストをしようとすると脇が開いて竿尻が固定出来ません。
連載当時は漫画ならではの脚色かと思いました。
しかし実際に後年北海道の湿原でイトウ釣りをしてみて判ったのは、河畔にブッシュが密生しているので頭上に開いているスペースが無い。
河口近くでも無い限りアンダーハンドやサイドキャストを主に使うと言う事が判明。
矢口先生は入念な取材をされてから漫画化されていたようなので、おそらく当時の釧路湿原にはABU500シリーズを谷地坊主の様に操る達人が居たのでしょうな。
現在でもこれ程使い勝手の良いリールは他に見当たりません。
人差し指でリール前面の黒い部品を軽く押すだけでラインがフリーとなって自動的に人差し指にラインが掛かり、キャスティング準備完了。
サムバー無しのベイトキャスティングリールやスピニングリールは両手を使わないとキャスティングの準備が出来ない事を考えると圧倒的に操作が早い。
ロッド上部にリールをセットする一般的なクローズドフェースリールだとキャスト後のラインコントロールが困難だが、ABU500シリーズはキャスト後、指先を使っての微妙なラインコントロールが出来ます。
ベイルが無いのでスピニングリールよりコントロールは容易です。
一般的なスピニングリールだと、ハンドルの巻き始めにベールの戻りが重い事が有るが、506は巻き上げの初めが非常に軽いのも利点の一つ・・・まあ、それが欠点にもなるのだが。
ちなみに当時のミッチェルやカーディナルはリールを巻くと『カリ カリ カリ』とアンチリバースのラチェット音がするのだが、こいつは無音です。
ドラグはオートシンクロと言う特殊な物。
ハンドルを握っている限りはドラグが固定されてラインが出ない。
ハンドルを放すと、予め設定されたドラグ値でラインが出る。
ドラグ値は黒いノブで調整します。
ノブが小さいので魚とやり取りしている時は調整し難い。
ドラグは滑り初めの抵抗がちょっと大き目なので、弱目に設定する事が多いのですが、足元迄魚を寄せて口を掴もうと左手をハンドルから離すとドラグが緩むので注意が必要です。
こいつのもう一つの特徴はトラブルフリー。
ベイトキャスティングリールはバックラッシュ、スピニングリールは糸撚れと言うライントラブルが付きまとう物ですが、ABU500シリーズはバックラッシュしない事は勿論、スピニングの宿命と言える糸撚れも殆ど発生しません。
ローターとカバーの間をラインが通る時に適度な抵抗となって巻き取り時のラインがスプールから浮き難い。
スプールはハンドル回転に連動して前後に移動。
ラインが平行に巻かれてトラブルを減らします。
安いクローズドフェイスリールだと、この機能が省略されている事が多いのですが、ライントラブルが少ないと言う利点が台無しになってしまうので、購入時に考慮するポイントになるでしょう。
スピニングリールはドラグが働くとスプールが回転してラインが出ますが、ABU500シリーズはローターが逆回転してラインが出ます。
この点もラインの撚れが少ない原因になっているかも知れません。
スペアスプールと『へ』の字型の専用工具が付いていたのだが行方不明・・・
通常のメンテナンスが簡単なのも当時の欧州製リールの美点の一つ。
スプールカバーとローター、スプールの分解は工具不要で30秒もかからない。
ボディーのサイドプレートはネジ1本で開閉可能。
ネジ頭はローレット(頭の周りのギザギザ)加工してあるので、最初に工具を使って緩めれば指先で取り外せる。
カーディナル44同様、サイドカバーからネジが落下し難くなっている。
サイドカバー内側に刻印。
74年製のようです。
内部構造はシンプル。
使い方のコツとしては、ラインの管理が重要。
スプールに刻印がされていますが、ラインが多過ぎても少な過ぎてもトラブルの元。
スプールは細軸だが、コルクのエコノマイザーが標準で付属しています。
適合ラインは6ポンドか8ポンドのナイロンラインが最適だと思いますが、私は4~12ポンド迄使った実績があります。
ピックアップピンがステンレスなので、PEラインは摩耗するのではないかと思い、使った事はありません。
後はキャスト時にハンドルの位置が悪いとハンドルが自重で回転してピンが飛び出し、ルアーを水面に叩き付ける事になる。
この欠点はハンドルをベイトキャスティングリール用のダブルハンドルにして改善されているユーザーもいるようだ。
もっとも506はオートシンクロなのでドラグ用の突起があって、改造は難しそうだが。
弱点としてはやはり重量。
ギア比は低いのだがスプール径が大き目なので、渓流釣りでも使用可能。
手返しが早くてスピナーを多用してもライントラブルが少ないので渓流のルアー釣りには最適なリールの一つだが、やはり重過ぎる。
もう少し軽ければベストなのだが。
90年代迄はこいつと同系統のリールが売られていたのだが、現在は絶滅。
現在、ABUやフルーガー、シェークスピア等からスピンキャスティングリールを下向きにセッティングして、レバーでライン操作をするリールがリリースされている。
最新技術を盛り込んで、PEライン対応、小型軽量、指先で微妙なラインコントロールが出来る新生500シリーズをリリース希望。
糸フケが出易い釣り、例えばエギング用、特にナイトフィッシングには最適の一台となると思うのだが。
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異常気象なのかねぇ?
今回紹介するのはリール界の異端児、ABU506です。
70年代購入。
当時、小型スピニングリールとしては以前紹介したミッチェル408を愛用していた訳ですが、湖用リールとしては少々小さい。
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2010/04/03
当時、中型スピニングリールとしてはミッチェルだと410、ABUならカーディナル44が定番でしたでしょうか。
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2010/04/10
そんな中、私のチョイスは当時もマイナーだったABU506。
カーディナルより、かなり安かったんですよね。
当時カーディナル44は2万円を超える価格だったと思いますが、こいつは1万円代中頃で購入できたのではないかと記憶しています。
スピンキャスティングリールの銘品、アブマチックの機構をそのままにスピニングタックルで使用できるようにした変則リールです。
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2010/04/18
購入当時は真っ赤なボディーにスタードラグの付いたABU505とか、一回り大型のABU507等、結構ラインナップが充実していたのですが現在は全て廃番。
長年愛用していますが、釣り場で同じ500系リールを使っている人を見た事が無い。
私が使っていると、他の釣り人にジロジロ見られる事が多かった。
ABUのリールはペットネームが付いていました。
ベイトキャスティングリールはアンバサダー。
スピニングリールはカーディナル。
スピンキャストリールはアブマチック。
フライリールはディプロマット。
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2010/03/20
2010/05/01
ところがこのシーリーズだけはペットネームが無い・・・廉価版扱いだったのかなぁ?
PRODUCT OF SWEDEN
今回ブログを書くにあたってネットで検索してみると、結構ファンの方がいる模様。
一般的?には釣りキチ三平のイトウの原野に出てくる『湿原の怪人!谷地坊主』が使っていたリールと言った方が通りが良いかも知れません。
多分谷地坊主が使っていたのは506より一回り大型の507ではないかと思います。
通常500シリーズはスピニングリールと同じ様にリールの足を中指と薬指の間に挟んで使うのですが、谷地坊主はダブルハンドルのロッドと組み合わせてリール全体をパーミングして使っていました。
こんな持ち方ですね。
リールを握っただけでは保持が不完全なので、ダブルハンドルロッドの竿尻を肘で脇に挟みます。
ちなみに写真のロッドはフェンウイックのヒューチョと言うイトウ用。
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2011/08/20
LG89S M-2 HUCHOⅡ J
通常のスピニングリールだとベイルがあるのですが、ABU500シリーズは回転部分がカップ内部に収納されているのでリールを鷲掴みにしても問題無し。
指先一本でラインのリリースが可能なABU500シリーズでなければ出来ない技です。
実際にこの持ち方をすると判るのですが、リールの足とボディー後半の曲線が実に手に馴染む。
この握り方ではオーバーヘッドキャストをしようとすると脇が開いて竿尻が固定出来ません。
連載当時は漫画ならではの脚色かと思いました。
しかし実際に後年北海道の湿原でイトウ釣りをしてみて判ったのは、河畔にブッシュが密生しているので頭上に開いているスペースが無い。
河口近くでも無い限りアンダーハンドやサイドキャストを主に使うと言う事が判明。
矢口先生は入念な取材をされてから漫画化されていたようなので、おそらく当時の釧路湿原にはABU500シリーズを谷地坊主の様に操る達人が居たのでしょうな。
現在でもこれ程使い勝手の良いリールは他に見当たりません。
人差し指でリール前面の黒い部品を軽く押すだけでラインがフリーとなって自動的に人差し指にラインが掛かり、キャスティング準備完了。
サムバー無しのベイトキャスティングリールやスピニングリールは両手を使わないとキャスティングの準備が出来ない事を考えると圧倒的に操作が早い。
ロッド上部にリールをセットする一般的なクローズドフェースリールだとキャスト後のラインコントロールが困難だが、ABU500シリーズはキャスト後、指先を使っての微妙なラインコントロールが出来ます。
ベイルが無いのでスピニングリールよりコントロールは容易です。
一般的なスピニングリールだと、ハンドルの巻き始めにベールの戻りが重い事が有るが、506は巻き上げの初めが非常に軽いのも利点の一つ・・・まあ、それが欠点にもなるのだが。
ちなみに当時のミッチェルやカーディナルはリールを巻くと『カリ カリ カリ』とアンチリバースのラチェット音がするのだが、こいつは無音です。
ドラグはオートシンクロと言う特殊な物。
ハンドルを握っている限りはドラグが固定されてラインが出ない。
ハンドルを放すと、予め設定されたドラグ値でラインが出る。
ドラグ値は黒いノブで調整します。
ノブが小さいので魚とやり取りしている時は調整し難い。
ドラグは滑り初めの抵抗がちょっと大き目なので、弱目に設定する事が多いのですが、足元迄魚を寄せて口を掴もうと左手をハンドルから離すとドラグが緩むので注意が必要です。
こいつのもう一つの特徴はトラブルフリー。
ベイトキャスティングリールはバックラッシュ、スピニングリールは糸撚れと言うライントラブルが付きまとう物ですが、ABU500シリーズはバックラッシュしない事は勿論、スピニングの宿命と言える糸撚れも殆ど発生しません。
ローターとカバーの間をラインが通る時に適度な抵抗となって巻き取り時のラインがスプールから浮き難い。
スプールはハンドル回転に連動して前後に移動。
ラインが平行に巻かれてトラブルを減らします。
安いクローズドフェイスリールだと、この機能が省略されている事が多いのですが、ライントラブルが少ないと言う利点が台無しになってしまうので、購入時に考慮するポイントになるでしょう。
スピニングリールはドラグが働くとスプールが回転してラインが出ますが、ABU500シリーズはローターが逆回転してラインが出ます。
この点もラインの撚れが少ない原因になっているかも知れません。
スペアスプールと『へ』の字型の専用工具が付いていたのだが行方不明・・・
通常のメンテナンスが簡単なのも当時の欧州製リールの美点の一つ。
スプールカバーとローター、スプールの分解は工具不要で30秒もかからない。
ボディーのサイドプレートはネジ1本で開閉可能。
ネジ頭はローレット(頭の周りのギザギザ)加工してあるので、最初に工具を使って緩めれば指先で取り外せる。
カーディナル44同様、サイドカバーからネジが落下し難くなっている。
サイドカバー内側に刻印。
74年製のようです。
内部構造はシンプル。
使い方のコツとしては、ラインの管理が重要。
スプールに刻印がされていますが、ラインが多過ぎても少な過ぎてもトラブルの元。
スプールは細軸だが、コルクのエコノマイザーが標準で付属しています。
適合ラインは6ポンドか8ポンドのナイロンラインが最適だと思いますが、私は4~12ポンド迄使った実績があります。
ピックアップピンがステンレスなので、PEラインは摩耗するのではないかと思い、使った事はありません。
後はキャスト時にハンドルの位置が悪いとハンドルが自重で回転してピンが飛び出し、ルアーを水面に叩き付ける事になる。
この欠点はハンドルをベイトキャスティングリール用のダブルハンドルにして改善されているユーザーもいるようだ。
もっとも506はオートシンクロなのでドラグ用の突起があって、改造は難しそうだが。
弱点としてはやはり重量。
ギア比は低いのだがスプール径が大き目なので、渓流釣りでも使用可能。
手返しが早くてスピナーを多用してもライントラブルが少ないので渓流のルアー釣りには最適なリールの一つだが、やはり重過ぎる。
もう少し軽ければベストなのだが。
90年代迄はこいつと同系統のリールが売られていたのだが、現在は絶滅。
現在、ABUやフルーガー、シェークスピア等からスピンキャスティングリールを下向きにセッティングして、レバーでライン操作をするリールがリリースされている。
最新技術を盛り込んで、PEライン対応、小型軽量、指先で微妙なラインコントロールが出来る新生500シリーズをリリース希望。
糸フケが出易い釣り、例えばエギング用、特にナイトフィッシングには最適の一台となると思うのだが。
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2015/03/14
2010年04月11日
ABU カーディナル600U&700U
今回のネタはABUの異色スピニングリール、カーディナルの600Uと700Uです。
00年代初頭、小型のワームを使ってメバルを釣りに行ったりする為に、小型のスピニングリールを購入する事にしました。
例によってBPS(バスプロショップス)とカベラスを調査して気になったのがカーディナルの600U。
●自重:170g
●ギア比:4.8:1
●ボール/ローラーベアリング:4個/1個
●ラインキャパシティ:0.14mm-170m、0.20mm-90m、0.22mm-70m
●ラインキャパシティ:0.8号-150m、1.5号-90m、2号-60m
伝統のカーディナル最新モデル(当時)の実力は如何に・・・まあ、価格が日本製の1/3位だったのであんまり期待はしていなかったんですがね。
実は結構気に入ってしまった・・・その後国内の釣具店で同系の700Uがバーゲンセールしていたのも購入。
600Uと700Uの相違点として色が違う以外は、
●ギアボックスとリールステムをアルミダイキャスト一体成型にするなど耐久性が向上。
●大口径チタンコーティングローラー。
●アキュバランスローター。
●ギア部にオイルを簡単に注入することができる≪イージーアクセスギアリング≫を設けることでメンテナンス面でも配慮。
ってなっているんですが、実使用上の違いは感じられません。
イージーアクセスギアリングって何処の事だか判らないのだが・・・?
カーディナル33より一回り小さなボディー。
関連記事リンク
33と比較してスプール径が小さいので糸撚れが心配だったのだが、意外とライントラブルが少ない。
大径のラインローラーの効果が出ているのかも知れない。
もっともギア比が4.8:1で小径スプールとの組み合わせなので巻き取り量は少なく、渓流でアップストリームキャストをするとリーリーングは忙しい。
特徴的なのはスプールのスカート部分に設置されたSTAMINA DRAG。
所詮小物用だし、リールのボディーサイズが小さいのでドラグ機構もちゃちでは無いか?とか、ローターやハンドルが邪魔で、咄嗟の時に操作に手間取るのではないかと思ったのだが・・・
購入直後、奄美大島にパックロッドと一緒に持って行きました。
関連記事リンク
50cmオーバーのクロダイを掛けたり(足元まで寄せたもののバラシ)、正体不明の大物(多分中型GT、フックが伸びてバラシ)に一気に走られたりで、ドラグをフルに使う機会が何度かあったのですが、少なくともドラグが原因でバラシた魚は皆無。
ファイト中でも意外と操作し易く、微調整が効くので驚かされた。
昔から欧州製のリールはドラグが秀逸だったが、中国生産、廉価版、初心者用と位置付けされても手抜きは無し。
スプール前方の小ネジ2本、小型Eリングや六角ナット2個(1個逆ネジ)・・・ドラグの整備性は最悪だが。
ステンレスのワッシャ2枚で摩擦材を挟む構造。
特筆すべきはその大きさ。
殆ど10円玉と同径・・・ちなみにペンの4500のドラグだって1円玉位の直径しかありません。
関連記事リンク
スタミナドラグの構造ならではの大径ドラグワッシャですな。
正直、このクラスのリールにはオーバースペックでしょう。
中、大型スピニングリールの方が相性が良いのではないかと思います。
スプール交換がワンタッチなのもカーディナルの伝統。
アルミと樹脂製の交換スプールが付属するのだが、通常は軽量を優先して樹脂性スプールを使用しています。
海で使う事が多いので錆びないのも利点。
実はこの600Uは2台目。
一台目はうっかり落として足を折ってしまったので、追加購入しました。
足が折れたのは捨てずに部品取りとして保管中。
各リールにスプールが2個づつ付いているので、現在スプールが6個。
予備パーツ(部品取り機)もあるので当分小型スピニングのメイン機種として使用予定。
昔のミッチェルやカーディナルのメンテナンスはコイン1枚でネジが外せたのだが、こいつは小さな+ネジを3本外す必要がある。
後部の樹脂製カバーを外すと内部ユニットが顔を出す。
これだけギアが剥き出しになるので注油は容易だ。
ちなみに最新のペンリール、Penn Conquer Spinning Reelsでも同様の構造を採用。
EAS (Easy Access System)となっているが、ネジ1本で外せるように改良されていて、進化系と言えるだろう。
700Uのハンドルはワンタッチで折り曲げ可能。
600Uのハンドルは、ハンドルと反対側のキャップを緩めるとたためます。
小型軽量、優れたドラグシステムとライントラブルの少ないラインローラー。
対費用効果も考えたらこいつを超えるスピニングリールはあんまり無いと思うのだが・・・人気が無かったのかねぇ?
癖の有るデザインが災いしたのだろうか?短命に終わったようです。
最新のカーディナルをチェックすると、日本製スピニングリールと同じスプール前方にドラグの有る一般的な構造・・・
ABUらしい独創性を売りにするのでは無く、70年代の日本製リールのような価格勝負で商売を続けるのは正直疑問が残る。
00年代初頭、小型のワームを使ってメバルを釣りに行ったりする為に、小型のスピニングリールを購入する事にしました。
例によってBPS(バスプロショップス)とカベラスを調査して気になったのがカーディナルの600U。
●自重:170g
●ギア比:4.8:1
●ボール/ローラーベアリング:4個/1個
●ラインキャパシティ:0.14mm-170m、0.20mm-90m、0.22mm-70m
●ラインキャパシティ:0.8号-150m、1.5号-90m、2号-60m
伝統のカーディナル最新モデル(当時)の実力は如何に・・・まあ、価格が日本製の1/3位だったのであんまり期待はしていなかったんですがね。
実は結構気に入ってしまった・・・その後国内の釣具店で同系の700Uがバーゲンセールしていたのも購入。
600Uと700Uの相違点として色が違う以外は、
●ギアボックスとリールステムをアルミダイキャスト一体成型にするなど耐久性が向上。
●大口径チタンコーティングローラー。
●アキュバランスローター。
●ギア部にオイルを簡単に注入することができる≪イージーアクセスギアリング≫を設けることでメンテナンス面でも配慮。
ってなっているんですが、実使用上の違いは感じられません。
イージーアクセスギアリングって何処の事だか判らないのだが・・・?
カーディナル33より一回り小さなボディー。
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2010/04/10
33と比較してスプール径が小さいので糸撚れが心配だったのだが、意外とライントラブルが少ない。
大径のラインローラーの効果が出ているのかも知れない。
もっともギア比が4.8:1で小径スプールとの組み合わせなので巻き取り量は少なく、渓流でアップストリームキャストをするとリーリーングは忙しい。
特徴的なのはスプールのスカート部分に設置されたSTAMINA DRAG。
所詮小物用だし、リールのボディーサイズが小さいのでドラグ機構もちゃちでは無いか?とか、ローターやハンドルが邪魔で、咄嗟の時に操作に手間取るのではないかと思ったのだが・・・
購入直後、奄美大島にパックロッドと一緒に持って行きました。
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2008/11/16
50cmオーバーのクロダイを掛けたり(足元まで寄せたもののバラシ)、正体不明の大物(多分中型GT、フックが伸びてバラシ)に一気に走られたりで、ドラグをフルに使う機会が何度かあったのですが、少なくともドラグが原因でバラシた魚は皆無。
ファイト中でも意外と操作し易く、微調整が効くので驚かされた。
昔から欧州製のリールはドラグが秀逸だったが、中国生産、廉価版、初心者用と位置付けされても手抜きは無し。
スプール前方の小ネジ2本、小型Eリングや六角ナット2個(1個逆ネジ)・・・ドラグの整備性は最悪だが。
ステンレスのワッシャ2枚で摩擦材を挟む構造。
特筆すべきはその大きさ。
殆ど10円玉と同径・・・ちなみにペンの4500のドラグだって1円玉位の直径しかありません。
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2010/04/24
スタミナドラグの構造ならではの大径ドラグワッシャですな。
正直、このクラスのリールにはオーバースペックでしょう。
中、大型スピニングリールの方が相性が良いのではないかと思います。
スプール交換がワンタッチなのもカーディナルの伝統。
アルミと樹脂製の交換スプールが付属するのだが、通常は軽量を優先して樹脂性スプールを使用しています。
海で使う事が多いので錆びないのも利点。
実はこの600Uは2台目。
一台目はうっかり落として足を折ってしまったので、追加購入しました。
足が折れたのは捨てずに部品取りとして保管中。
各リールにスプールが2個づつ付いているので、現在スプールが6個。
予備パーツ(部品取り機)もあるので当分小型スピニングのメイン機種として使用予定。
昔のミッチェルやカーディナルのメンテナンスはコイン1枚でネジが外せたのだが、こいつは小さな+ネジを3本外す必要がある。
後部の樹脂製カバーを外すと内部ユニットが顔を出す。
これだけギアが剥き出しになるので注油は容易だ。
ちなみに最新のペンリール、Penn Conquer Spinning Reelsでも同様の構造を採用。
EAS (Easy Access System)となっているが、ネジ1本で外せるように改良されていて、進化系と言えるだろう。
700Uのハンドルはワンタッチで折り曲げ可能。
600Uのハンドルは、ハンドルと反対側のキャップを緩めるとたためます。
小型軽量、優れたドラグシステムとライントラブルの少ないラインローラー。
対費用効果も考えたらこいつを超えるスピニングリールはあんまり無いと思うのだが・・・人気が無かったのかねぇ?
癖の有るデザインが災いしたのだろうか?短命に終わったようです。
最新のカーディナルをチェックすると、日本製スピニングリールと同じスプール前方にドラグの有る一般的な構造・・・
ABUらしい独創性を売りにするのでは無く、70年代の日本製リールのような価格勝負で商売を続けるのは正直疑問が残る。
2010年04月10日
ABU カーディナル33&44
今回取り上げるのはABUの小型リール、カーディナル33&44です。
まあ、今更私如きがあれこれ語るのも憚るような逸品です。
小さな方が33、一回り大きな44。
以前に取り上げたミッチェルの408を購入した70年代、カーディナルは高くて買えなかったのですが、90年代に北海道でイトウ狙いに購入したダブルハンドルのフェンウイック用にカーディナル44を購入。
関連記事リンク
オリムピック取り扱いの、所謂復刻版と呼ばれる奴です。
PRODUCT OF SWEDEN。
スウェーデン王室御用達マーク。
ギア比5:1。
TOTALLY CORROSION RESISTANT(完全な耐食性)
海でヒラメやアオリイカ釣りに使った事もありますが、目立った腐食は無し。
ミッチェルもそうですが、欧米製のスピニングリールはスプールの交換がワンタッチ。
これは販売時にスペアスプールがセットされている事でも判るように、小まめにラインチェンジをする事が前提となっているからでしょう。
一般的なスプール前方のノブを回して交換するタイプのリールだと、スプールの交換毎にイライラしながらドラグ調整が必要ですが、ミッチェルやカーディナルではそんな苦労はありません。
ローター内部には特にウエイトは後付けされていませんが、高速巻き取りしてもブレは少ない。
この辺は基本設計が詰められている証拠でしょう。
スプール前方はドラグノブの無いスッキリしたデザイン。
ABUのリールは伝統的にドラグが優れていて、強力なだけでは無く微調整が効く。
カーディナル伝統のスターンドラグ。
最初は強めにセットしておき、確実なフッキングが可能。
フッキング直後に障害物周りから魚を引き離す事が出来るし、足元で急反転する大型魚をとっさにドラグを緩めて走らせる事も可能な使い勝手の優れたドラグシステムです。
最近のリールに採用されないのが残念だ。
障害物の多い湿原の中流域でイトウを釣るのに最適なリールの一つではないかと思う。
もう一つ、特記すべきはフリクションベール。
ベールアームを返すとローターにブレーキが掛かり、キャスティング時にハンドルやベールが回転しないように工夫されています。
ABU506はフルキャストするとハンドルの自重でピックアップピンが飛び出してラインロック、ルアーを水面に叩きつける事が多かったが、道北の原野でフルキャストを繰り返してもストレスを感じないのはこの機構のお陰。
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コイン一つで日常的なメンテナンスが可能。
ネジもサイドカバーから脱落し難くなっていて、紛失しないように工夫されている。
小径のドラグワッシャーが何枚も重なっているのが見えます。
一般的なスプールにドラグが付いているスピニングリールでは、ドラグが浸水したり砂が噛んだりして作動不良になる可能性がありますが、スターンドラグのカーディナルはドラグワッシャがボディ内部にあるので動作が安定します。
猿払川で一週間、車中泊でイトウ釣りをした事があります。
悪天候で連日冷たい雨でした。
タックルは雨に濡れ、湿原の泥水に浸かり、砂にまみれました。
多少回転抵抗は多いが、水洗いして簡単に主要部品を分解、ティッシュで拭えば何事も無く作動するリールと、高性能だがベアリングの洗浄をメーカーにメンテナンスで依頼しなければならないリールのどちらが使い勝手が良いかは明らかでしょう。
もっとも管理釣り場で極小の当りを取らなければならないような釣りでは10ボールベアリングのシルキーなリールが必要かも知れません。
33と44はスケールの違いだけで同構造。
ベールアームも特に凝った構造では無いが、ライン絡みも少なく剛性も高い。
ストッパーをずらす事で折り畳めるのでコンパクトに保管可能。
ハンドルは逆転させて折り畳み。
スプールやベールアームの一部に樹脂部品を使いながらも秀逸な設計で、スピニングリールとしては頑丈なカーディナル44だが、30ポンドのPEラインを使っている内にシャフトが若干曲がってしまった・・・スプールとローター内部が擦れてペイントが剥がれている。
こいつは数年後に購入したバーゲン品。
同じ頃、カーディナル33も購入。
小型ながら44同様、質実剛健。
このシリーズは現在でも設計の古さをあまり感じさせない。
優れた機械製品だと思う。
こいつを手に取ると、最果ての湿原、寒風の中1本の杭と化して終日キャスティングを繰り返していた20年前の自分がフラッシュバックする。
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まあ、今更私如きがあれこれ語るのも憚るような逸品です。
小さな方が33、一回り大きな44。
以前に取り上げたミッチェルの408を購入した70年代、カーディナルは高くて買えなかったのですが、90年代に北海道でイトウ狙いに購入したダブルハンドルのフェンウイック用にカーディナル44を購入。
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2010/04/03
2011/08/20
オリムピック取り扱いの、所謂復刻版と呼ばれる奴です。
PRODUCT OF SWEDEN。
スウェーデン王室御用達マーク。
ギア比5:1。
TOTALLY CORROSION RESISTANT(完全な耐食性)
海でヒラメやアオリイカ釣りに使った事もありますが、目立った腐食は無し。
ミッチェルもそうですが、欧米製のスピニングリールはスプールの交換がワンタッチ。
これは販売時にスペアスプールがセットされている事でも判るように、小まめにラインチェンジをする事が前提となっているからでしょう。
一般的なスプール前方のノブを回して交換するタイプのリールだと、スプールの交換毎にイライラしながらドラグ調整が必要ですが、ミッチェルやカーディナルではそんな苦労はありません。
ローター内部には特にウエイトは後付けされていませんが、高速巻き取りしてもブレは少ない。
この辺は基本設計が詰められている証拠でしょう。
スプール前方はドラグノブの無いスッキリしたデザイン。
ABUのリールは伝統的にドラグが優れていて、強力なだけでは無く微調整が効く。
カーディナル伝統のスターンドラグ。
最初は強めにセットしておき、確実なフッキングが可能。
フッキング直後に障害物周りから魚を引き離す事が出来るし、足元で急反転する大型魚をとっさにドラグを緩めて走らせる事も可能な使い勝手の優れたドラグシステムです。
最近のリールに採用されないのが残念だ。
障害物の多い湿原の中流域でイトウを釣るのに最適なリールの一つではないかと思う。
もう一つ、特記すべきはフリクションベール。
ベールアームを返すとローターにブレーキが掛かり、キャスティング時にハンドルやベールが回転しないように工夫されています。
ABU506はフルキャストするとハンドルの自重でピックアップピンが飛び出してラインロック、ルアーを水面に叩きつける事が多かったが、道北の原野でフルキャストを繰り返してもストレスを感じないのはこの機構のお陰。
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2010/04/17
コイン一つで日常的なメンテナンスが可能。
ネジもサイドカバーから脱落し難くなっていて、紛失しないように工夫されている。
小径のドラグワッシャーが何枚も重なっているのが見えます。
一般的なスプールにドラグが付いているスピニングリールでは、ドラグが浸水したり砂が噛んだりして作動不良になる可能性がありますが、スターンドラグのカーディナルはドラグワッシャがボディ内部にあるので動作が安定します。
猿払川で一週間、車中泊でイトウ釣りをした事があります。
悪天候で連日冷たい雨でした。
タックルは雨に濡れ、湿原の泥水に浸かり、砂にまみれました。
多少回転抵抗は多いが、水洗いして簡単に主要部品を分解、ティッシュで拭えば何事も無く作動するリールと、高性能だがベアリングの洗浄をメーカーにメンテナンスで依頼しなければならないリールのどちらが使い勝手が良いかは明らかでしょう。
もっとも管理釣り場で極小の当りを取らなければならないような釣りでは10ボールベアリングのシルキーなリールが必要かも知れません。
33と44はスケールの違いだけで同構造。
ベールアームも特に凝った構造では無いが、ライン絡みも少なく剛性も高い。
ストッパーをずらす事で折り畳めるのでコンパクトに保管可能。
ハンドルは逆転させて折り畳み。
スプールやベールアームの一部に樹脂部品を使いながらも秀逸な設計で、スピニングリールとしては頑丈なカーディナル44だが、30ポンドのPEラインを使っている内にシャフトが若干曲がってしまった・・・スプールとローター内部が擦れてペイントが剥がれている。
こいつは数年後に購入したバーゲン品。
同じ頃、カーディナル33も購入。
小型ながら44同様、質実剛健。
このシリーズは現在でも設計の古さをあまり感じさせない。
優れた機械製品だと思う。
こいつを手に取ると、最果ての湿原、寒風の中1本の杭と化して終日キャスティングを繰り返していた20年前の自分がフラッシュバックする。
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2015/05/23
2015/08/15
2010年04月04日
ミッチェル 308X GOLD
今回紹介するのは最近迄販売されていた、伝統あるミッチェル300シリーズの後継機?
308X GOLDです。
00年代、海外通販購入品。
25年間愛用していたミッチェル408のギアが破損、修復不能となったので、90年代初頭にミッチェルがスパイダーワイヤーにOEMで出していた、ECP-10と言うリールを海外通販で購入して使っていました。
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90年代は既に国産アウトスプールが全盛だったのですが、ECP-10はインスプール。
当時出始めのPEラインに対応するリールと言う事で、、ラインガイド近くのラインをスプリング付きのレバーで押さえるラインコントロールシステムを装備。
リールシャフトに柔らかなPEラインが絡まないようにスプールとローターの隙間に突起付きのワッシャーが入っているとか、カーボン製ベールアーム搭載と言う、ミッチェルらしい?ギミック満載の面白いリールでした。
・・・ちゃんとした写真が残っていないなぁ・・・
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上半分が切れてしまっていますが・・・ボディーにスパイダーワイヤーのイラストが入っているのが判りますかねぇ?
後年色違いでミッチェルクォーツと言う名前で販売されていた事もあるようです。
ミッチェル408以外の小型スピニングリールは、カーディナル33も使っていたのですが、最新スピニングリールの回転のスムーズさとか、ライントラブルの少なさには目から鱗。
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残念ながらECP-10はコンクリートの上に落としてしまって、頑丈な?カーボン製のベールアームが折れて廃棄してしまいました。
非常に気に入っていたので同じ物を購入しようと思ったのだが、全く人気が無かった様で僅か数年で廃番・・・
代わりのスピニングリールを購入しようと思って、例によってバスプロショップスのHPを物色していて目に付いたのが308X ゴールド。
●ギア比:5.66:1
●自重:280g
●ラインリトリーブ:72cm
●ボールベアリング:9個
●ローラーベアリング:1個
●糸巻量:(本体スプール・替スプール共に):0.2mm-200m
日本製ハイスペックリール並みに10ボールベアリング搭載。
まあ、正直10個もベアリングが必要なのか?と言う疑問も有りましたが、やはり使ってみないと評価は出来ないし、国産ハイスペックの方が物が良いだろうと言う推測もあったのですが、何と言っても値段が魅力的。
・・・安物買いの銭失い・・・
大抵は後悔する事になるのですが。
海外通販でリールを購入する時に困るのが、リールの大きさが良く判らない事。
BPSもカベラスも、リールのサイズは重量しか出ていないので糸巻量で目安を付けるしかありません。
数日後自宅に届いたのは前回紹介した408と殆ど同サイズ。
伝統の『308』を冠したリールなのでクラスが一緒と言う事か。
ミッチェルは伝統的にスプール交換が容易。
408もEPC-10もワンタッチでスプールが外れるようになっているのだが、308Xもスプールをちょっと捻るだけで交換可能。
スプールに穴の糸止め、ローター部分にも赤い樹脂製の糸止めが付いている。
見た目は兎に角、実用的な装備である。
スプール径は小さいが長さがあって、ハンドル巻き上げによる前後の振幅も早い。
結果としてラインのクロスする角度が大きくなるのでトラブルが少ない気がする。
EPC-10はドラグの滑り出しがイマイチだったのだが、308Xはドラグの微調整が効くので、細いラインでも安心してファイトが楽しめる。
ドラグワッシャはスプールでは無くスプール受けに入っている。
ステンレスのワッシャが4枚、フェルト製?の摩擦材が3枚入った本格派。
もっとも私は最新日本製リールを買った事が無い。
価格が何倍もする日本製ハイエンドであれば、当然もっと良いとは思うのだが。
巻き取り抵抗はベアリングが10個も入っているので当然軽く、インスタントアンチリバースの為カリカリ音がする事も無く、ローターのバランスも取れているので408の様にブルブル震える事は無い。
もっともベアリングが大量導入されていて駆動系の抵抗が少ないので、キャスティング時にベールを返した状態でカウンターバランスの無いハンドルが自重で下がると巻き始めにベールの戻りが重くなる。
昔の408は擦動抵抗が大きな上にハンドルが軽量で自重で回転する事は無かったし、インスプールでベールの返りが軽かったので、ストレス無くリトリーブに移れたのだが。
まあ、インスプールと異なりハンドルを回転させなくてもベールが手動で戻せるので、無意識に左手でベールを返している事も多い。
ハンドルの折り畳み方は408と同じになっている。
ハンドルは左右両方で使用可能。
ちなみにハンドルノブにもベアリングが入っていて一度回すと何時までもクルクル回転し続けます。
昔のミッチェルはコイン1枚でメンテナンス可能だったのだが、グリスアップするにはネジを4本外す必要がある。
カバーが樹脂製なのは仕方が無いとして、ネジがセルフタッピングと言うのは耐久性が問題。
付けたり外したりしていると短期間でネジが馬鹿になる可能性が・・・
70年代の408の繊細なピッチのギアと比較するとモジュールの大きなギアが顔を出す。
せっかく購入したのだが、最近は海釣りメインなのであまり使用頻度は高く無く、耐久性については未知数。
まあ、回転部分にもれなくベアリングが入っているので摩耗で壊れる所は少ないのでは無いかと思う。
デザインは好みが分かれるところだろう。
その昔、アンバサダーの金メッキシリーズを都内の有名釣具店で見た時には、神々しいばかりの高級感に圧倒された物だが、こいつは金メッキする事でかえってチープ感が漂うんだよねぇ。
70年代の日本製リールが無意味で派手な装飾を施していたのを、どうしても思い出してしまう。
何だか最近のミッチェル製品を見ていると、日本製より廉価な入門機がメインの様な気がする。
かつての先進性とか、独創性溢れる機構とかで他社を圧倒していた頃のミッチェルが復活する事は有るのだろうか?
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308X GOLDです。
00年代、海外通販購入品。
25年間愛用していたミッチェル408のギアが破損、修復不能となったので、90年代初頭にミッチェルがスパイダーワイヤーにOEMで出していた、ECP-10と言うリールを海外通販で購入して使っていました。
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2010/04/03
90年代は既に国産アウトスプールが全盛だったのですが、ECP-10はインスプール。
当時出始めのPEラインに対応するリールと言う事で、、ラインガイド近くのラインをスプリング付きのレバーで押さえるラインコントロールシステムを装備。
リールシャフトに柔らかなPEラインが絡まないようにスプールとローターの隙間に突起付きのワッシャーが入っているとか、カーボン製ベールアーム搭載と言う、ミッチェルらしい?ギミック満載の面白いリールでした。
・・・ちゃんとした写真が残っていないなぁ・・・
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2008/11/16
上半分が切れてしまっていますが・・・ボディーにスパイダーワイヤーのイラストが入っているのが判りますかねぇ?
後年色違いでミッチェルクォーツと言う名前で販売されていた事もあるようです。
ミッチェル408以外の小型スピニングリールは、カーディナル33も使っていたのですが、最新スピニングリールの回転のスムーズさとか、ライントラブルの少なさには目から鱗。
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2010/04/10
残念ながらECP-10はコンクリートの上に落としてしまって、頑丈な?カーボン製のベールアームが折れて廃棄してしまいました。
非常に気に入っていたので同じ物を購入しようと思ったのだが、全く人気が無かった様で僅か数年で廃番・・・
代わりのスピニングリールを購入しようと思って、例によってバスプロショップスのHPを物色していて目に付いたのが308X ゴールド。
●ギア比:5.66:1
●自重:280g
●ラインリトリーブ:72cm
●ボールベアリング:9個
●ローラーベアリング:1個
●糸巻量:(本体スプール・替スプール共に):0.2mm-200m
日本製ハイスペックリール並みに10ボールベアリング搭載。
まあ、正直10個もベアリングが必要なのか?と言う疑問も有りましたが、やはり使ってみないと評価は出来ないし、国産ハイスペックの方が物が良いだろうと言う推測もあったのですが、何と言っても値段が魅力的。
・・・安物買いの銭失い・・・
大抵は後悔する事になるのですが。
海外通販でリールを購入する時に困るのが、リールの大きさが良く判らない事。
BPSもカベラスも、リールのサイズは重量しか出ていないので糸巻量で目安を付けるしかありません。
数日後自宅に届いたのは前回紹介した408と殆ど同サイズ。
伝統の『308』を冠したリールなのでクラスが一緒と言う事か。
ミッチェルは伝統的にスプール交換が容易。
408もEPC-10もワンタッチでスプールが外れるようになっているのだが、308Xもスプールをちょっと捻るだけで交換可能。
スプールに穴の糸止め、ローター部分にも赤い樹脂製の糸止めが付いている。
見た目は兎に角、実用的な装備である。
スプール径は小さいが長さがあって、ハンドル巻き上げによる前後の振幅も早い。
結果としてラインのクロスする角度が大きくなるのでトラブルが少ない気がする。
EPC-10はドラグの滑り出しがイマイチだったのだが、308Xはドラグの微調整が効くので、細いラインでも安心してファイトが楽しめる。
ドラグワッシャはスプールでは無くスプール受けに入っている。
ステンレスのワッシャが4枚、フェルト製?の摩擦材が3枚入った本格派。
もっとも私は最新日本製リールを買った事が無い。
価格が何倍もする日本製ハイエンドであれば、当然もっと良いとは思うのだが。
巻き取り抵抗はベアリングが10個も入っているので当然軽く、インスタントアンチリバースの為カリカリ音がする事も無く、ローターのバランスも取れているので408の様にブルブル震える事は無い。
もっともベアリングが大量導入されていて駆動系の抵抗が少ないので、キャスティング時にベールを返した状態でカウンターバランスの無いハンドルが自重で下がると巻き始めにベールの戻りが重くなる。
昔の408は擦動抵抗が大きな上にハンドルが軽量で自重で回転する事は無かったし、インスプールでベールの返りが軽かったので、ストレス無くリトリーブに移れたのだが。
まあ、インスプールと異なりハンドルを回転させなくてもベールが手動で戻せるので、無意識に左手でベールを返している事も多い。
ハンドルの折り畳み方は408と同じになっている。
ハンドルは左右両方で使用可能。
ちなみにハンドルノブにもベアリングが入っていて一度回すと何時までもクルクル回転し続けます。
昔のミッチェルはコイン1枚でメンテナンス可能だったのだが、グリスアップするにはネジを4本外す必要がある。
カバーが樹脂製なのは仕方が無いとして、ネジがセルフタッピングと言うのは耐久性が問題。
付けたり外したりしていると短期間でネジが馬鹿になる可能性が・・・
70年代の408の繊細なピッチのギアと比較するとモジュールの大きなギアが顔を出す。
せっかく購入したのだが、最近は海釣りメインなのであまり使用頻度は高く無く、耐久性については未知数。
まあ、回転部分にもれなくベアリングが入っているので摩耗で壊れる所は少ないのでは無いかと思う。
デザインは好みが分かれるところだろう。
その昔、アンバサダーの金メッキシリーズを都内の有名釣具店で見た時には、神々しいばかりの高級感に圧倒された物だが、こいつは金メッキする事でかえってチープ感が漂うんだよねぇ。
70年代の日本製リールが無意味で派手な装飾を施していたのを、どうしても思い出してしまう。
何だか最近のミッチェル製品を見ていると、日本製より廉価な入門機がメインの様な気がする。
かつての先進性とか、独創性溢れる機構とかで他社を圧倒していた頃のミッチェルが復活する事は有るのだろうか?
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2016/03/05
2010年04月03日
ミッチェル 408
今回紹介するのは最早説明不要?
スピニングリールの銘品、ミッチェルの408です。
70年代購入。
当時のスピニングリールは、シェークスピアやオービス、アルチェードミクロン等が流通していましたが、何と言ってもミッチェルかカーディナルの二者択一という雰囲気でした。
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私がミッチェルを購入した理由は、おフランス製の小粋なエッグシェイプデザインとか、遊星ギアのメカに魅かれたと言うのもありますが、何と言ってもカーディナルより安かったから。
カーディナルは2万円を超えていたのに比較して、ミッチェルは1万円代で買えたのでは無かったかと記憶しています。
ちなみに私のようなオッサンが『お』フランスと言うのはおそまつ君のイヤミの影響です・・・と、言っても平成生まれには意味不明だろうなぁ。
『ドキがムネムネ』は判る?
プラスチックのケースと黄色い布袋、プラスチックの浅溝スプールが標準装備。
購入後はバス釣りは無論、トラウト釣りに大活躍。
バイクで北海道へツーリングに通うようになってからは、現地での食糧調達マシーンとして欠かせない相棒でした。
ある時、尻別川系の清流で良型ニジマスと対戦中、突然巻き取りが出来なくなってしまった・・・
メインギアが部分的に摩耗してしまいました。
15年前のグリスがそのまま付いているので凄い色ですが。
既に生産中止から何年も経過していて部品の調達が不可能・・・現在は物置きで保管中。
ヤフオクで部品取りを購入してレストアしようかと思った事もあるのですが、現在では最前線で使用するような性能ではありません。
もう、充分働いてくれたので静かに余生を過ごすと言う選択肢も有りでしょう。
408を購入する前は、シェイクスピアの2200Ⅱを使用していました。
シェイクスピアはラインローラー部分のナットが飛び出していてラインが絡み易いと言う欠点があったのですが、ミッチェルは低頭ネジとなっていてトラブルフリー。
ぶ厚いクロームメッキの一体型ベールアームやドラグノブ周辺のデザインも考え抜かれており、当時の他社製スピニングリールの中にはキャストする時にドラグやベールアームにラインが引っ掛かる物が平気で販売されていた事を考えると飛び抜けて高性能な機械だったと思います。
現在のリールは完全な回転バランスが取れていて、ハンドルを回転させても振動は殆どありませんが、こいつはボディー全体が震えます。
ローター内部には黒く塗装されたカウンターバランスが入ってはいるのですが・・・デザインを優先させていたのでしょうか?
90年代にバスプロショップスだったと思うが海外通販で再販されたミッチェルの308を購入した事があります。
見た目が手持ちの408と全く同じのエッグシェルデザインでした。
値段が30ドルを切っていたのであまり期待はしていなかったが、もしかしたら408とギアの互換性があるのか・・・一縷の望みを託して購入。
届いたブツは、デザインや大きさは70年代の308と似ていたが、中身は簡略化された全くの別物でした。
直ぐにハンドルが錆びてしまった・・・後日知人の御子息に譲渡。
70年代に販売されていた308と言うローギアモデルは全身ブラックですが、ハイスピードの408はボディーがダークブルーになっています。
ハンドルのつまみは薄く、捻りが入った物。
ハンドルの折り畳み方はミッチェル独特の反転式です。
当時の欧州製スピニングリールはABUもミッチェルもスプール交換がワンタッチ。
センターボタンを押すだけでスプールが外れます。
標準でスペアのスプール(浅溝、プラスチック製)も付属していました。
後年購入した00年代のカーディナルもミッチェルもワンタッチ交換可能なスプールで、スペアスプールも標準になっていたのはちょっと嬉しかった。
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ドラグは一般的なスプール前方に付いているタイプ。
大径の異型ワッシャはスプリングになっていて、リニアに調整可能です。
70年代当時としては不満の無い性能でしたがドラグ枚数も少なく、現在の最新機種と比較するのは酷でしょう。
スプール内側には板バネが仕込まれていてドラグ作動時には心地良いクリック音がします。
ボディーのサイドプレートはコイン一枚で開閉可能。
専用工具も付属していなかったと思うが、これなら通常メンテナンスは簡単に行える。
非常に細かなギア・・・特徴的な遊星ギア。
一般的なスピニングリールはハンドルが回転するとスプールは前後に動くだけですが、408はストロークエンドで一度少し戻って(この部分、文章で説明するのは難しいのですが・・・)ラインを平行に巻く構造となっていました。
MADE IN FRANCE
英語表記なのは当時の主な販売先はアメリカだったからでしょうな。
US PATENT 2726052
遊星ギアのパテントのようです。
80年代以降、インスプールタイプのスピニングリールは姿を消して行く訳ですが、やはりデザインの美しさはアウトスプールよりもインスプールに軍配が上がるのでは無いかと思います。
昔は遠く離れたボートで釣りをしていても、ロッドやリールのデザインで何を使っているか直ぐに判った物ですが、最近のスピニングは近くで見ても何処のメーカーの物か判らない・・・
スピニングリールの銘品、ミッチェルの408です。
70年代購入。
当時のスピニングリールは、シェークスピアやオービス、アルチェードミクロン等が流通していましたが、何と言ってもミッチェルかカーディナルの二者択一という雰囲気でした。
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2010/04/10
私がミッチェルを購入した理由は、おフランス製の小粋なエッグシェイプデザインとか、遊星ギアのメカに魅かれたと言うのもありますが、何と言ってもカーディナルより安かったから。
カーディナルは2万円を超えていたのに比較して、ミッチェルは1万円代で買えたのでは無かったかと記憶しています。
ちなみに私のようなオッサンが『お』フランスと言うのはおそまつ君のイヤミの影響です・・・と、言っても平成生まれには意味不明だろうなぁ。
『ドキがムネムネ』は判る?
プラスチックのケースと黄色い布袋、プラスチックの浅溝スプールが標準装備。
購入後はバス釣りは無論、トラウト釣りに大活躍。
バイクで北海道へツーリングに通うようになってからは、現地での食糧調達マシーンとして欠かせない相棒でした。
ある時、尻別川系の清流で良型ニジマスと対戦中、突然巻き取りが出来なくなってしまった・・・
メインギアが部分的に摩耗してしまいました。
15年前のグリスがそのまま付いているので凄い色ですが。
既に生産中止から何年も経過していて部品の調達が不可能・・・現在は物置きで保管中。
ヤフオクで部品取りを購入してレストアしようかと思った事もあるのですが、現在では最前線で使用するような性能ではありません。
もう、充分働いてくれたので静かに余生を過ごすと言う選択肢も有りでしょう。
408を購入する前は、シェイクスピアの2200Ⅱを使用していました。
シェイクスピアはラインローラー部分のナットが飛び出していてラインが絡み易いと言う欠点があったのですが、ミッチェルは低頭ネジとなっていてトラブルフリー。
ぶ厚いクロームメッキの一体型ベールアームやドラグノブ周辺のデザインも考え抜かれており、当時の他社製スピニングリールの中にはキャストする時にドラグやベールアームにラインが引っ掛かる物が平気で販売されていた事を考えると飛び抜けて高性能な機械だったと思います。
現在のリールは完全な回転バランスが取れていて、ハンドルを回転させても振動は殆どありませんが、こいつはボディー全体が震えます。
ローター内部には黒く塗装されたカウンターバランスが入ってはいるのですが・・・デザインを優先させていたのでしょうか?
90年代にバスプロショップスだったと思うが海外通販で再販されたミッチェルの308を購入した事があります。
見た目が手持ちの408と全く同じのエッグシェルデザインでした。
値段が30ドルを切っていたのであまり期待はしていなかったが、もしかしたら408とギアの互換性があるのか・・・一縷の望みを託して購入。
届いたブツは、デザインや大きさは70年代の308と似ていたが、中身は簡略化された全くの別物でした。
直ぐにハンドルが錆びてしまった・・・後日知人の御子息に譲渡。
70年代に販売されていた308と言うローギアモデルは全身ブラックですが、ハイスピードの408はボディーがダークブルーになっています。
ハンドルのつまみは薄く、捻りが入った物。
ハンドルの折り畳み方はミッチェル独特の反転式です。
当時の欧州製スピニングリールはABUもミッチェルもスプール交換がワンタッチ。
センターボタンを押すだけでスプールが外れます。
標準でスペアのスプール(浅溝、プラスチック製)も付属していました。
後年購入した00年代のカーディナルもミッチェルもワンタッチ交換可能なスプールで、スペアスプールも標準になっていたのはちょっと嬉しかった。
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2010/04/11
2010/04/04
ドラグは一般的なスプール前方に付いているタイプ。
大径の異型ワッシャはスプリングになっていて、リニアに調整可能です。
70年代当時としては不満の無い性能でしたがドラグ枚数も少なく、現在の最新機種と比較するのは酷でしょう。
スプール内側には板バネが仕込まれていてドラグ作動時には心地良いクリック音がします。
ボディーのサイドプレートはコイン一枚で開閉可能。
専用工具も付属していなかったと思うが、これなら通常メンテナンスは簡単に行える。
非常に細かなギア・・・特徴的な遊星ギア。
一般的なスピニングリールはハンドルが回転するとスプールは前後に動くだけですが、408はストロークエンドで一度少し戻って(この部分、文章で説明するのは難しいのですが・・・)ラインを平行に巻く構造となっていました。
MADE IN FRANCE
英語表記なのは当時の主な販売先はアメリカだったからでしょうな。
US PATENT 2726052
遊星ギアのパテントのようです。
80年代以降、インスプールタイプのスピニングリールは姿を消して行く訳ですが、やはりデザインの美しさはアウトスプールよりもインスプールに軍配が上がるのでは無いかと思います。
昔は遠く離れたボートで釣りをしていても、ロッドやリールのデザインで何を使っているか直ぐに判った物ですが、最近のスピニングは近くで見ても何処のメーカーの物か判らない・・・