2010年04月03日
ミッチェル 408
今回紹介するのは最早説明不要?
スピニングリールの銘品、ミッチェルの408です。

70年代購入。

当時のスピニングリールは、シェークスピアやオービス、アルチェードミクロン等が流通していましたが、何と言ってもミッチェルかカーディナルの二者択一という雰囲気でした。
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私がミッチェルを購入した理由は、おフランス製の小粋なエッグシェイプデザインとか、遊星ギアのメカに魅かれたと言うのもありますが、何と言ってもカーディナルより安かったから。

カーディナルは2万円を超えていたのに比較して、ミッチェルは1万円代で買えたのでは無かったかと記憶しています。
ちなみに私のようなオッサンが『お』フランスと言うのはおそまつ君のイヤミの影響です・・・と、言っても平成生まれには意味不明だろうなぁ。

『ドキがムネムネ』は判る?
プラスチックのケースと黄色い布袋、プラスチックの浅溝スプールが標準装備。
購入後はバス釣りは無論、トラウト釣りに大活躍。
バイクで北海道へツーリングに通うようになってからは、現地での食糧調達マシーンとして欠かせない相棒でした。
ある時、尻別川系の清流で良型ニジマスと対戦中、突然巻き取りが出来なくなってしまった・・・
メインギアが部分的に摩耗してしまいました。

15年前のグリスがそのまま付いているので凄い色ですが。
既に生産中止から何年も経過していて部品の調達が不可能・・・現在は物置きで保管中。
ヤフオクで部品取りを購入してレストアしようかと思った事もあるのですが、現在では最前線で使用するような性能ではありません。
もう、充分働いてくれたので静かに余生を過ごすと言う選択肢も有りでしょう。
408を購入する前は、シェイクスピアの2200Ⅱを使用していました。
シェイクスピアはラインローラー部分のナットが飛び出していてラインが絡み易いと言う欠点があったのですが、ミッチェルは低頭ネジとなっていてトラブルフリー。

ぶ厚いクロームメッキの一体型ベールアームやドラグノブ周辺のデザインも考え抜かれており、当時の他社製スピニングリールの中にはキャストする時にドラグやベールアームにラインが引っ掛かる物が平気で販売されていた事を考えると飛び抜けて高性能な機械だったと思います。

現在のリールは完全な回転バランスが取れていて、ハンドルを回転させても振動は殆どありませんが、こいつはボディー全体が震えます。

ローター内部には黒く塗装されたカウンターバランスが入ってはいるのですが・・・デザインを優先させていたのでしょうか?
90年代にバスプロショップスだったと思うが海外通販で再販されたミッチェルの308を購入した事があります。
見た目が手持ちの408と全く同じのエッグシェルデザインでした。
値段が30ドルを切っていたのであまり期待はしていなかったが、もしかしたら408とギアの互換性があるのか・・・一縷の望みを託して購入。

届いたブツは、デザインや大きさは70年代の308と似ていたが、中身は簡略化された全くの別物でした。
直ぐにハンドルが錆びてしまった・・・後日知人の御子息に譲渡。
70年代に販売されていた308と言うローギアモデルは全身ブラックですが、ハイスピードの408はボディーがダークブルーになっています。

ハンドルのつまみは薄く、捻りが入った物。

ハンドルの折り畳み方はミッチェル独特の反転式です。

当時の欧州製スピニングリールはABUもミッチェルもスプール交換がワンタッチ。
センターボタンを押すだけでスプールが外れます。

標準でスペアのスプール(浅溝、プラスチック製)も付属していました。

後年購入した00年代のカーディナルもミッチェルもワンタッチ交換可能なスプールで、スペアスプールも標準になっていたのはちょっと嬉しかった。
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ドラグは一般的なスプール前方に付いているタイプ。

大径の異型ワッシャはスプリングになっていて、リニアに調整可能です。
70年代当時としては不満の無い性能でしたがドラグ枚数も少なく、現在の最新機種と比較するのは酷でしょう。

スプール内側には板バネが仕込まれていてドラグ作動時には心地良いクリック音がします。

ボディーのサイドプレートはコイン一枚で開閉可能。

専用工具も付属していなかったと思うが、これなら通常メンテナンスは簡単に行える。
非常に細かなギア・・・特徴的な遊星ギア。

一般的なスピニングリールはハンドルが回転するとスプールは前後に動くだけですが、408はストロークエンドで一度少し戻って(この部分、文章で説明するのは難しいのですが・・・)ラインを平行に巻く構造となっていました。
MADE IN FRANCE

英語表記なのは当時の主な販売先はアメリカだったからでしょうな。
US PATENT 2726052

遊星ギアのパテントのようです。
80年代以降、インスプールタイプのスピニングリールは姿を消して行く訳ですが、やはりデザインの美しさはアウトスプールよりもインスプールに軍配が上がるのでは無いかと思います。

昔は遠く離れたボートで釣りをしていても、ロッドやリールのデザインで何を使っているか直ぐに判った物ですが、最近のスピニングは近くで見ても何処のメーカーの物か判らない・・・
スピニングリールの銘品、ミッチェルの408です。
70年代購入。
当時のスピニングリールは、シェークスピアやオービス、アルチェードミクロン等が流通していましたが、何と言ってもミッチェルかカーディナルの二者択一という雰囲気でした。
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2010/04/10
私がミッチェルを購入した理由は、おフランス製の小粋なエッグシェイプデザインとか、遊星ギアのメカに魅かれたと言うのもありますが、何と言ってもカーディナルより安かったから。
カーディナルは2万円を超えていたのに比較して、ミッチェルは1万円代で買えたのでは無かったかと記憶しています。
ちなみに私のようなオッサンが『お』フランスと言うのはおそまつ君のイヤミの影響です・・・と、言っても平成生まれには意味不明だろうなぁ。
『ドキがムネムネ』は判る?
プラスチックのケースと黄色い布袋、プラスチックの浅溝スプールが標準装備。
購入後はバス釣りは無論、トラウト釣りに大活躍。
バイクで北海道へツーリングに通うようになってからは、現地での食糧調達マシーンとして欠かせない相棒でした。
ある時、尻別川系の清流で良型ニジマスと対戦中、突然巻き取りが出来なくなってしまった・・・
メインギアが部分的に摩耗してしまいました。
15年前のグリスがそのまま付いているので凄い色ですが。
既に生産中止から何年も経過していて部品の調達が不可能・・・現在は物置きで保管中。
ヤフオクで部品取りを購入してレストアしようかと思った事もあるのですが、現在では最前線で使用するような性能ではありません。
もう、充分働いてくれたので静かに余生を過ごすと言う選択肢も有りでしょう。
408を購入する前は、シェイクスピアの2200Ⅱを使用していました。
シェイクスピアはラインローラー部分のナットが飛び出していてラインが絡み易いと言う欠点があったのですが、ミッチェルは低頭ネジとなっていてトラブルフリー。
ぶ厚いクロームメッキの一体型ベールアームやドラグノブ周辺のデザインも考え抜かれており、当時の他社製スピニングリールの中にはキャストする時にドラグやベールアームにラインが引っ掛かる物が平気で販売されていた事を考えると飛び抜けて高性能な機械だったと思います。
現在のリールは完全な回転バランスが取れていて、ハンドルを回転させても振動は殆どありませんが、こいつはボディー全体が震えます。
ローター内部には黒く塗装されたカウンターバランスが入ってはいるのですが・・・デザインを優先させていたのでしょうか?
90年代にバスプロショップスだったと思うが海外通販で再販されたミッチェルの308を購入した事があります。
見た目が手持ちの408と全く同じのエッグシェルデザインでした。
値段が30ドルを切っていたのであまり期待はしていなかったが、もしかしたら408とギアの互換性があるのか・・・一縷の望みを託して購入。

届いたブツは、デザインや大きさは70年代の308と似ていたが、中身は簡略化された全くの別物でした。
直ぐにハンドルが錆びてしまった・・・後日知人の御子息に譲渡。
70年代に販売されていた308と言うローギアモデルは全身ブラックですが、ハイスピードの408はボディーがダークブルーになっています。
ハンドルのつまみは薄く、捻りが入った物。
ハンドルの折り畳み方はミッチェル独特の反転式です。
当時の欧州製スピニングリールはABUもミッチェルもスプール交換がワンタッチ。
センターボタンを押すだけでスプールが外れます。
標準でスペアのスプール(浅溝、プラスチック製)も付属していました。
後年購入した00年代のカーディナルもミッチェルもワンタッチ交換可能なスプールで、スペアスプールも標準になっていたのはちょっと嬉しかった。
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2010/04/11
2010/04/04
ドラグは一般的なスプール前方に付いているタイプ。
大径の異型ワッシャはスプリングになっていて、リニアに調整可能です。
70年代当時としては不満の無い性能でしたがドラグ枚数も少なく、現在の最新機種と比較するのは酷でしょう。
スプール内側には板バネが仕込まれていてドラグ作動時には心地良いクリック音がします。
ボディーのサイドプレートはコイン一枚で開閉可能。
専用工具も付属していなかったと思うが、これなら通常メンテナンスは簡単に行える。
非常に細かなギア・・・特徴的な遊星ギア。
一般的なスピニングリールはハンドルが回転するとスプールは前後に動くだけですが、408はストロークエンドで一度少し戻って(この部分、文章で説明するのは難しいのですが・・・)ラインを平行に巻く構造となっていました。
MADE IN FRANCE
英語表記なのは当時の主な販売先はアメリカだったからでしょうな。
US PATENT 2726052
遊星ギアのパテントのようです。
80年代以降、インスプールタイプのスピニングリールは姿を消して行く訳ですが、やはりデザインの美しさはアウトスプールよりもインスプールに軍配が上がるのでは無いかと思います。
昔は遠く離れたボートで釣りをしていても、ロッドやリールのデザインで何を使っているか直ぐに判った物ですが、最近のスピニングは近くで見ても何処のメーカーの物か判らない・・・
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│釣:リール
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