2014年05月31日
A-2フライトジャケット フライングタイガース仕様
先日夏用ジャケット購入の為、近所のバイク用品店に出掛けた時の事。
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丁度冬用と春夏用衣類が入れ替わるタイミングで、品揃えが多い。
そんな中、何気なく手に取ったジャケットに見覚えのあるイラストが・・・
背中に羽の生えた虎。
アメリカのフライトジャケットで良く見られる図案で、フライングタイガースと呼ばれる物だ。
このブログを始めた初期の頃、手持ちのフライトジャケットを幾つか御紹介しました。
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実はフライングタイガース仕様のA-2ジャケットも持っていたのですが、敢えて取り上げていませんでした。
参考リンク:A-2フライトジャケット(Wiki)
丈はショート、裾と手首は編み込みで体にフィット。
春先から秋にかけてのライディングジャケットとして使い勝手が良い。
購入したのは90年代の中旬。
購入先はアメリカのミリタリーグッズ通販会社、US Cavalry。
参考リンク:US Cavalry
ハンドウォーマーの無いポケット。
襟の裏側の鉤ホックと留め金。
ジッパーはアメ物ジャケットでは定番のタロン製。
脇の下には蒸れ防止の為か、各2か所のハトメ穴。
内張り。
襟のタグは荒く縫われた糸でアルファベットが並んでいる。
経年変化で配置が崩れているので読み取りし難いが、
TYPY A-2
DRAWING NO.36-1418
ORDER NO.42-3885-P
PROPERTY
AIR FORCE U.S.ARMY
STEVE McCOLGANCLOTHING CO.
NEWPORT BEACH,CA
首近くにAAF(アーミーエアフォース)マーク。
第二次大戦中は日本、アメリカ共に空軍と言うのは無く、陸軍海軍でそれぞれ航空隊があった訳です。
例えば日本海軍はゼロ戦、日本陸軍は隼と言うように、使用する戦闘機が違う事も・・・
左肩にもAAFのパッチ。
まあ、これは良いとしても、問題はその他のパッチです。
購入当時はインターネットは普及しておらず、海外通販は封書で送られてきた紙のカタログ(英文)から商品を選び、注文は手紙かFAXでした。
商品の口コミが誰でも見られる現在と異なり、カタログの小さな写真と英和辞書で説明文を斜め読みして購入品を決めていました。
トップガンでトムクルーズが着ていたG-1ジャケットの様な、パッチがゾロゾロ縫い付けられたA-2ジャケットが気に入って購入したのですが、購入後にフライングタイガースについて調べてみると・・・?
参考リンク:フライングタイガース(Wiki)
上記内容を要約すると、第二次世界大戦直前に当時日本と交戦中だった中国国民党(現台湾政府)へアメリカ政府が『義勇軍』という名目で送り込んだ航空部隊が通称フライングタイガース。
当時の中国とアメリカはそんなに仲が良かったのか?
そんな事は無い。
そもそもアメリカはアヘン戦争後、英国に倣って清と不平等条約を締結。
義和団の乱では日本と連合を組んで清と交戦、しっかり賠償金をせしめている。
参考リンク:米中関係(Wiki)
他の列強各国同様、どうやって中国に利権を増やすか虎視眈眈と狙っていた訳です。
最終的には蒋介石へ援助していたのにもかかわらず、中国共産党と国交を正常化したら手の平を返したように台湾は中国の一部と言い出す始末・・・大義など無い。
アメリカに限った事ではありませんが、利害関係を度外視して他国の人々の為に血を流す国などありません。
フライングタイガースは現在でもアメリカ国内では英雄として人気があるみたいですが、軍隊復帰が約束されている上に高額な給料を貰って自国への利益誘導の為に海外で戦争するのに『義勇軍』を騙るのは、日本人としては納得が行かない。
参考リンク:義勇兵(Wiki)
70年以上も昔の話だし現在はアメリカも台湾も日本の友好国。
そんな事を気にするならそもそもWW2時代のフライトジャケットなんか着るなと言われるかも知れません。
しかし、『クール!』って事で漢字のタトゥーを入れた欧米人を見掛けますが、『鬼畜米英』とか、『神風特別攻撃隊』なんてタトゥーを入れたアメリカ人を見た事がありますか?
フライングタイガースのジャケットを日本人が着ているのを、歴史に詳しいアメリカ人が見たらどう思うだろう。
結構良い値段がしたので捨てるのも忍びない・・・背中の『私はこの国(中国国民党)を助けに来た西洋人です』と記入されていたブラッドチットは流石に除去。
背中には縫い後が残っています。
他のパッチはそのまま残しておいて、何度かツーリングに使用しましたが、どうもスッキリしないので、ここ10年以上放置状態でした。
右肩にあるのはCBI戦区章。
中国(チャイナ)、ビルマ(現ミャンマー)、インドを表した戦区を「C.B.I戦区」と呼んでいて、そこに従事した兵士のフライトジャケットには戦区章が付けられていたみたいですが、画像検索すると一般的には星が右で太陽が左なんで、これはアメリカのおばちゃん?がミシン縫いの時に間違えたようだ。
左胸の刺繍は第23戦闘航空群章。
右胸のパッチは第14空軍章。
参考リンク:第14空軍(Wiki)
恰好良いんだけどねぇ・・・
クローゼットに飾っておいても仕方が無い。
パッチを全部剥がして、縫い目だらけで着るか・・・
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2014/05/24
丁度冬用と春夏用衣類が入れ替わるタイミングで、品揃えが多い。
そんな中、何気なく手に取ったジャケットに見覚えのあるイラストが・・・
背中に羽の生えた虎。
アメリカのフライトジャケットで良く見られる図案で、フライングタイガースと呼ばれる物だ。
このブログを始めた初期の頃、手持ちのフライトジャケットを幾つか御紹介しました。
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2008/02/24
2008/02/29
2008/03/01
実はフライングタイガース仕様のA-2ジャケットも持っていたのですが、敢えて取り上げていませんでした。
参考リンク:A-2フライトジャケット(Wiki)
丈はショート、裾と手首は編み込みで体にフィット。
春先から秋にかけてのライディングジャケットとして使い勝手が良い。
購入したのは90年代の中旬。
購入先はアメリカのミリタリーグッズ通販会社、US Cavalry。
参考リンク:US Cavalry
ハンドウォーマーの無いポケット。
襟の裏側の鉤ホックと留め金。
ジッパーはアメ物ジャケットでは定番のタロン製。
脇の下には蒸れ防止の為か、各2か所のハトメ穴。
内張り。
襟のタグは荒く縫われた糸でアルファベットが並んでいる。
経年変化で配置が崩れているので読み取りし難いが、
TYPY A-2
DRAWING NO.36-1418
ORDER NO.42-3885-P
PROPERTY
AIR FORCE U.S.ARMY
STEVE McCOLGANCLOTHING CO.
NEWPORT BEACH,CA
首近くにAAF(アーミーエアフォース)マーク。
第二次大戦中は日本、アメリカ共に空軍と言うのは無く、陸軍海軍でそれぞれ航空隊があった訳です。
例えば日本海軍はゼロ戦、日本陸軍は隼と言うように、使用する戦闘機が違う事も・・・
左肩にもAAFのパッチ。
まあ、これは良いとしても、問題はその他のパッチです。
購入当時はインターネットは普及しておらず、海外通販は封書で送られてきた紙のカタログ(英文)から商品を選び、注文は手紙かFAXでした。
商品の口コミが誰でも見られる現在と異なり、カタログの小さな写真と英和辞書で説明文を斜め読みして購入品を決めていました。
トップガンでトムクルーズが着ていたG-1ジャケットの様な、パッチがゾロゾロ縫い付けられたA-2ジャケットが気に入って購入したのですが、購入後にフライングタイガースについて調べてみると・・・?
参考リンク:フライングタイガース(Wiki)
上記内容を要約すると、第二次世界大戦直前に当時日本と交戦中だった中国国民党(現台湾政府)へアメリカ政府が『義勇軍』という名目で送り込んだ航空部隊が通称フライングタイガース。
当時の中国とアメリカはそんなに仲が良かったのか?
そんな事は無い。
そもそもアメリカはアヘン戦争後、英国に倣って清と不平等条約を締結。
義和団の乱では日本と連合を組んで清と交戦、しっかり賠償金をせしめている。
参考リンク:米中関係(Wiki)
他の列強各国同様、どうやって中国に利権を増やすか虎視眈眈と狙っていた訳です。
最終的には蒋介石へ援助していたのにもかかわらず、中国共産党と国交を正常化したら手の平を返したように台湾は中国の一部と言い出す始末・・・大義など無い。
アメリカに限った事ではありませんが、利害関係を度外視して他国の人々の為に血を流す国などありません。
フライングタイガースは現在でもアメリカ国内では英雄として人気があるみたいですが、軍隊復帰が約束されている上に高額な給料を貰って自国への利益誘導の為に海外で戦争するのに『義勇軍』を騙るのは、日本人としては納得が行かない。
参考リンク:義勇兵(Wiki)
70年以上も昔の話だし現在はアメリカも台湾も日本の友好国。
そんな事を気にするならそもそもWW2時代のフライトジャケットなんか着るなと言われるかも知れません。
しかし、『クール!』って事で漢字のタトゥーを入れた欧米人を見掛けますが、『鬼畜米英』とか、『神風特別攻撃隊』なんてタトゥーを入れたアメリカ人を見た事がありますか?
フライングタイガースのジャケットを日本人が着ているのを、歴史に詳しいアメリカ人が見たらどう思うだろう。
結構良い値段がしたので捨てるのも忍びない・・・背中の『私はこの国(中国国民党)を助けに来た西洋人です』と記入されていたブラッドチットは流石に除去。
背中には縫い後が残っています。
他のパッチはそのまま残しておいて、何度かツーリングに使用しましたが、どうもスッキリしないので、ここ10年以上放置状態でした。
右肩にあるのはCBI戦区章。
中国(チャイナ)、ビルマ(現ミャンマー)、インドを表した戦区を「C.B.I戦区」と呼んでいて、そこに従事した兵士のフライトジャケットには戦区章が付けられていたみたいですが、画像検索すると一般的には星が右で太陽が左なんで、これはアメリカのおばちゃん?がミシン縫いの時に間違えたようだ。
左胸の刺繍は第23戦闘航空群章。
右胸のパッチは第14空軍章。
参考リンク:第14空軍(Wiki)
恰好良いんだけどねぇ・・・
クローゼットに飾っておいても仕方が無い。
パッチを全部剥がして、縫い目だらけで着るか・・・
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│単車:衣
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