2009年05月30日
ハーターズ オルソンミノー
先日紹介したシルバーミノーの色違い・・・に見えますが、これはパチ物。
関連記事リンク:ジョンソン シルバーミノー
ハーターズ オルソンミノー(HERTER’S OLSON MINNOW)です。
通常のシルバーミノーと比較すると判るがマスキーサイズ。
全長約10cm、重量は20g位でしょうか?
シルバーミノーのボディーは鋳物でしたが、こいつは金属打ち抜き。
SOLID MARINE BRASSって書いてあるので真鍮が原料のようだ。
フックは大物マスキーにも充分耐えられる平打ちのゴツイ物が付いている。
どうも取付方が貧弱だが・・・
大物がヒットしたらフックより先に逝ってしまいそうな細いワイヤーのラインアイ。
姿形こそシルバーミノーですが、これでは実用品とは言えません・・・当然、使った事は無し。
フックのポイントとワイヤーガードの形状もジョンソンそっくりなのだが・・・
ネットで検索するとHERTER'Sと言うのはアメリカで1893年に創業された釣り具やアウトドア用品の総合商社のようだ。
こいつは30年位前に貰った物で出所が不明なのだが、小さくJAPANと刻印がある所を見ると、戦後日本で作られたHERTER'Sへの輸出用ではないかと思う。
流石に終戦直後の事は直接は知らないのだが、昔読んだ釣り雑誌には当時アメリカ向けにジャンク釣り具が日本から大量出荷されていたような記述があったと思う。
私達の先人たちが戦後復興に必死で娯楽なんて無かった時代に、アメリカ人は釣り三昧だった訳ですな。
戦後始まったであろう日本製コピールアーの数々は、こいつと同じく殆どが輸出用ではなかったのかと思います。
おそらく訴訟大国アメリカではパチ物の販売ができなくなったので需要が無くなった為だろうと思いますが、日本では80年代に入ってからコピー商品の生産が一度は収束したのですが・・・
最近、釣り具店に行くとへドンのソックリさんを堂々と販売している訳ですよ。
何だか終戦直後と志が全然進歩していないような気がしてガッカリするのだが。
ちょっとネットで調べてみたのだが、ジョンソン社の創立が1949年、シルバーミノーの発表が70年代と書かれている日本の書籍があった。
オルソンミノーはおそらく50年代の生産では無いかと思うので、実はシルバーミノーがオルソンミノーのコピーだった?
驚愕の事実が発覚!!!
とも思ったのだが、私の持っている60年代に発行されたアメリカの釣り読本にワームを刺したシルバーミノーの写真が載っているので、正しくはシルバーミノーが日本で発買されたのが70年代と言う事ではないかと思う。
ジョンソン社のルアーと言えばスプライトかシルバーミノー位しか知らないのだが、終戦直後にジョンソン社創立と殆ど同時にシルバーミノーが発売されて人気が出たのでは無いか?
それを見たハーターズが、戦後復興中で、どんな仕事でもお金になれば請負っていた日本の金属加工会社に制作を委託。
ハーターズがアメリカ本土でパチ物を販売。
真実はそんなところですかねぇ。
もっともハーターズとは全く関係無い日本の業者がシルバーミノーのコピー品を作り、勝手にハーターズって刻印を入れて販売していた可能性もありますけれど。
それにしても、このアングルから見た曲線の造形はシルバーミノーにそっくり。
うっかりジョンソンだと思って購入した人が結構いたんじゃないのか?
当ブログでハワイアンスプーンを取り上げた辺りから、ネットで検索しても情報が殆ど無いルアーが続いている訳ですよ。
関連記事リンク:フレッドアーボガスト #3ハワイアン
まあ、アーボガストなんかだと海外検索をかけると幾らか情報は集まるんですが、今回は皆無。
転売業者がお金になるようなルアーの情報はいっぱいあるんですが、この手のB級以下、C級、D級情報こそ、今書き留めておかないと歴史の影に消えてしまう気が・・・
貴方のタックルBOXにもネットに載っていないようなルアーってありませんか?
ネットでオークションにかけても絶対に値段の付きそうに無い奴。
まあ、そんなジャンクに誰が興味を持つんだ?って話ですけど。
関連記事リンク:ジョンソン シルバーミノー
ハーターズ オルソンミノー(HERTER’S OLSON MINNOW)です。
通常のシルバーミノーと比較すると判るがマスキーサイズ。
全長約10cm、重量は20g位でしょうか?
シルバーミノーのボディーは鋳物でしたが、こいつは金属打ち抜き。
SOLID MARINE BRASSって書いてあるので真鍮が原料のようだ。
フックは大物マスキーにも充分耐えられる平打ちのゴツイ物が付いている。
どうも取付方が貧弱だが・・・
大物がヒットしたらフックより先に逝ってしまいそうな細いワイヤーのラインアイ。
姿形こそシルバーミノーですが、これでは実用品とは言えません・・・当然、使った事は無し。
フックのポイントとワイヤーガードの形状もジョンソンそっくりなのだが・・・
ネットで検索するとHERTER'Sと言うのはアメリカで1893年に創業された釣り具やアウトドア用品の総合商社のようだ。
こいつは30年位前に貰った物で出所が不明なのだが、小さくJAPANと刻印がある所を見ると、戦後日本で作られたHERTER'Sへの輸出用ではないかと思う。
流石に終戦直後の事は直接は知らないのだが、昔読んだ釣り雑誌には当時アメリカ向けにジャンク釣り具が日本から大量出荷されていたような記述があったと思う。
私達の先人たちが戦後復興に必死で娯楽なんて無かった時代に、アメリカ人は釣り三昧だった訳ですな。
戦後始まったであろう日本製コピールアーの数々は、こいつと同じく殆どが輸出用ではなかったのかと思います。
おそらく訴訟大国アメリカではパチ物の販売ができなくなったので需要が無くなった為だろうと思いますが、日本では80年代に入ってからコピー商品の生産が一度は収束したのですが・・・
最近、釣り具店に行くとへドンのソックリさんを堂々と販売している訳ですよ。
何だか終戦直後と志が全然進歩していないような気がしてガッカリするのだが。
ちょっとネットで調べてみたのだが、ジョンソン社の創立が1949年、シルバーミノーの発表が70年代と書かれている日本の書籍があった。
オルソンミノーはおそらく50年代の生産では無いかと思うので、実はシルバーミノーがオルソンミノーのコピーだった?
驚愕の事実が発覚!!!
とも思ったのだが、私の持っている60年代に発行されたアメリカの釣り読本にワームを刺したシルバーミノーの写真が載っているので、正しくはシルバーミノーが日本で発買されたのが70年代と言う事ではないかと思う。
ジョンソン社のルアーと言えばスプライトかシルバーミノー位しか知らないのだが、終戦直後にジョンソン社創立と殆ど同時にシルバーミノーが発売されて人気が出たのでは無いか?
それを見たハーターズが、戦後復興中で、どんな仕事でもお金になれば請負っていた日本の金属加工会社に制作を委託。
ハーターズがアメリカ本土でパチ物を販売。
真実はそんなところですかねぇ。
もっともハーターズとは全く関係無い日本の業者がシルバーミノーのコピー品を作り、勝手にハーターズって刻印を入れて販売していた可能性もありますけれど。
それにしても、このアングルから見た曲線の造形はシルバーミノーにそっくり。
うっかりジョンソンだと思って購入した人が結構いたんじゃないのか?
当ブログでハワイアンスプーンを取り上げた辺りから、ネットで検索しても情報が殆ど無いルアーが続いている訳ですよ。
関連記事リンク:フレッドアーボガスト #3ハワイアン
まあ、アーボガストなんかだと海外検索をかけると幾らか情報は集まるんですが、今回は皆無。
転売業者がお金になるようなルアーの情報はいっぱいあるんですが、この手のB級以下、C級、D級情報こそ、今書き留めておかないと歴史の影に消えてしまう気が・・・
貴方のタックルBOXにもネットに載っていないようなルアーってありませんか?
ネットでオークションにかけても絶対に値段の付きそうに無い奴。
まあ、そんなジャンクに誰が興味を持つんだ?って話ですけど。