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2011年05月14日

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

※一部写真を非公開にしています。

今回紹介するのも昔の雑誌。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

1991年8月25日発売。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

定価1500円。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

多分、現在だとキャメルトロフィーって何っ?て言う人の方が多いかな。

ウィキペディアのキャメルトロフィーの項目を見ても、殆ど記述が無いからねぇ。

参考リンク:キャメルトロフィー(Wiki)

1980年から2000年迄の20年間に渡り、煙草メーカーのキャメルがスポンサーになって、世界各地の悪路を四輪駆動車で走破するラリーが開催されていました。

スポンサーの煙草メーカーの名前を取って、キャメルトロフィー。

通称キャメトロ。

1980年:トランス・アマゾニカ(参加はドイツの3チームのみ)
1981年:スマトラ(ドイツ5チームのみ)
1982年:パプアニューギニア(イタリア、ドイツ、アメリカ、オランダ各2チーム)
1983年:ザイール(オランダ、ポルトガル、香港、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン各1チーム)
1984年:ブラジル(12カ国12チーム)
1985年:ボルネオ(8カ国16チーム、日本初参加2位!)
1986年:オーストラリア(14カ国、日本6位)
1987年:マダガスカル(14カ国、日本7位)
1988年:セレベス(12カ国、日本6位)
1989年:ジ・アマゾン(14カ国、日本8位)
1990年:バイカル/USSR(16カ国、日本最下位)

ネットで検索しても、殆ど情報が無いねぇ・・・

普通の自動車レースだと、単純に遅いか早いかスピード勝負の訳ですが、キャメルトロフィーは単純に車の操作技術だけでは無く、ドライバーやナビゲーターが様々なタスクと呼ばれる課題をクリアーして行く特異なラリーでした。

使用車両は電動ウインチとシュノーケルを装備したランドローバーディスカバリー。

昔は日本国内でもシュノーケルを装備した四駆を結構見かけましたが、実際に水中走行する車は無かったと思います。
キャメトロの10周年記念ビデオを持っていたのですが、実際にボンネット迄水を被るような渡河を行うのでシュノーケルは必須アイテム。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

要所要所でタスクをこなし、道無き道を時には全員で力を合わせて丸太で橋を作りながら走破する。

参加者は全員アマチュア。

お金を払えば誰でも参加出来る競技では無く、世界各地で激しい予選を潜り抜いた猛者が集結する訳です。

生涯で参加出来るのは一回のみ。

一度出場してしまうと、参加資格が無くなります。

賞金も無し。

得られるのは名誉、そして国境を越えた友情・・・

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

記事中に『キャメルトロフィーへの道』と言う事で、日本の国内予選(ジャパンファイナル)の模様がレポートされています。

P22の写真の中、ギャラリーの一人として小さく私が写っている。

私の知人が89年、90年とジャパンファイナルに2年連続して出場していたので、応援に行っていた訳です。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

1990年11月30日(金)から12月2日(日)迄の3日間、過酷な予選が行われました。

残念ながら私の知人は最終選考の10名に残らず落選。



翌91年は11月29日から4日に渡り前年度を上回る過酷な予選が行われました。

当時、日本チームの成績がぱっとしなかったので選考側も必死だったのでしょう。

この時は書類審査の応募者数は6115名。
その中から約60名が御殿場特設会場(富士吉田周辺の荒れ地)に集合。

知人は3年連続でジャパンファイナルに出場。
私は初日から会社を休んで見学に行ったのですが、他にギャラリーは無く、参加者の方々が過酷なタスク(課題)を黙々とこなすのを遠くから眺めていました。

初日から土砂降りの雨。

選考前半は参加選手の個人スキルが試されるタスクが多く、主に体力勝負。

参加選手は日中だけでは無く、夜中に叩き起こされてタスクをこなしていました。

私は会場内のキャンプサイトで早々とビールを飲んで寝ていたのですが、夜中に突風でテントを吹き飛ばされ、慌ててランクル70の車中に避難。

2日目の午後、60名から10名に絞られたのですが、私の知人はしぶとく選考に残り、その後は2名一組となって5チームで本戦さながらの過酷な競技が深夜迄繰り広げられた訳ですよ。

最終日、残念ながら知人はファイナリストにはなれませんでした。
後にスタッフに話を伺うとメディカルチェックでNGだった模様・・・予選に来る為に前夜迄ハードワークをしていなかったら日本代表になれていたかも?

4名のファイナリストはこの後海外での最終予選で2名に絞られ、本戦に出場した訳です。

当時はTVのスペシャル番組で放映されていました。

三菱はこの時期ジャパンファイナルのスポンサーをやっていたので、競技車両はパジェロのショート。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

これは90年の競技車両、全く同じ仕様のキャメトロレプリカモデルも限定で販売されて、翌年の参加選手の中には競技車両に慣れる為に態々購入したと言う人もいました。

翌91年はモデルチェンジした2代目パジェロが競技車両になりました。

背表紙は三菱のストラーダ。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

91年には黄色く塗られたストラーダもスタッフ車両として会場内を走っていました。

パジェロのフロントにはウォーンの電動ウインチが付いていました。

4×4MAGAZINEキャメルトロフィー特集号

94年頃からジャパンファイナルの競技車両も実戦と同じディスカバリーとなり、キャメトロのレプリカモデルも販売されました。

以前私がランクル80を購入した時、対抗候補の一つとして近所のローバー販売店でディスコ(ディスカバリー)の試乗をしたのですが、試乗車を100万円引きの350万円で買わないかと持ち掛けられて心が動いた物です。

後年のキャメトロの日本チームの成績は良く知らないのですが、結局日本チームはキャメルトロフィーを1度も獲得できなかったのかな?
日本チームの成績不振の原因の一つは競技が全て英語で行われるのでコミニュケーションでハンデがあったのだろうと思います。

又、他国のチームは軍隊の特殊部隊出身とか、警察関係などの普段からトレーニングが仕事の一部といった筋肉の化け物みたいなオッサンも多かったようなので、普通のサラリーマンだと体力負けしてしまったのかな?

日本の参加者の中には消防のレスキューとか自衛隊の方も居たのではなかったかと記憶しているのですが、日本の場合、公務員では有給を何日も(本戦は3週間)取って『遊び』に参加する事は中々難しかったのではないかと思います。

精力的に活動されていた長島康紘氏が急逝された影響も大きかったのかも知れません。

結局キャメルトロフィーは2000年迄続けられたものの終了。

世界的な健康志向で煙草の宣伝が規制されたり、道無き未開地に四輪駆動車を踏み入れる事に対する風当りが強くなったのも中止になった原因なのかも知れません。

最後の2000年は車を使ってのラリーでは無く、ボートで島々を巡る変則的な競技だったようですが、スポンサーだったローバーのサポートが無くなったのもキャメトロ終焉の大きな理由でしょう。

後年ローバーはインドのタタ自動車に買収されてしまいます。

多分、今後二度とこんな世界的なイベントは開催されないだろうと思うと残念です。

YouTube:CAMEL TROPHY JAPAN FINAL 1991


YouTube:CAMEL TROPHY JAPAN FINAL 1992


YouTube:CAMEL TROPHY JAPAN FINAL 1995


YouTube:CAMEL TROPHY JAPAN FINAL 1996







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