2018年01月06日
Penn Slammer III 3500(ペン スラマー3 3500):インプレ編
先日購入したPENN SLAMMER III 3500(以下SSV3500)のインプレです。

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参考リンク:PENN SLAMMER III SPINNING
外箱、黒字に紅白のPENNのロゴ。

オープン。

リール本体、取り扱い説明書、分解図、スプール調整用ワッシャ、交換用ハンドルノブが入っています。

金色に輝くハンドルとノブが目を惹きます。

箱には日本語表記もありますが、取説などは英文。

メーカーHPより仕様を転載。
・Full Metal Body, sideplate, and rotor
・CNC Gear™ technology
・IPX6 Sealed body and spool design
・Sealed Slammer® drag system with Dura-Drag™
・7+1 stainless steel bearing system
・Sizes 3500-5500 have automatic bail trip
・MONO CAPACITY YD/LB:480/4 360/6 285/8
・BRAID CAPACITY YD/LB:310/10 270/15 220/20
・BEARING COUNT:8
・MAX DRAG LB:30lb | 13.6kg
・GEAR RATIO:6.2:1
・RETRIEVE RATE37" | 94cm
・WEIGHT13.90REEL SIZE3500REEL
・HANDLE POSITIONRight/Left
・DRAG TYPEFront DragDRAG MATERIALDura Drag
・COLORBlack Gold
・ANTI-REVERSE FEATUREInstant Anti-Reverse
上記メーカーHPではベアリング数が7+1となっていますが、箱や取説には6+1と記載されています。
分解図を見るとハンドルノブに2個、ピニオンギアに2個+クラッチ1個、ドライブギアに2個で6+1が正解かな?
上記仕様で判り難いのはCNC Gear™ technologyですかねぇ?
機械加工でNCと言えば、一般的にはコンピュータによる数値制御(Numerically Control=NC)の事ですが、メインギアを真鍮の無垢材からワンピースで削り出していると言うのが売りなのかな?

後はSealed Slammer® drag system with Dura-Drag™ですが、「Slammer」と言うのは「監獄」と言う意味なので、ドラグ内部に水分の進入を防止している事と、Dura-Dragと言うのは分解図を見るとスプールの前後にドラグワッシャーが分散して収納されている機構の事のようです。
スカート内部に収納されたドラグワッシャはかなり大径の模様。
外箱には「極端なドラグ設定時も不安定になりにくい」と記載されていますが、ボディーサイズに比べて強力なドラグが搭載されているようです。
以前に御紹介したABUのカーディナル600U&700Uと同様の機構ですな。
ABUはスタミナドラグと言う名称でしたが、Dura-Dragも期待出来そうです。
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何時の日にか、コイツのドラグをフルに使うような大型座布団を釣ってみたいねぇ・・・
ちなみにチャイナメイド。

まあ、今時中国製を気にしていたらアップル製品なんか買えない訳ですが、仕上がりは気になります。
もっとも、昔のメイドインUSAも酷い物はありましたけどねぇ。
個人的には最近のメイドインジャパンも、過剰なコストダウンで信頼性が大幅に低下している気がします。
スプールの糸巻形状調整用ワッシャは2枚、厚さ違いが付属、変わった所で交換用ハンドルノブが付いて来る。

金色のノブは恰好は良いけど滑り易かったり、寒冷期は冷たかったりするので好みで交換するようにと言う事なのだろう。

取説には円錐形状のイラストが載っているが、3500用は摘まみ易いように扁平のデザイン。

現在、寒冷期の釣りでは指先がフルカバー出来るネオプレンのグラブを使用しているので当面は金属製ノブを使う予定・・・何よりデザイン上のポイントだからねぇ。
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今迄使って来たツインパワー、4500SSとの比較。

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まずは4500SSと並べてみる。

4500SSはグラファイトボディーと言う事もあるが、番手が一つ小さいSSV3500の方がやはりコンパクト。

ツインパワー4000HGとの比較。

横から見ると同じようなボリュームですが、上や下から見るとSSV3500のボディーのコンパクトさが判る。

ツインパワーはボディー外観に殆どネジが見えないデザインにする為に余分なカバーが付いているのだが、SSV3500はメンテナンス性重視でネジを隠すような装飾パーツは一切無く、サイドプレートを3カ所のネジで固定している。

ちなみに4500SSは同様にサイドプレートを4カ所のネジで固定しているので、ネジ数が減った分、メンテナンス性は向上していると言って良い・・・のか?
もっとも、4500SSのネジと比較してネジ頭が小さい。
デザインを考えて行くとこんな仕様になるのだろうがユーザーが着脱する所なので、径はもう少し太くして4500SSの様にネジを黒染めにすれば違和感が少ないと思うのだが。
本当は、以前PENNのConquer Spinning Reelsで採用していたEAS (Easy Access System)のように、ネジを1本外したらギアが剥き出しになるような構造が理想的。
ちなみに昔のABUやミッチェルは、コイン一枚でメンテナンス出来ました。
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多分、防水性能を確保するのにEASの採用は困難だったのだろう。

小まめに完全分解してベアリング洗浄・・・なんてメンテナンスをするのは日本人だけではないかと思うが、サイドプレートを開けて時々注油する位で10年位は何も問題無く使えるようでなければ実用品とは言えない。
ボディーはコンパクトに見えるが自重はラインを巻いた状態で約400g。

ツインパワーはスタンド付きで304g。

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もっとも423gの4500SSだって重くて使えないって事は無いからねぇ。

ボディーは勿論、サイドプレートやローターもアルミダイキャストにして、充分な耐久性と強度を持たせるとこの位の重量になると言う事だろう。

ツインパワーとスプールを比較。

直径は殆ど同じだが、若干SSV3500の方が短い。

スプール軸はSSV3500の方が細いので、糸巻量は殆ど同じ。
下巻無しでPE2号200mがきっちり巻けます。
ちなみに、付属のワッシャ無しで平行に巻けています。
スプールのスカート部分にはドラグ補助の時に指先で押さえ易いようにノッチが入っているが、穴は開いていないので内部に水や砂が入り難い。

青いグリスがベタ塗りされているのが気になるが・・・砂やゴミを拾わない様に予備スプールを入れるケースが必要だな。

ドラグノブは平型、4500SSと比較すると摘まみ難いがグラブを付けたままでも操作性は良好。

シャフトのネジ部も細目になっていないので感覚的に操作し易い。

ベールの通過位置も人差し指を避けるようにデザインされていて、厚手のグラブを装着しても当たらない。

スプールが伸び切った状態でベールを開閉してもクリアランスが充分ある・・・もっとも、ベールが極太なので変形する事は考え難いが。

ローラー部分もベアリングレスでメンテナンスし易く実用的。

特殊工具を使わなくても簡単に分解できる。

スプールシャフトにベアリングが付いてないのも良いね。

ちょっと気になったのがラインフック。

デザイン重視なのか?使い難そうだが・・・
バーゲン品のPEライン、1.5号を巻いてみる。

思ったより使い易い。

5号のフロロも問題無い。

絶対的な保持力は弱いが操作性が良く、一時的にラインを保持するには必要充分。
内部から別パーツで引き込むような凝った造りだ。

5500以下の機種はオートマチックベイルトリップが付いている。
個人的にはサーフで使うリールには、オートマチックベイルトリップは不要だと思っています。
ツインパワーはフルパワーで玉砂利海岸にプラグを叩き付けた事があるからねぇ。
購入前情報ではSSV3500にはカーディナルのようなフリクションベールが無いと思っていたのですが・・・
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ベールを開くとローターの回転が重くなる。
分解図を見るとローター後部の28Dと言うパーツがローターブレーキとなっていて、ベールをオープンした時の抵抗となるようだ。
ブレーキは結構強めなので、金属製で自重のあるローターの影響もあってハンドルの巻き始めは重いが、安心してフルキャストできる。
細部に渡って実用的な造りで、個人的には理想的な仕様。
不満があるとすれば、リールのフット形状とボディーとフットの接合部に穴が開いている事位かな?

この辺りのデザインをもっと重厚にして、コンクリートに落としたらコンクリートが欠ける位の強度があれば完璧。
実釣。

組み合わせるロッドは11フィートのショアガンだが、リールが適度に重いのでバランスは良好。
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ギア比は1:6.2でヒラメ釣りに使うにはもう少し低い方が良い気がするが、大型ハンドルのお陰か引き抵抗が大きなロングリップのプラグでも楽に巻き取れる。
シーズン終盤での投入で実際にドラグを使う機会が無かったが、今後は20年位はメインで使う予定。

久々にペンのリールを買ったが、日本のメーカーとは設計思想が全く違うのを改めて実感した。
PENNの開発チームは自社製品を自腹で購入して、何年も同一モデルを使い倒した上でユーザー目線の経験を開発に活かしているのだろう。
ベアリングの数の多さとか、自重の軽さなど、カタログスペックを重視していたらこんなリールは出来ない。
YouTube:ペン スラマーⅣ 4500HG開梱&ファーストインプレッション
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2018/01/01
参考リンク:PENN SLAMMER III SPINNING
外箱、黒字に紅白のPENNのロゴ。
オープン。
リール本体、取り扱い説明書、分解図、スプール調整用ワッシャ、交換用ハンドルノブが入っています。
金色に輝くハンドルとノブが目を惹きます。
箱には日本語表記もありますが、取説などは英文。
メーカーHPより仕様を転載。
・Full Metal Body, sideplate, and rotor
・CNC Gear™ technology
・IPX6 Sealed body and spool design
・Sealed Slammer® drag system with Dura-Drag™
・7+1 stainless steel bearing system
・Sizes 3500-5500 have automatic bail trip
・MONO CAPACITY YD/LB:480/4 360/6 285/8
・BRAID CAPACITY YD/LB:310/10 270/15 220/20
・BEARING COUNT:8
・MAX DRAG LB:30lb | 13.6kg
・GEAR RATIO:6.2:1
・RETRIEVE RATE37" | 94cm
・WEIGHT13.90REEL SIZE3500REEL
・HANDLE POSITIONRight/Left
・DRAG TYPEFront DragDRAG MATERIALDura Drag
・COLORBlack Gold
・ANTI-REVERSE FEATUREInstant Anti-Reverse
上記メーカーHPではベアリング数が7+1となっていますが、箱や取説には6+1と記載されています。
分解図を見るとハンドルノブに2個、ピニオンギアに2個+クラッチ1個、ドライブギアに2個で6+1が正解かな?
上記仕様で判り難いのはCNC Gear™ technologyですかねぇ?
機械加工でNCと言えば、一般的にはコンピュータによる数値制御(Numerically Control=NC)の事ですが、メインギアを真鍮の無垢材からワンピースで削り出していると言うのが売りなのかな?
後はSealed Slammer® drag system with Dura-Drag™ですが、「Slammer」と言うのは「監獄」と言う意味なので、ドラグ内部に水分の進入を防止している事と、Dura-Dragと言うのは分解図を見るとスプールの前後にドラグワッシャーが分散して収納されている機構の事のようです。
スカート内部に収納されたドラグワッシャはかなり大径の模様。
外箱には「極端なドラグ設定時も不安定になりにくい」と記載されていますが、ボディーサイズに比べて強力なドラグが搭載されているようです。
以前に御紹介したABUのカーディナル600U&700Uと同様の機構ですな。
ABUはスタミナドラグと言う名称でしたが、Dura-Dragも期待出来そうです。
関連記事リンク
2010/04/11
何時の日にか、コイツのドラグをフルに使うような大型座布団を釣ってみたいねぇ・・・
ちなみにチャイナメイド。
まあ、今時中国製を気にしていたらアップル製品なんか買えない訳ですが、仕上がりは気になります。
もっとも、昔のメイドインUSAも酷い物はありましたけどねぇ。
個人的には最近のメイドインジャパンも、過剰なコストダウンで信頼性が大幅に低下している気がします。
スプールの糸巻形状調整用ワッシャは2枚、厚さ違いが付属、変わった所で交換用ハンドルノブが付いて来る。
金色のノブは恰好は良いけど滑り易かったり、寒冷期は冷たかったりするので好みで交換するようにと言う事なのだろう。
取説には円錐形状のイラストが載っているが、3500用は摘まみ易いように扁平のデザイン。
現在、寒冷期の釣りでは指先がフルカバー出来るネオプレンのグラブを使用しているので当面は金属製ノブを使う予定・・・何よりデザイン上のポイントだからねぇ。
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2016/01/02
今迄使って来たツインパワー、4500SSとの比較。
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2016/02/20
2010/04/24
まずは4500SSと並べてみる。
4500SSはグラファイトボディーと言う事もあるが、番手が一つ小さいSSV3500の方がやはりコンパクト。
ツインパワー4000HGとの比較。
横から見ると同じようなボリュームですが、上や下から見るとSSV3500のボディーのコンパクトさが判る。
ツインパワーはボディー外観に殆どネジが見えないデザインにする為に余分なカバーが付いているのだが、SSV3500はメンテナンス性重視でネジを隠すような装飾パーツは一切無く、サイドプレートを3カ所のネジで固定している。
ちなみに4500SSは同様にサイドプレートを4カ所のネジで固定しているので、ネジ数が減った分、メンテナンス性は向上していると言って良い・・・のか?
もっとも、4500SSのネジと比較してネジ頭が小さい。
デザインを考えて行くとこんな仕様になるのだろうがユーザーが着脱する所なので、径はもう少し太くして4500SSの様にネジを黒染めにすれば違和感が少ないと思うのだが。
本当は、以前PENNのConquer Spinning Reelsで採用していたEAS (Easy Access System)のように、ネジを1本外したらギアが剥き出しになるような構造が理想的。
ちなみに昔のABUやミッチェルは、コイン一枚でメンテナンス出来ました。
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2010/04/10
2010/04/03
多分、防水性能を確保するのにEASの採用は困難だったのだろう。
小まめに完全分解してベアリング洗浄・・・なんてメンテナンスをするのは日本人だけではないかと思うが、サイドプレートを開けて時々注油する位で10年位は何も問題無く使えるようでなければ実用品とは言えない。
ボディーはコンパクトに見えるが自重はラインを巻いた状態で約400g。
ツインパワーはスタンド付きで304g。
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2017/08/12
もっとも423gの4500SSだって重くて使えないって事は無いからねぇ。
ボディーは勿論、サイドプレートやローターもアルミダイキャストにして、充分な耐久性と強度を持たせるとこの位の重量になると言う事だろう。
ツインパワーとスプールを比較。
直径は殆ど同じだが、若干SSV3500の方が短い。
スプール軸はSSV3500の方が細いので、糸巻量は殆ど同じ。
下巻無しでPE2号200mがきっちり巻けます。
ちなみに、付属のワッシャ無しで平行に巻けています。
スプールのスカート部分にはドラグ補助の時に指先で押さえ易いようにノッチが入っているが、穴は開いていないので内部に水や砂が入り難い。
青いグリスがベタ塗りされているのが気になるが・・・砂やゴミを拾わない様に予備スプールを入れるケースが必要だな。
ドラグノブは平型、4500SSと比較すると摘まみ難いがグラブを付けたままでも操作性は良好。
シャフトのネジ部も細目になっていないので感覚的に操作し易い。
ベールの通過位置も人差し指を避けるようにデザインされていて、厚手のグラブを装着しても当たらない。
スプールが伸び切った状態でベールを開閉してもクリアランスが充分ある・・・もっとも、ベールが極太なので変形する事は考え難いが。
ローラー部分もベアリングレスでメンテナンスし易く実用的。
特殊工具を使わなくても簡単に分解できる。
スプールシャフトにベアリングが付いてないのも良いね。
ちょっと気になったのがラインフック。
デザイン重視なのか?使い難そうだが・・・
バーゲン品のPEライン、1.5号を巻いてみる。
思ったより使い易い。
5号のフロロも問題無い。
絶対的な保持力は弱いが操作性が良く、一時的にラインを保持するには必要充分。
内部から別パーツで引き込むような凝った造りだ。
5500以下の機種はオートマチックベイルトリップが付いている。
個人的にはサーフで使うリールには、オートマチックベイルトリップは不要だと思っています。
ツインパワーはフルパワーで玉砂利海岸にプラグを叩き付けた事があるからねぇ。
購入前情報ではSSV3500にはカーディナルのようなフリクションベールが無いと思っていたのですが・・・
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2010/04/10
ベールを開くとローターの回転が重くなる。
分解図を見るとローター後部の28Dと言うパーツがローターブレーキとなっていて、ベールをオープンした時の抵抗となるようだ。
ブレーキは結構強めなので、金属製で自重のあるローターの影響もあってハンドルの巻き始めは重いが、安心してフルキャストできる。
細部に渡って実用的な造りで、個人的には理想的な仕様。
不満があるとすれば、リールのフット形状とボディーとフットの接合部に穴が開いている事位かな?
この辺りのデザインをもっと重厚にして、コンクリートに落としたらコンクリートが欠ける位の強度があれば完璧。
実釣。
組み合わせるロッドは11フィートのショアガンだが、リールが適度に重いのでバランスは良好。
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ギア比は1:6.2でヒラメ釣りに使うにはもう少し低い方が良い気がするが、大型ハンドルのお陰か引き抵抗が大きなロングリップのプラグでも楽に巻き取れる。
シーズン終盤での投入で実際にドラグを使う機会が無かったが、今後は20年位はメインで使う予定。
久々にペンのリールを買ったが、日本のメーカーとは設計思想が全く違うのを改めて実感した。
PENNの開発チームは自社製品を自腹で購入して、何年も同一モデルを使い倒した上でユーザー目線の経験を開発に活かしているのだろう。
ベアリングの数の多さとか、自重の軽さなど、カタログスペックを重視していたらこんなリールは出来ない。
YouTube:ペン スラマーⅣ 4500HG開梱&ファーストインプレッション
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│釣:リール
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