2016年02月27日
カベラス ソルトストライカースピニングリール SS-30:オーバーホール編
先日ツインパワーの記事を書く時に引き合いに出した廉価版リールを初めてオーバーホールしてみました。
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カベラス ソルトストライカースピニングリール SS-30。
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アメリカの大手通販会社、カベラスのオリジナルブランドです。
購入したのは10年位前、今でもマイナーチェンジして殆ど同じものが販売されています。
参考リンク
Cabela's Salt Striker® Spinning Reels
購入時は39.99ドル、現在の価格は59.99ドルに値上がりしてますな。
中身はオクマのEF30と同じ、海外通販でパーツの販売をしているMike's reelrepairに分解図が載っていたのでリンクを張っておきます。
https://www.mikesreelrepair.com/okuma-ef-20-30/
恐らく、日本国内で同系リールを使用しているユーザーは皆無だと思うので誰の参考にもならないでしょうが暇な方は最後までお付き合い下さい。
まずはハンドルとスプールを取り外し。
サイドプレートを外します。
組立に使われているネジの頭はプラスとマイナスを組み合わせたもの。
セルフタッピングネジなので繰り返し分解しない方が吉。
このままでもグリスアップは可能ですが、今回は全バラにしてみます。
この状態ではドライブギアが引き抜けなかったので、ローター固定ナットの緩み防止ネジを外す。
使用するスパナは幅12mm、ちなみにオクマブランドのEF30はローターのバランスを取るウェイト部分が張り出していて工具が入り難いのですが、こいつは改良されているようでスペースが広い。
ローター固定ナットは逆ネジになっています。
シャフトに付いているクリックギアとワッシャを抜きます。
オシューレーションシリンダーを固定しているネジを外します。
ネジが強く締め込まれていたので、ネジ穴のヘチの部分がシャフト側に食い込んでいました。
シャフトが抜けました。
オシューレーションシリンダーの裏側。
トランスミッションギアを外します。
重要な回転部品ですがベアリングは入っていません。
ようやくドライブギアが外れました。
ドライブギアは両端ベアリング支持になっています。
アンチリバースボタンは後部から差し込まれているだけで防水性は皆無。
ボディーは樹脂製。
ワンウェイクラッチ部分を分解します。
真鍮製のピニオンギア、ボールベアリング1個。
ワンウェイクラッチはローラー6個。
ボディー部分の分解完了。
ドラグが内蔵されているカーディナルと比較するとシンプルな部品構成です。
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2006年製造かな?
取り敢えずテッシュでグリスをふき取ります。
今回ベアリングなどはこいつで洗浄してみました。
メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%。
パーツクリーナーだと主成分はノルマールヘクサン、イソプロピルアルコール。
ビンに燃料用アルコールを入れて金属パーツを漬け込み、水を入れた超音波洗浄機へ。
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ボールベアリングを超音波洗浄すると傷付く事もあるらしいのであっさりと。
結構汚れが落ちています。
樹脂やゴム部品は溶剤は使わずに水を入れた超音波洗浄器へ。
分解出来ない細かな隙間から汚れが出てくる。
洗浄が終わったら組立。
オープンベアリングやギアにはグリスを塗布。
手持ちのモリブデングリスなので黒いですが汚れではありません。
シールドベアリングにはグリスを塗っても中まで入って行かないのでオイルをさしておきます。
次はローターやベイル周りを分解。
ラインローラーには小径のボールベアリングが2個も入っていました。
軽量な?樹脂製ローターのバランスを取る為かウェイト内蔵。
最後にスプールを分解。
ドラグの摩擦材はフェルト状。
アルコールで脱脂したらバラバラになりそうなのでそのまま再組立しました。
終了。
さて、ここまで見て何か気が付いた事はありませんか?
10ボールベアリングのはずなのですが、ドライブギアに2個、ピニオンギアに1個、ラインローラーに2個、ワンウェイクラッチのローラーベアリングを入れても6個しかありませんでした。
ちなみにオクマブランドのEF30も分解してみましたが構成は同じで、前記したリンク先の分解図を見てもボールベアリングは5個しか無い。
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もしかしたら分解できないハンドルノブ内に残りのベアリングが押し込んであるのかも知れないが。
まあ、ベアリング数が5個でも実釣上は全く問題無いんですけどねぇ。
何しろ、渓流用に使っているカーディナルとかABU506はボールベアリングは1個だけですから。
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2016/02/20
カベラス ソルトストライカースピニングリール SS-30。
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2011/01/16
アメリカの大手通販会社、カベラスのオリジナルブランドです。
購入したのは10年位前、今でもマイナーチェンジして殆ど同じものが販売されています。
参考リンク
Cabela's Salt Striker® Spinning Reels
購入時は39.99ドル、現在の価格は59.99ドルに値上がりしてますな。
中身はオクマのEF30と同じ、海外通販でパーツの販売をしているMike's reelrepairに分解図が載っていたのでリンクを張っておきます。
https://www.mikesreelrepair.com/okuma-ef-20-30/
恐らく、日本国内で同系リールを使用しているユーザーは皆無だと思うので誰の参考にもならないでしょうが暇な方は最後までお付き合い下さい。
まずはハンドルとスプールを取り外し。
サイドプレートを外します。
組立に使われているネジの頭はプラスとマイナスを組み合わせたもの。
セルフタッピングネジなので繰り返し分解しない方が吉。
このままでもグリスアップは可能ですが、今回は全バラにしてみます。
この状態ではドライブギアが引き抜けなかったので、ローター固定ナットの緩み防止ネジを外す。
使用するスパナは幅12mm、ちなみにオクマブランドのEF30はローターのバランスを取るウェイト部分が張り出していて工具が入り難いのですが、こいつは改良されているようでスペースが広い。
ローター固定ナットは逆ネジになっています。
シャフトに付いているクリックギアとワッシャを抜きます。
オシューレーションシリンダーを固定しているネジを外します。
ネジが強く締め込まれていたので、ネジ穴のヘチの部分がシャフト側に食い込んでいました。
シャフトが抜けました。
オシューレーションシリンダーの裏側。
トランスミッションギアを外します。
重要な回転部品ですがベアリングは入っていません。
ようやくドライブギアが外れました。
ドライブギアは両端ベアリング支持になっています。
アンチリバースボタンは後部から差し込まれているだけで防水性は皆無。
ボディーは樹脂製。
ワンウェイクラッチ部分を分解します。
真鍮製のピニオンギア、ボールベアリング1個。
ワンウェイクラッチはローラー6個。
ボディー部分の分解完了。
ドラグが内蔵されているカーディナルと比較するとシンプルな部品構成です。
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2010/04/10
2006年製造かな?
取り敢えずテッシュでグリスをふき取ります。
今回ベアリングなどはこいつで洗浄してみました。
メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%。
パーツクリーナーだと主成分はノルマールヘクサン、イソプロピルアルコール。
ビンに燃料用アルコールを入れて金属パーツを漬け込み、水を入れた超音波洗浄機へ。
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2015/12/06
ボールベアリングを超音波洗浄すると傷付く事もあるらしいのであっさりと。
結構汚れが落ちています。
樹脂やゴム部品は溶剤は使わずに水を入れた超音波洗浄器へ。
分解出来ない細かな隙間から汚れが出てくる。
洗浄が終わったら組立。
オープンベアリングやギアにはグリスを塗布。
手持ちのモリブデングリスなので黒いですが汚れではありません。
シールドベアリングにはグリスを塗っても中まで入って行かないのでオイルをさしておきます。
次はローターやベイル周りを分解。
ラインローラーには小径のボールベアリングが2個も入っていました。
軽量な?樹脂製ローターのバランスを取る為かウェイト内蔵。
最後にスプールを分解。
ドラグの摩擦材はフェルト状。
アルコールで脱脂したらバラバラになりそうなのでそのまま再組立しました。
終了。
さて、ここまで見て何か気が付いた事はありませんか?
10ボールベアリングのはずなのですが、ドライブギアに2個、ピニオンギアに1個、ラインローラーに2個、ワンウェイクラッチのローラーベアリングを入れても6個しかありませんでした。
ちなみにオクマブランドのEF30も分解してみましたが構成は同じで、前記したリンク先の分解図を見てもボールベアリングは5個しか無い。
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2008/03/30
もしかしたら分解できないハンドルノブ内に残りのベアリングが押し込んであるのかも知れないが。
まあ、ベアリング数が5個でも実釣上は全く問題無いんですけどねぇ。
何しろ、渓流用に使っているカーディナルとかABU506はボールベアリングは1個だけですから。
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2010/04/10
2010/04/17
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│釣:リール
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