2016年03月05日
ミッチェル 308X GOLD:オーバーホール編
3月、渓流解禁!
今年は色々試してみたい事があるのですが、その一つはPEラインの使用。
比較的遠投して大き目のプラグに小刻みなトゥイッチを入れようと思うと、細いナイロンでは伸びが気になる。
現在使用しているABU506はピックアップピンのダメージが心配で使えない。
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何しろ、予備パーツが全く無いからねぇ。
もう一台の渓流用リール、カーディナル33は購入当時にPEラインを試した事があるのですが、スプール周りからラインが落ち込んでシャフトに絡まるトラブルが多発したので以降ナイロンオンリーになっています。
カーディナル44はイトウ用にPEラインを使用していましたが、PEでも30ポンド以上だと問題ありません。
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そんな訳で昨シーズン末にPEラインを使う為、ベイトロッドを購入。
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今年は5月以降、稚鮎パターンでベイトタックルを使用する予定ですが、スピニングでもPEを試してみるか・・・
新規にリールを購入しようかと思ったのですが、特に欲しいリールも無い・・・そう言えばミッチェルが使えるかも?
久々に引っ張り出してきました。
こいつもメンテナンスした記憶が無いのでオーバーホールしてみます。
Mike's reelrepairに分解図があったので参考にリンクを貼っておきますが、殆ど需要が無いだろうなぁ・・・
https://www.mikesreelrepair.com/content/schematics/Mitchell_308x.pdf
まずはハンドルとスプールを取り外します。
側面のカバーを外します。
ネジは例によってセルフタップ、頭部はプラスとマイナスの組み合わせ。
ボディーサイズと比較すると大きなメインギアが顔を出します。
亜鉛ダイキャスト製、結構グリスは劣化していました。
スプールの前後運動はウォームギア、ガイドロッドも2本入っていて中々凝った設計です。
スプールの受けにはベアリングが入っている。
なんでもかんでも回転部分にベアリングを入れれば良いというものでは無いと思うんですが・・・本来、ボールベアリングは高速回転、軽荷重に適している。
魚が掛かった時に荷重が集中し、ドラグが動いた時だけ低速で回転するスプールの受けにベアリングを使うなんて何処のメーカーが始めたのだろう?
そもそもベアリングの幅と比較して格段に長いスプールの元端だけにベアリング入れても、先端の受けはドラグワッシャーなのでスプールが首振りする。
ベアリングはシャフトに圧入した真鍮のカラーに嵌っている。
ローター固定ナットの周り止めは専用のプレートをネジ止めしてある。
ローター固定ナット、先日オーバーホールしたオクマは逆ネジだったが308Xは普通のナットなので緩み止めに専用プレートを奢ったようだ。
モンキーで緩める。
スプールシャフトを固定しているネジを外す。
シャフトが抜けました。
ナットを外す。
ローターを分離。
ローターのメインギアとの勘合部には亜鉛がインサートされて強度を上げてあるようで、価格の割には凝った造りになっている。
ローター逆転のON/OFF切り替え部。
この辺もオクマと比較すると手が掛かっている。
ワンウェイクラッチのカバーを外すとベアリングが顔を出すが、これもオープンベアリングだ。
ベアリングを外すとローター逆転のON/OFF切り替え部の構造が良く判るが、コイルバネを2個使って真鍮のキャップで押す構造。
ワンウェイクラッチを分解したところ。
思ったよりグリスが少ないが、これはグリスでローラーを保持器に張り付けなくても組立可能な構造になっているからだろう。
メインギア周辺部品。
リアカバーを外す。
スプールを前後運動させるクロスギアの支持部は両端に小型のベアリングが入っていた。
残念ながらON/OFFレバーを固定している小型のネジ穴が舐めていて分解不能。
何故かクロスギアピンも抜けない・・・
已むおえずこの状態でパーツクリーナーを使用してグリスを落とす。
各部を清掃、脱脂。
組立時、ワンウェイクラッチには粘度の高いグリスを多目に塗りました。
オープンベアリングにもグリスをベタ塗り。
こいつもハンドルがやたらと軽く回り過ぎるので、キャスト時にハンドルノブの自重でローターが回転し易い。
グリスを多目にしたら、少しはマシになるかな?
ワンウェイクラッチのカバーはネジ穴部分が割れていた・・・
ローター部分の分解。
ミッチェルの408だと高速回転でローターのブレが気になる事もあったが、こいつはバランスが取れている。
ベイルのリターン部分は鋳物のパーツが使用されている。
ラインローラー部分もオープンベアリング入り。
ドラグノブを分解。
この部分も結構凝った造りで、ドラグノブのクリックはコイルスプリングとプランジャーを組み合わせてある。
スプールを分解。
この時期流行りだった?フェルト式ドラグ。
清掃後、組立。
ベイルリターンを色々調整してみたが、返りが良くならない。
不完全にベールが戻る事があって、ラインローラー部分が中指の第二関節に激突すると痛い。
やはり渓流用として使うには少々問題があるか。
止水だったらベールを左手で返せば良いんだけど、渓流だと着水と同時にラインスラックが取れないのは致命的。
今見ても、個性的なスプール交換システムは良いんだけどねぇ。
デザイン的にもミッチェルらしさが残っていて個人的には好きなリールなんですが人気が無かった。
独自路線を捨て、個性が無くなった現在のミッチェルには全く魅力が感じれらない。
今年は色々試してみたい事があるのですが、その一つはPEラインの使用。
比較的遠投して大き目のプラグに小刻みなトゥイッチを入れようと思うと、細いナイロンでは伸びが気になる。
現在使用しているABU506はピックアップピンのダメージが心配で使えない。
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2010/04/17
何しろ、予備パーツが全く無いからねぇ。
もう一台の渓流用リール、カーディナル33は購入当時にPEラインを試した事があるのですが、スプール周りからラインが落ち込んでシャフトに絡まるトラブルが多発したので以降ナイロンオンリーになっています。
カーディナル44はイトウ用にPEラインを使用していましたが、PEでも30ポンド以上だと問題ありません。
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2010/04/10
そんな訳で昨シーズン末にPEラインを使う為、ベイトロッドを購入。
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2015/11/14
今年は5月以降、稚鮎パターンでベイトタックルを使用する予定ですが、スピニングでもPEを試してみるか・・・
新規にリールを購入しようかと思ったのですが、特に欲しいリールも無い・・・そう言えばミッチェルが使えるかも?
久々に引っ張り出してきました。
2010/04/04
こいつもメンテナンスした記憶が無いのでオーバーホールしてみます。
Mike's reelrepairに分解図があったので参考にリンクを貼っておきますが、殆ど需要が無いだろうなぁ・・・
https://www.mikesreelrepair.com/content/schematics/Mitchell_308x.pdf
まずはハンドルとスプールを取り外します。
側面のカバーを外します。
ネジは例によってセルフタップ、頭部はプラスとマイナスの組み合わせ。
ボディーサイズと比較すると大きなメインギアが顔を出します。
亜鉛ダイキャスト製、結構グリスは劣化していました。
スプールの前後運動はウォームギア、ガイドロッドも2本入っていて中々凝った設計です。
スプールの受けにはベアリングが入っている。
なんでもかんでも回転部分にベアリングを入れれば良いというものでは無いと思うんですが・・・本来、ボールベアリングは高速回転、軽荷重に適している。
魚が掛かった時に荷重が集中し、ドラグが動いた時だけ低速で回転するスプールの受けにベアリングを使うなんて何処のメーカーが始めたのだろう?
そもそもベアリングの幅と比較して格段に長いスプールの元端だけにベアリング入れても、先端の受けはドラグワッシャーなのでスプールが首振りする。
ベアリングはシャフトに圧入した真鍮のカラーに嵌っている。
ローター固定ナットの周り止めは専用のプレートをネジ止めしてある。
ローター固定ナット、先日オーバーホールしたオクマは逆ネジだったが308Xは普通のナットなので緩み止めに専用プレートを奢ったようだ。
モンキーで緩める。
スプールシャフトを固定しているネジを外す。
シャフトが抜けました。
ナットを外す。
ローターを分離。
ローターのメインギアとの勘合部には亜鉛がインサートされて強度を上げてあるようで、価格の割には凝った造りになっている。
ローター逆転のON/OFF切り替え部。
この辺もオクマと比較すると手が掛かっている。
ワンウェイクラッチのカバーを外すとベアリングが顔を出すが、これもオープンベアリングだ。
ベアリングを外すとローター逆転のON/OFF切り替え部の構造が良く判るが、コイルバネを2個使って真鍮のキャップで押す構造。
ワンウェイクラッチを分解したところ。
思ったよりグリスが少ないが、これはグリスでローラーを保持器に張り付けなくても組立可能な構造になっているからだろう。
メインギア周辺部品。
リアカバーを外す。
スプールを前後運動させるクロスギアの支持部は両端に小型のベアリングが入っていた。
残念ながらON/OFFレバーを固定している小型のネジ穴が舐めていて分解不能。
何故かクロスギアピンも抜けない・・・
已むおえずこの状態でパーツクリーナーを使用してグリスを落とす。
各部を清掃、脱脂。
組立時、ワンウェイクラッチには粘度の高いグリスを多目に塗りました。
オープンベアリングにもグリスをベタ塗り。
こいつもハンドルがやたらと軽く回り過ぎるので、キャスト時にハンドルノブの自重でローターが回転し易い。
グリスを多目にしたら、少しはマシになるかな?
ワンウェイクラッチのカバーはネジ穴部分が割れていた・・・
ローター部分の分解。
ミッチェルの408だと高速回転でローターのブレが気になる事もあったが、こいつはバランスが取れている。
ベイルのリターン部分は鋳物のパーツが使用されている。
ラインローラー部分もオープンベアリング入り。
ドラグノブを分解。
この部分も結構凝った造りで、ドラグノブのクリックはコイルスプリングとプランジャーを組み合わせてある。
スプールを分解。
この時期流行りだった?フェルト式ドラグ。
清掃後、組立。
ベイルリターンを色々調整してみたが、返りが良くならない。
不完全にベールが戻る事があって、ラインローラー部分が中指の第二関節に激突すると痛い。
やはり渓流用として使うには少々問題があるか。
止水だったらベールを左手で返せば良いんだけど、渓流だと着水と同時にラインスラックが取れないのは致命的。
今見ても、個性的なスプール交換システムは良いんだけどねぇ。
デザイン的にもミッチェルらしさが残っていて個人的には好きなリールなんですが人気が無かった。
独自路線を捨て、個性が無くなった現在のミッチェルには全く魅力が感じれらない。
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│釣:リール
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