2018年07月01日
コールマン クラッシックストーブ 502A:レストア編
ここ数年、使わずに仕舞い込まれていたコールマンの502Aを久々に出してみた。
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うーん、錆びてるなぁ・・・
スベア123Rを購入以降使っていなかったので、かれこれ8年火を入れていない。
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使わない道具は朽ちる。
このまま放置すると2度と使えなくなってしまいそうだ。
こいつは見た目はクラッシックだが、構造は現行スポーツスターと同じ。
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コールマン(Coleman) ストーブ 120thアニバーサリー スポーツスターII レッド
旧400ピーク1と比較すると火力調整範囲が狭くて使い勝手が悪い。
フェザーのジェネレーターに交換すれば弱火も使えるようになるかも知れないのでレストアするか。
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ちなみに形式はデカールには502-455J、五徳下のカバーの方は502A-429Jとなっているので502A-429Jが正式名称だと思っていたのだが、改めてネット検索してみると502A-740Jが商品名称らしい。
しかし、コールマンジャパンのクラシックストーブのパーツカタログには商品名称は502Aとしか記載されておらず、カバーの正式名称は「カラー一式」パーツ型番はR502B489Jとなっている。
参考リンク:コールマンジャパン クラッシックストーブ パーツカタログ
私が所有しているのは刻印から見ると95年式なのだが、もしかするとクラッシックストーブは94年から販売されているらしいので年代によって若干パーツが異なる可能性もある。
まずは分解・・・うーん、ネジが完全に錆びて固着している。
ネジ山も潰れているのでネジザウルス出動。
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エンジニア ネジザウルスGT φ3~9.5mm用 PZ-58
ワイヤーブラシで錆びを落とす。
紙ヤスリも出動させたが落としきれない。
ゴトクは紙ヤスリじゃダメだねぇ。
100円ショップでお買い物。
サンポール(サンポールじゃ無くてナイス!だけど)攻撃。
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暫く原液に漬け込んで錆を除去。
袋状になったパーツの奥の錆も落ちます。
細かなネジ類は後工程の関係上針金で吊るす。
大物パーツは部分的に割りばしの先で錆びを擦り落とす。
マキリの時は錆止めにタンニンで黒染めしたのだが、今回はメッキしてみます。
サンポール(サンポールじゃ無くてナイス!だけど)メッキで検索すると色々と参考になるサイトが沢山見つかると思うので詳細は省略。
最初は銅メッキ。
初めての作業なので試行錯誤。
思ったよりは簡単ですな。
良く水洗いして乾燥。
最初に銅メッキしたのは耐熱温度が高いから。
炎の温度は800~1800℃。
鉄融点=1,538°C
銅融点=1,085°C
亜鉛融点=419.5°C
ジェネレーターの材料は真鍮ですが、真鍮は銅と亜鉛の合金なので融点は1000℃以下。
炎が当たっても溶けないのは炎の当たっていない部分から放熱しているからですが、銅メッキなら真鍮よりも耐熱温度が高いので耐久性が期待出来るのではないか?
銅メッキは防錆性能はイマイチなので更に亜鉛メッキします。
元々コールマンの鉄部品は亜鉛処理鋼板を使用していると思われます。
炎が直接当たると亜鉛は飛んでしまうはずですが、加熱された鉄の表面には順次黒錆が発生するので通常は赤錆が発生し難い。
同様の理由で今回のメッキが無くなって鉄の地肌が出ても赤錆にならないはず。
マンガン乾電池を分解。
亜鉛板を分離。
銅メッキは簡単だったのですが、銅メッキの上に亜鉛メッキするには結構時間が掛かりました。
完成。
窪んだ部分は亜鉛の乗りが悪いが防錆効果は問題無さそうだ。
荷重が掛かるリベット穴が欠けてしまった・・・鍋等を載せた時に荷重が集中する所なので裏面から大き目のワッシャで補強するか。
ちなみに亜鉛メッキの表面はザラツキがあるので灰色に見えますが、バフ掛けすると光沢ある銀色になるらしい。
ちょっと磨いてみたが疲れるので中止。
下地、銅メッキ完了後にそれぞれ細かく磨けば光沢ある美しい仕上げになるのかも知れないが、複雑な形状のパーツの仕上げは困難だし防錆能力が落ちたら意味が無い。
組立完了。
火を入れたらどんな色になるのだろう?
ちなみに銅に亜鉛メッキして加熱すると銅の表面と亜鉛が溶融して真鍮メッキになるらしいので、ゴージャスな黄金のストーブになるかも知れない。
ジェネレーターはフェザー用(下側)に交換。
バーナーへの差し込み部分が502A用は六角、フェザー用は円筒になっている。
ちなみにコールマンのサイトで確認して初めて知ったのですが、502Aのジェネレーターはアンレテッドやフェザーと同じ品番で533-5891。
参考リンク:コールマン カスタマーサポート クラッシックストーブ パーツカタログ
スポーツスター II、508A700Jだけは400B2891で別品番になっていました。
最近部品が統一されたのかと思ったが、502A購入当時の分解図を掲載したサイトを拝見したら、やっぱりジェネレーターは533-5891。
502A、通常のスポーツスターベースだと思っていたのですが、アンレテッドベースだったんだ・・・赤ガスオンリーで使っていてもトラブルが無くて当然か。
型番が同じなのでジェネレーターをフェザー用に交換しても火力調整範囲は変わらないのか?
それとも内部が改良されて極弱火が使えるようになっているのか?
後日燃焼試験で確認してみます。
ちなみに502Aのバーナー部分を組み立てるのに、旧400ピーク1を参考にする為分解した処、衝撃の事実が判明!
ネジが外れている・・・あれっ?もしかして謎の脱落ナットってこのネジが止まっていたんじゃないか!
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今回レストアした502Aも、前回御紹介したフェザーも、この部品はリベット止めされていて分解出来ないのですが、旧400ピーク1は片側がネジ止め、もう一方はU字形状で外れるようになっていて内部の綿状パーツを交換できる。
このネジはバーナー周りのパーツで頭の部分が抑えられるのでナットが無くても脱落しない。
しかしナットが緩むとガタ付くので異音が発生する。
タンクのキャップを開けて下に向けたタイミングでナットが偶然落下したのでタンク内の部品が脱落したと思い込んでしまった。
・・・フェザー買わなくて良かったんじゃないか・・・?
修理完了!
こいつは見てくれは悪いが赤錆による腐食は無い。
と、言う訳で今年後半はコールマンのシングルバーナー4台を使い回します。
まあ、夏場は暑いし混雑しているので秋になって涼しくなってから出撃ですが。
取り敢えず収納。
502Aは純正のアルミケース、550は100円ショップCDケース、フェザーは昔のCDボックス、旧400ピーク1はEPIプラケース。
秋までクーラーの効いた涼しい室内で道具のメンテナンスをするか。
YouTube:錆だらけのコールマンクラッシックストーブ502Aに花咲かGラストリムーバーを塗ったらどうなるか?
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2008/02/17
うーん、錆びてるなぁ・・・
スベア123Rを購入以降使っていなかったので、かれこれ8年火を入れていない。
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2010/10/30
使わない道具は朽ちる。
このまま放置すると2度と使えなくなってしまいそうだ。
こいつは見た目はクラッシックだが、構造は現行スポーツスターと同じ。
amazon
コールマン(Coleman) ストーブ 120thアニバーサリー スポーツスターII レッド
旧400ピーク1と比較すると火力調整範囲が狭くて使い勝手が悪い。
フェザーのジェネレーターに交換すれば弱火も使えるようになるかも知れないのでレストアするか。
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2018/06/02
ちなみに形式はデカールには502-455J、五徳下のカバーの方は502A-429Jとなっているので502A-429Jが正式名称だと思っていたのだが、改めてネット検索してみると502A-740Jが商品名称らしい。
しかし、コールマンジャパンのクラシックストーブのパーツカタログには商品名称は502Aとしか記載されておらず、カバーの正式名称は「カラー一式」パーツ型番はR502B489Jとなっている。
参考リンク:コールマンジャパン クラッシックストーブ パーツカタログ
私が所有しているのは刻印から見ると95年式なのだが、もしかするとクラッシックストーブは94年から販売されているらしいので年代によって若干パーツが異なる可能性もある。
まずは分解・・・うーん、ネジが完全に錆びて固着している。
ネジ山も潰れているのでネジザウルス出動。
amazon
エンジニア ネジザウルスGT φ3~9.5mm用 PZ-58
ワイヤーブラシで錆びを落とす。
紙ヤスリも出動させたが落としきれない。
ゴトクは紙ヤスリじゃダメだねぇ。
100円ショップでお買い物。
サンポール(サンポールじゃ無くてナイス!だけど)攻撃。
関連記事リンク
2012/07/28
暫く原液に漬け込んで錆を除去。
袋状になったパーツの奥の錆も落ちます。
細かなネジ類は後工程の関係上針金で吊るす。
大物パーツは部分的に割りばしの先で錆びを擦り落とす。
マキリの時は錆止めにタンニンで黒染めしたのだが、今回はメッキしてみます。
サンポール(サンポールじゃ無くてナイス!だけど)メッキで検索すると色々と参考になるサイトが沢山見つかると思うので詳細は省略。
最初は銅メッキ。
初めての作業なので試行錯誤。
思ったよりは簡単ですな。
良く水洗いして乾燥。
最初に銅メッキしたのは耐熱温度が高いから。
炎の温度は800~1800℃。
鉄融点=1,538°C
銅融点=1,085°C
亜鉛融点=419.5°C
ジェネレーターの材料は真鍮ですが、真鍮は銅と亜鉛の合金なので融点は1000℃以下。
炎が当たっても溶けないのは炎の当たっていない部分から放熱しているからですが、銅メッキなら真鍮よりも耐熱温度が高いので耐久性が期待出来るのではないか?
銅メッキは防錆性能はイマイチなので更に亜鉛メッキします。
元々コールマンの鉄部品は亜鉛処理鋼板を使用していると思われます。
炎が直接当たると亜鉛は飛んでしまうはずですが、加熱された鉄の表面には順次黒錆が発生するので通常は赤錆が発生し難い。
同様の理由で今回のメッキが無くなって鉄の地肌が出ても赤錆にならないはず。
マンガン乾電池を分解。
亜鉛板を分離。
銅メッキは簡単だったのですが、銅メッキの上に亜鉛メッキするには結構時間が掛かりました。
完成。
窪んだ部分は亜鉛の乗りが悪いが防錆効果は問題無さそうだ。
荷重が掛かるリベット穴が欠けてしまった・・・鍋等を載せた時に荷重が集中する所なので裏面から大き目のワッシャで補強するか。
ちなみに亜鉛メッキの表面はザラツキがあるので灰色に見えますが、バフ掛けすると光沢ある銀色になるらしい。
ちょっと磨いてみたが疲れるので中止。
下地、銅メッキ完了後にそれぞれ細かく磨けば光沢ある美しい仕上げになるのかも知れないが、複雑な形状のパーツの仕上げは困難だし防錆能力が落ちたら意味が無い。
組立完了。
火を入れたらどんな色になるのだろう?
ちなみに銅に亜鉛メッキして加熱すると銅の表面と亜鉛が溶融して真鍮メッキになるらしいので、ゴージャスな黄金のストーブになるかも知れない。
ジェネレーターはフェザー用(下側)に交換。
バーナーへの差し込み部分が502A用は六角、フェザー用は円筒になっている。
ちなみにコールマンのサイトで確認して初めて知ったのですが、502Aのジェネレーターはアンレテッドやフェザーと同じ品番で533-5891。
参考リンク:コールマン カスタマーサポート クラッシックストーブ パーツカタログ
スポーツスター II、508A700Jだけは400B2891で別品番になっていました。
最近部品が統一されたのかと思ったが、502A購入当時の分解図を掲載したサイトを拝見したら、やっぱりジェネレーターは533-5891。
502A、通常のスポーツスターベースだと思っていたのですが、アンレテッドベースだったんだ・・・赤ガスオンリーで使っていてもトラブルが無くて当然か。
型番が同じなのでジェネレーターをフェザー用に交換しても火力調整範囲は変わらないのか?
それとも内部が改良されて極弱火が使えるようになっているのか?
後日燃焼試験で確認してみます。
ちなみに502Aのバーナー部分を組み立てるのに、旧400ピーク1を参考にする為分解した処、衝撃の事実が判明!
ネジが外れている・・・あれっ?もしかして謎の脱落ナットってこのネジが止まっていたんじゃないか!
関連記事リンク
2018/05/27
今回レストアした502Aも、前回御紹介したフェザーも、この部品はリベット止めされていて分解出来ないのですが、旧400ピーク1は片側がネジ止め、もう一方はU字形状で外れるようになっていて内部の綿状パーツを交換できる。
このネジはバーナー周りのパーツで頭の部分が抑えられるのでナットが無くても脱落しない。
しかしナットが緩むとガタ付くので異音が発生する。
タンクのキャップを開けて下に向けたタイミングでナットが偶然落下したのでタンク内の部品が脱落したと思い込んでしまった。
・・・フェザー買わなくて良かったんじゃないか・・・?
修理完了!
こいつは見てくれは悪いが赤錆による腐食は無い。
と、言う訳で今年後半はコールマンのシングルバーナー4台を使い回します。
まあ、夏場は暑いし混雑しているので秋になって涼しくなってから出撃ですが。
取り敢えず収納。
502Aは純正のアルミケース、550は100円ショップCDケース、フェザーは昔のCDボックス、旧400ピーク1はEPIプラケース。
秋までクーラーの効いた涼しい室内で道具のメンテナンスをするか。
YouTube:錆だらけのコールマンクラッシックストーブ502Aに花咲かGラストリムーバーを塗ったらどうなるか?
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│キャンプ:食
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