ＲＯＤ＆ＲＵＮ

前回は野鳥のハンドブックを御紹介しましたが、今回はもっと実用的なガイドブックです。

山菜ガイドブック。



見分け方・採り方・グルメの料理法。



1992年発行。



当時1300円。



山、里、水辺など場所分けされた見易い図鑑です。



見分け方だけでは無く、お勧めの調理方法も載っています。

以前はオフロードバイクやランクルで、日本各地の林道走行を楽しんでいました。

林道走行のついでに渓流で竿を振ります。

大き目の岩魚を2匹だけキープする。

春先、日当たりの良い稜線沿いにはタラの芽が数本まとまって生えている事が多い。

一本の木の芽を全部採らないで、少しずつ摘ませて貰う。

人里離れた山中で夕暮れ、林道脇の河原にテントを張る。

コールマンで米を炊く。

岩魚を焼き、タラの芽を茹でた物が今夜のメニュー。



満天の星空、聞こえるのは渓のせせらぎのみ。

自然の恵みの有り難さが身に沁みる。

一般的には天麩羅にして食べる事が多いと思いますが、キャンプで食べる時に揚げ物と言うのも色々と面倒なので、タラの芽は茹でてマヨネーズ和えがお勧め。

山菜採りで大切な事は2つ。

一つは毒草と山菜を間違えない事。



一番間違えそうなのはトリカブトですかねぇ？

有名な毒草ですが、結構あちこちで自生しているのを見掛けます。

ニリンソウと間違えて食べてしまう事が多いようですな。

二つ目は採り過ぎない事。

そもそも山菜は、大量に食べる物では無いと思う訳ですよ。

自分がその日に食べる分だけ採取する。

お土産とか、人にあげようなんて考えて沢山採っても、時間が経つと味が落ちる事が殆どだと思います。

言う迄もありませんが、来年も採取出来るようにダメージを与えない事も大切です。

もう20年位前の春、琵琶湖の北岸でカヌーに乗ってバス釣りをしていた時の事。

一台の車が湖岸に停車、中年男性が降りて来ました。

突然、立木に思いっ切り蹴りを入れた。

一本のタラの木が生えていたのですが、そのまま立木をへし折って、先端の芽を持ち去って行きました・・・あれっぽっちのタラの芽を持ち帰ってどうするつもりなのだろう？

今年春の北海道旅行では、スーパーで購入した旬の行者ニンニクを醤油漬けにして持ち歩いていました。

勿論、自生している物を採取するのが王道ですが、安価で幾らでもスーパーで売っているのに、羆に怯えながら山中へ踏み込む事も無いかと・・・