2018年03月10日
真崎守選集 エデンの戦士
先日、過去へのタイムスリップを題材としたコミックスを御紹介しました。
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実際、過去へ時間を遡るのは物理的に難しいみたいですが近い将来、未来へは行けるようになるかも?
可能性の一つは宇宙旅行です。
将来、恒星間旅行用宇宙船が開発されたとしたら亜光速に近いスピードで移動するはず。
いわゆる浦島効果が働くので、宇宙船での1年が地球上での1000年になったりします。
参考リンク:時間の遅れ - Wikipedia
その昔、快獣ブースカ(1967年TV放送:「怪獣」じゃあなくて「快獣」)の最終回でブースカが恒星間旅行に行く話がありましたね。(えっ!知らない?)
20日の宇宙旅行から帰って来ると地球では20年経っていたという・・・
参考リンク:快獣ブースカ - Wikipedia
もう一つはコールドスリープ。
所謂冷凍冬眠ですな。
既に外国では死体を冷凍保存して将来蘇生させる(予定の)ビジネスが始まっているらしい。
全身冷凍保存はコストが掛かるので首から切り取った頭部だけ保存している例もあるとか。
例えば、アメリカのカリフォルニア州にあるアルコー延命財団というところでは全身保存は約2070万円、頭部のみので約830万円とか・・・この費用、年間費用だよねぇ?
維持費用が払えなくなったら解凍されちゃうんだろうか・・・
今回御紹介する昔のコミックは、真崎守選集エデンの戦士。
参考リンク:真崎守 - Wikipedia
現代文明が崩壊した遠い未来、コールドスリープから蘇生した主人公が地球の反対側で目覚めたパートナーを探す旅に出ると言うストーリー。
原作はSF小説の巨匠、田中光二先生。
参考リンク:田中光二 - Wikipedia
小説版の、田中先生の原作も読んでいたのですが少年チャンピオンで漫画の連載が開始されたのが1976年。
田中先生の作品では、他に『大放浪』などが好きでした。
主人公はコールドスリープ以前の記憶が全く無く、人工知能を搭載した一人乗りの円盤型移動装置のガーディアン(守護者)で空を飛び、海中を進みます。
一巻の裏表紙、右上に浮かんでいるのがガーディアン「カムイ」。
しかし、旅を始めて間も無くアクシデントで「カムイ」を失う事に・・・
絶海の孤島(実は甲板が密林状態になった原子力空母)に流れ着いた主人公は島の唯一の住人からナイフの使い方や漁の仕方など生きる為の技術を教えられます。
教え方が非常に宜しい。
難しい理屈は言わない。
手取り足取り教えたりもしない。
例えば、薪を1本投げ与えてナイフで自由に削らせます。
主人公が使っているナイフは「カムイ」の残骸の一部。
人類科学の到達点と言えるガーディアン(人工知能)が、人類最初の道具と言えるナイフに姿を変えて主人公と行動を共にします。
削っている内に木目によって楽に削れる方向が有る事に気が付きます。
あるいは、主人公に獲れたての魚を与えて「殺すな」と言います。
これを御覧の貴方は魚を食べようとした時に「殺すな」と言われたらどうしますか?
食べるのを止めて魚を逃がす?
そうして、自分は飢えて死にますか?
飢え死にしないよう、魚の代わりに草や木の実を食べる?
色々と考える事に意味がある。
昨今は何でもネット検索していきなり答えが判ってしまう。(正解かどうかは別にして・・・)
ユーチューブ通りにやれば失敗はしないけれど、自分で考える能力は身に付かない。
若い人はもっと失敗を繰り返した方が良いと思うんですがねぇ。
もっとも、本作の主人公のように選択を間違えたら地球が消滅!なんて事を簡単に試されても困りますけど。
ちなみに主人公は魚を綺麗に平らげて、「オレといっしょに生きる」と答える訳ですが・・・釣り師としてはこう有りたいと常々思っています。
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エデンの戦士 1~最新巻(文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]
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2018/01/19
実際、過去へ時間を遡るのは物理的に難しいみたいですが近い将来、未来へは行けるようになるかも?
可能性の一つは宇宙旅行です。
将来、恒星間旅行用宇宙船が開発されたとしたら亜光速に近いスピードで移動するはず。
いわゆる浦島効果が働くので、宇宙船での1年が地球上での1000年になったりします。
参考リンク:時間の遅れ - Wikipedia
その昔、快獣ブースカ(1967年TV放送:「怪獣」じゃあなくて「快獣」)の最終回でブースカが恒星間旅行に行く話がありましたね。(えっ!知らない?)
20日の宇宙旅行から帰って来ると地球では20年経っていたという・・・
参考リンク:快獣ブースカ - Wikipedia
もう一つはコールドスリープ。
所謂冷凍冬眠ですな。
既に外国では死体を冷凍保存して将来蘇生させる(予定の)ビジネスが始まっているらしい。
全身冷凍保存はコストが掛かるので首から切り取った頭部だけ保存している例もあるとか。
例えば、アメリカのカリフォルニア州にあるアルコー延命財団というところでは全身保存は約2070万円、頭部のみので約830万円とか・・・この費用、年間費用だよねぇ?
維持費用が払えなくなったら解凍されちゃうんだろうか・・・
今回御紹介する昔のコミックは、真崎守選集エデンの戦士。
参考リンク:真崎守 - Wikipedia
現代文明が崩壊した遠い未来、コールドスリープから蘇生した主人公が地球の反対側で目覚めたパートナーを探す旅に出ると言うストーリー。
原作はSF小説の巨匠、田中光二先生。
参考リンク:田中光二 - Wikipedia
小説版の、田中先生の原作も読んでいたのですが少年チャンピオンで漫画の連載が開始されたのが1976年。
田中先生の作品では、他に『大放浪』などが好きでした。
主人公はコールドスリープ以前の記憶が全く無く、人工知能を搭載した一人乗りの円盤型移動装置のガーディアン(守護者)で空を飛び、海中を進みます。
一巻の裏表紙、右上に浮かんでいるのがガーディアン「カムイ」。
しかし、旅を始めて間も無くアクシデントで「カムイ」を失う事に・・・
絶海の孤島(実は甲板が密林状態になった原子力空母)に流れ着いた主人公は島の唯一の住人からナイフの使い方や漁の仕方など生きる為の技術を教えられます。
教え方が非常に宜しい。
難しい理屈は言わない。
手取り足取り教えたりもしない。
例えば、薪を1本投げ与えてナイフで自由に削らせます。
主人公が使っているナイフは「カムイ」の残骸の一部。
人類科学の到達点と言えるガーディアン(人工知能)が、人類最初の道具と言えるナイフに姿を変えて主人公と行動を共にします。
削っている内に木目によって楽に削れる方向が有る事に気が付きます。
あるいは、主人公に獲れたての魚を与えて「殺すな」と言います。
これを御覧の貴方は魚を食べようとした時に「殺すな」と言われたらどうしますか?
食べるのを止めて魚を逃がす?
そうして、自分は飢えて死にますか?
飢え死にしないよう、魚の代わりに草や木の実を食べる?
色々と考える事に意味がある。
昨今は何でもネット検索していきなり答えが判ってしまう。(正解かどうかは別にして・・・)
ユーチューブ通りにやれば失敗はしないけれど、自分で考える能力は身に付かない。
若い人はもっと失敗を繰り返した方が良いと思うんですがねぇ。
もっとも、本作の主人公のように選択を間違えたら地球が消滅!なんて事を簡単に試されても困りますけど。
ちなみに主人公は魚を綺麗に平らげて、「オレといっしょに生きる」と答える訳ですが・・・釣り師としてはこう有りたいと常々思っています。
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Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│キャンプ:書
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