2011年01月02日
開高健の天山北路大探査行
前回に続いて、開高健のサントリー、ドキュメントビデオシリーズ。
関連記事リンク:開高健のチョウザメ大追跡
開高健の天山北路大探査行 神秘の氷河湖に謎の巨大魚を追って
文藝春秋
オーパ、オーパ!!モンゴル・中国篇スリランカ篇の『国境の南』で取り上げられている中国ハナス湖の巨大魚を釣りに行くドキュメンタリーである。
文庫本は、巨匠の釣りエッセイとしては遺作ではないかと思う。
関連記事リンク:オーパ!開高健
TVで放映されたのは1988年だったかな?
さて、今回巨匠が向かうのは中国の秘境ハナス湖。
国境近くのデリケートな場所、現在より情報管理に厳しかっただろう当時、人民解放軍に道路整備迄させて釣りに行っているのが凄い。
更に狙いが魚と言うよりはUMAと言った方が早い巨大魚・・・ビデオの中では体長20mとか言っているんですが、魚と言うよりは怪獣と言うのがぴったり。
水中撮影をしたかったらしいが、ダイバーが喰われる危険があると言う事で中国側の許可が出なかったらしい・・・
確かに体長20mの肉食魚が生息しているとすれば、泳ぐ人間は格好の餌でしょうな。
昔のTV番組のスネークハンター、人間を餌にしてトローリングし巨大蛇を捕獲する(世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!)を思い出した人もいるのではないかと思います。
個人的には昔からUMAの探索ドキュメントは好きで、わくわくしながら観ていたものです。
川口浩の探検隊シリーズを筆頭に、以前はUMA探査シリーズが色々と放映されていたのだが、最近やらないねぇ・・・某TV局がモケーレムベンベの取材でインチキしたのが原因なのか?
さて、肝心の怪魚の正体だが、巨匠は事前情報から大紅魚(ターホンユイ:イトウ)と目星を付けている訳です。
もっとも巨大になるイトウだとしても10mはあり得ない訳で・・・
この手の水怪で似たようなUMAだと、カナダはオカナガン湖のオゴポゴが近いのではないかと思われます。
科学的に考えるとチョウザメの4倍体と言う説が濃厚なのですが・・・
巨匠がビデオ中で80cmクラスのイトウを釣り上げて腹を裂くと、チョウザメの子供が数匹未消化で入っているシーンが有るので、ハナス湖にチョウザメが生息しているのは間違い無い。
チョウザメの4倍体なら10mオーバーは有り得るのか?
アキレスの操縦席付きゴムボートに60馬力の船外機を付けた物を2槽、スタッフは合計70名。
八丈島の現役漁師が巨大刺し網とはえ縄を持って同行。
巨匠はトローリングも行った様だが、あくまでもキャスティングに拘ったようで、ゴムボート上からサーモンロッド?(例に寄ってハナス湖スペシャルかも知れないが)にアンバサダーの7000番?で大型ルアーを投げている。
文庫本では白ベースに赤いペイントの大型バイト(全長40㎝)の写真が写っていて、3個作られたと記されているが、ビデオの中ではハンマー仕上げでデザインがバイトと少々異なるモデルが使われている。
無論このサイズはキャスティング出来ないのでカジキ用タックルでトローリングである。
もっともハナス湖の怪魚の正体がチョウザメだとすれば、40cmのスプーンじゃあ釣れないよなぁ。
ちなみに昨年(2010年)の夏、ハナス湖で巨大な魚影?が撮影されている。
謎の巨大生物か…新疆ハナス湖で水中を移動する不思議な影
リンク先の写真を見ると、船より巨大な細長い影・・・しかし、これは小魚の群れじゃあ無いのか?
一匹の巨大魚だとしたら数十年は生きている訳で、警戒心も相当なはず。
こんな湖岸近くで船が沢山停泊している場所に近寄って来るとは思えない。
それにしても秘境と言われたハナス湖に観光船が就航しているのに驚いた。
現在はツアー客の観光ルートになっているらしい。
さて、巨大魚の正体だが・・・
①上記リンクの写真の様に小魚の群れ
②水鳥の泳いだ波(ビデオ中でも大騒ぎしている。山の上から逆光で見た影)
③氷河湖独特の異常波(ビデオでも盛り上がった湖面の様子を収録。氷河から流れ込んだ冷たい水と表層の温かい水がぶつかり、大きな波が発生)
④イトウかチョウザメの2mクラスを目撃、話に尾鰭が付いて10mと言う事に
の何れかでしょうな。
もっともビデオ中には魚群探知機に小魚の群れでは無い大型個体(正体不明)が写っているので、水怪が居ないとは断言出来ないのですが・・・最新の3D魚探で湖を探れば真偽は明らかになると思うのですが、謎は謎のままが良いのか?
関連記事リンク:ハミンバード マトリックス 47 3D
残念ながらこいつもテープが劣化してノイズが酷い・・・
ちなみに巨匠の釣行ドキュメントシリーズとしては、放映順に
・開高健のモンゴル大釣行 幻のイトウをもとめて
・開高健のモンゴル大縦断 大いなるモンゴルの自然と動物達
・開高健のチョウザメ大追跡 世界三大珍味、キャビアの謎
・開高健の天山北路大探査行 神秘の氷河期に謎の巨大魚を追って
・開高健のスコットランド紀行 悠々として急げ
がありました。
ハッキリ言って2度目のモンゴル釣行以外はあまり釣れていない訳ですが、釣りを度外視しても雄大な景色や地方の風俗など、見応えがあります。
ちなみにモンゴルでのイトウ釣りが放映されてから海外でのイトウ釣りがブームになり、日本からロシアへのイトウ釣りのツアーが組まれたりするようになった訳です。
個人的に心に残っているのは『スコットランド紀行』ですかねぇ。
確か巨匠が急逝した後にTV放映されたのではなかったかと記憶しています。
他に
・河は眠らない 開高健 究極のフィッシング
が販売されていました。
当時私は前回紹介した『チョウザメ大追跡』と今回紹介した『謎の巨大魚』しか購入しなかったのですが、全部買っておけば良かった・・・
残念ながら上記ビデオは全部絶版みたいなんですが、是非ともブルーレイで発売して欲しい物だ。
関連記事リンク:開高健のチョウザメ大追跡
開高健の天山北路大探査行 神秘の氷河湖に謎の巨大魚を追って
文藝春秋
オーパ、オーパ!!モンゴル・中国篇スリランカ篇の『国境の南』で取り上げられている中国ハナス湖の巨大魚を釣りに行くドキュメンタリーである。
文庫本は、巨匠の釣りエッセイとしては遺作ではないかと思う。
関連記事リンク:オーパ!開高健
TVで放映されたのは1988年だったかな?
さて、今回巨匠が向かうのは中国の秘境ハナス湖。
国境近くのデリケートな場所、現在より情報管理に厳しかっただろう当時、人民解放軍に道路整備迄させて釣りに行っているのが凄い。
更に狙いが魚と言うよりはUMAと言った方が早い巨大魚・・・ビデオの中では体長20mとか言っているんですが、魚と言うよりは怪獣と言うのがぴったり。
水中撮影をしたかったらしいが、ダイバーが喰われる危険があると言う事で中国側の許可が出なかったらしい・・・
確かに体長20mの肉食魚が生息しているとすれば、泳ぐ人間は格好の餌でしょうな。
昔のTV番組のスネークハンター、人間を餌にしてトローリングし巨大蛇を捕獲する(世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!)を思い出した人もいるのではないかと思います。
個人的には昔からUMAの探索ドキュメントは好きで、わくわくしながら観ていたものです。
川口浩の探検隊シリーズを筆頭に、以前はUMA探査シリーズが色々と放映されていたのだが、最近やらないねぇ・・・某TV局がモケーレムベンベの取材でインチキしたのが原因なのか?
さて、肝心の怪魚の正体だが、巨匠は事前情報から大紅魚(ターホンユイ:イトウ)と目星を付けている訳です。
もっとも巨大になるイトウだとしても10mはあり得ない訳で・・・
この手の水怪で似たようなUMAだと、カナダはオカナガン湖のオゴポゴが近いのではないかと思われます。
科学的に考えるとチョウザメの4倍体と言う説が濃厚なのですが・・・
巨匠がビデオ中で80cmクラスのイトウを釣り上げて腹を裂くと、チョウザメの子供が数匹未消化で入っているシーンが有るので、ハナス湖にチョウザメが生息しているのは間違い無い。
チョウザメの4倍体なら10mオーバーは有り得るのか?
アキレスの操縦席付きゴムボートに60馬力の船外機を付けた物を2槽、スタッフは合計70名。
八丈島の現役漁師が巨大刺し網とはえ縄を持って同行。
巨匠はトローリングも行った様だが、あくまでもキャスティングに拘ったようで、ゴムボート上からサーモンロッド?(例に寄ってハナス湖スペシャルかも知れないが)にアンバサダーの7000番?で大型ルアーを投げている。
文庫本では白ベースに赤いペイントの大型バイト(全長40㎝)の写真が写っていて、3個作られたと記されているが、ビデオの中ではハンマー仕上げでデザインがバイトと少々異なるモデルが使われている。
無論このサイズはキャスティング出来ないのでカジキ用タックルでトローリングである。
もっともハナス湖の怪魚の正体がチョウザメだとすれば、40cmのスプーンじゃあ釣れないよなぁ。
ちなみに昨年(2010年)の夏、ハナス湖で巨大な魚影?が撮影されている。
謎の巨大生物か…新疆ハナス湖で水中を移動する不思議な影
リンク先の写真を見ると、船より巨大な細長い影・・・しかし、これは小魚の群れじゃあ無いのか?
一匹の巨大魚だとしたら数十年は生きている訳で、警戒心も相当なはず。
こんな湖岸近くで船が沢山停泊している場所に近寄って来るとは思えない。
それにしても秘境と言われたハナス湖に観光船が就航しているのに驚いた。
現在はツアー客の観光ルートになっているらしい。
さて、巨大魚の正体だが・・・
①上記リンクの写真の様に小魚の群れ
②水鳥の泳いだ波(ビデオ中でも大騒ぎしている。山の上から逆光で見た影)
③氷河湖独特の異常波(ビデオでも盛り上がった湖面の様子を収録。氷河から流れ込んだ冷たい水と表層の温かい水がぶつかり、大きな波が発生)
④イトウかチョウザメの2mクラスを目撃、話に尾鰭が付いて10mと言う事に
の何れかでしょうな。
もっともビデオ中には魚群探知機に小魚の群れでは無い大型個体(正体不明)が写っているので、水怪が居ないとは断言出来ないのですが・・・最新の3D魚探で湖を探れば真偽は明らかになると思うのですが、謎は謎のままが良いのか?
関連記事リンク:ハミンバード マトリックス 47 3D
残念ながらこいつもテープが劣化してノイズが酷い・・・
ちなみに巨匠の釣行ドキュメントシリーズとしては、放映順に
・開高健のモンゴル大釣行 幻のイトウをもとめて
・開高健のモンゴル大縦断 大いなるモンゴルの自然と動物達
・開高健のチョウザメ大追跡 世界三大珍味、キャビアの謎
・開高健の天山北路大探査行 神秘の氷河期に謎の巨大魚を追って
・開高健のスコットランド紀行 悠々として急げ
がありました。
ハッキリ言って2度目のモンゴル釣行以外はあまり釣れていない訳ですが、釣りを度外視しても雄大な景色や地方の風俗など、見応えがあります。
ちなみにモンゴルでのイトウ釣りが放映されてから海外でのイトウ釣りがブームになり、日本からロシアへのイトウ釣りのツアーが組まれたりするようになった訳です。
個人的に心に残っているのは『スコットランド紀行』ですかねぇ。
確か巨匠が急逝した後にTV放映されたのではなかったかと記憶しています。
他に
・河は眠らない 開高健 究極のフィッシング
が販売されていました。
当時私は前回紹介した『チョウザメ大追跡』と今回紹介した『謎の巨大魚』しか購入しなかったのですが、全部買っておけば良かった・・・
残念ながら上記ビデオは全部絶版みたいなんですが、是非ともブルーレイで発売して欲しい物だ。
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│釣:書
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。