2012年05月19日
コールドスチール マスターハンター サンマイ
先日、キャンプ場で知人に聞いた話。
ある休日、大学生の娘さんから突然電話が掛って来た。
『お父さん、炭に火を着ける方法を教えて』
大学のサークル関係でバーベキューに行っていたのだが、同行している男子学生の誰一人として炭火がおこせない『使えない奴ばっかり(娘さん談)』だったとか・・・
まあ、これは仕方がありませんな。
女子学生の皆様の興味は、程良く脂の乗った上カルビとか、プリプリの海老を食べる事なので炭火の確保は重大な問題です。
しかし、男子学生の方々の興味は全く違う事にあるので、炭火の熾し方なんて正直どうでも良い訳ですよ。
ちなみにこれを御覧の貴方、電話で炭火の熾し方をレクチャー出来ますか?
勿論、着火剤とか炭起器なんかは使わずにですよ。
上の写真は昨年のキャンプに知人が自慢気に持って来た物ですが、こんな道具は邪道です。
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えっ!私に出来るかって?
もしも炭の着火にお困りの女子大生の方々がいらっしゃいましたら、是非、私に御一報下さい。
直ちに現地へ急行、直接御指導差し上げます。(女性グループに限る)
-------------------暇話休題-----------------------
火と刃物は人類文明の根幹。
一人前の人間に成る為には取り扱いを習熟するのは当然だと思うのですが、何時の頃からか馬鹿な大人が根拠も無く危険だと言って、一方的に子供からマッチや肥後の守を取り上げてしまいました。
誰でも最初から何でも上手く出来る訳は無い。
ちょっと火傷をしたり、指の先を切ったり・・・自分の体で痛みを知るから失敗を繰り返さない様に学習するのだと思うのですが。
結果として何がどの様に危険なのか判らないままに成長してしまい、炎や刃物の有り難みも、使い方を誤ると危険な事も判らない大人になってしまう・・・
そんな『大人』に限って色々と知識だけは豊富だったりしますが、実体験の裏打ちの無い知識は応用が効かないのでイレギュラーな事には対応出来ない・・・事故が起こってから『想定外』とか言い出す訳ですよ。
そう言えば、もう何年も新しいナイフを買っていないな・・・久し振りにナイフを買うか。
関連記事リンク:バック フォールディングハンター
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関連記事リンク:バック プロライン 191 ジッパー
いつもナイフネタの場合に書いていますが、これからキャンプを始めようと考えている方でスーパーで購入した食材しか使わないで料理をするのにナイフは全く不要です。
御家庭でお使いの文化包丁を段ボールで作った鞘に巻いて持って行くか、釣り竿購入時に付属している透明の樹脂製ケースをちょん切った物に入れて行くと良いでしょう。
私は料理以外に釣った魚を絞めたり、渓流沿いで山菜を取ったりする事があるのでナイフを持って行きますが、料理目的だったらステンレスの文化包丁より使い勝手の良い物はありません。
本当は100円ショップで売っているキッチン鋏が有れば大抵の料理は出来るし、まな板も不要になるんですがねぇ・・・
まあ、日常生活から離れる為にキャンプに行く訳ですから、あんまり貧乏臭いのも如何な物かと思う訳ですが。
最近のアウトドア雑誌を見ても、精々ツールナイフの紹介がしてある位で、アウトドア用ナイフが話題になる事は殆どありませんな。
以前に御紹介したバックパッキング入門にはクッキングのページでアーミーナイフが取り上げられている以外に、ウッド・クラフトのページで8ページに渡りナイフの説明がされていて、『ナイフはアウトドアーズマンの象徴です』と記されていましたが・・・
関連記事リンク:バックパッキング入門
さて、一昔前はナイフと言えばガーバーかバックの二者択一って感じでした。
これも人に寄ってガーバー党とかバック党と言うような贔屓のメーカーがあって、その括りで言うと私はバック党。
今迄御紹介した110フォールディングハンターや191 ジッパー以外にもバックのナイフを所持していますが、昔と違って最近のバックはあまりパッとしませんな。
今回は初めてコールドスチール社の製品を購入してみました。
このブログを御覧の方の中にはコールドスチール社を良く御存じ無い方もいると思いますので少々説明を。
アメリカにある企業ですが、どんな製品を作っているかと言えば、シャベル、杖、バット、サインペンなど・・・
何の脈絡も無い製品名が並ぶと何屋なんだ?って疑問に思われると思います。
例えばSpecial Forces Shovelって言うシャベル(スコップ)の使用方法がユーチューブに紹介されているのですが、一般的な地面に穴を掘ったり、草木の植え替えに使ったりは一切無し。
Special Forces Shovelの動画リンク
まずはぶら下げられた太いロープを袈裟掛けに切断。
『トマホォーク ブゥメラァン!』みたいなノリで切り株に向かって次々と投げまくり。
続いて肉片のこびり付いた太い骨(牛?)を一刀両断、更に氷の塊を砕き、コンクリートブロックを破壊・・・こいつはスコップの形をした『斧』です。
Irish Blackthorn Walking Stickと言う、歩行が不自由な高齢者が持っている様な杖。
氷の塊やスイカを砕き、コンクリートブロックや動物の骨をへし折ってしまいます。
Irish Blackthorn Walking Stickの動画リンク
バットも金属バットより頑丈な特殊樹脂。
サインペンは性犯罪者の目玉に突き立てても折れない『暗器』になっている・・・
そう、販売されている品々は全て武器!
自分の身は自分で守る、セルフディフェンスと言う考え方が一般的な、アメリカらしいメーカーですな。
もしも私が深夜の牛丼屋で単身アルバイトをするのであれば、レジの後ろにカラーボールなんかじゃ無くて、ブルックリン・スマッシャーを置いておきます。
他人に刃物を向けて金を取ろうなんて奴は、手足をへし折ってドブにでも転がしてやるのが当然・・・と思うのですが、日本は犯罪者の人権は手厚く尊重されるのに被害者は泣き寝入りが普通と言う変わった国。
ついつい殴る力が強くなって、過剰防衛で逮捕されてもつまらない。
その点、Sjambokと言うムチの様にしなる棍棒なら殺してしまう心配は無さそうです。
Sjambokの動画リンク
こんなので思いっきり殴られたら、二度と強盗に押し入る気にはならないと思うのだが。
軽量なので、非力な女性でも使えそうですな。
そのものズバリで、武器にしか使えないINDIAN WAR CLUBって肩のツボ押しにビリヤードの球をくっつけた様な棍棒も売っています。
INDIAN WAR CLUBの動画リンク
バイク用ヘルメットや西洋の甲冑をバコバコ殴っていますが、いくらアメリカと言えども、こんな物の需要が本当に有るのだろうか?
そんな武器製造に血道を上げているコールドスチール社ですから、刃物の凶器度は洒落にならない・・・
『ハイランダー/悪魔の戦士:1986年アメリカ映画』で使っていた様な大剣や日本刀のレプリカ等、ヤバいブツがてんこ盛りです。
まあ、銃刀法の関係で日本では販売されていませんが。
それでもバイオレンスジャックが実写映画化されたらそのまま撮影に使えそうな大型の折り畳みナイフであるXL Espadaでドラム缶や車のボンネットを貫通させたり、青竹、肉の塊、ロープなどをメッタ切り・・・これは普通に日本国内で購入可能。
XL Espadaの動画リンク
更に凶悪なのはGurkha Kukri San Mai III。
所謂グルカナイフでこいつも国内で購入可能ですが、普通の物を切るのに飽きたのか、豚を丸ごと一頭吊るし切り。
Gurkha Kukri San Mai IIIの動画リンク
動画に出てくる小太りで口ひげのオッサンがコールドスチール社の社長らしいのですが、ものすごく嬉しそうに豚の首を切り飛ばしている・・・
そんな極悪凶器の数々の中でも特に目を惹く動画が・・・コールドスチール社の代表的なシースナイフ、Trail Master San Mai III。
Trail Master San Mai IIIの動画リンク
ロープや青竹を切り刻むのは当たり前ですが、刃を万力で固定して、柄の部分に鉄パイプを差し込んでテコの原理でグイグイ曲げても折れない!
一般的な鋼材は硬度が上がると脆くなり、こんなに曲げると折れてしまうのですが・・・
折れない理由は芯材の部分にVG-1と言う固い鋼材を使い、VG-1の両側面を粘りの有る鋼材でサンドイッチにした『サンマイ:三枚』と言う特殊構造の為。
まあ、基本的にナイフはこじる様な使い方をしてはいけないんですが、これだけタフな映像を見せられると1本手にしてみたい・・・
前出のグルカ ククリマチェットもサンマイ鋼材製なんですが、最近TVでウォーキング・デッドを見ている為か、ゾンビの首をちょん切る以外の使用方法が思い付かない・・・バイオハザードⅢでミラ・ジョヴォヴィッチもブンブン振りまわしていましたけど。
当分ゾンビの首を切る機会は無さそうなので、コレクションになっちゃう様な使い道の無い道具を購入しても仕方が無いしねぇ。
色々迷った挙句、結局購入したのはコールドスチールとしては極めて地味なマスターハンターと言うモデル。
モデルNo,36JSK
今迄キャンプ場ではバックのガットフックを愛用していた訳ですが、その独特のデザインが異様な雰囲気を醸し出すらしく、暗いキャンプ場の炊事場で見知らぬ御婦人がギョッとする事もあるかも知れないと思い、今回はガットフックでは無く、オーソドックスなデザインのマスターハンターを選択しました。
ブレード長は殆ど同じですな。(約10cm)
さて、ここでマスターハンターのPVを御覧下さい。
Cold Steel Master Hunterの動画リンク
コールドスチールのプロモーション動画とは思えない始まり方・・・普通にリンゴやチーズ、パンなんかの食材を切っているので有る意味驚いてしまいますが、やっぱりロープや肉塊の吊るし切り、車のボンネット貫通を披露しています。
動画後半はひたすら延々と段ボールのカットシーン・・・刃持ちの良さに絶対の自信があるのでしょうな。
シースは樹脂製。
皮と比較すると高級感には欠けますが、濡れても渇きが早く、カビが生えたりしないし機能的。
ベルトを外さなくてもベルクロとスナップでベルトに通して腰から下げられるようになっています。
シースに押し込んだだけで、逆さにしても落下しない位収まりが良いのに加え、ナイロンベルトのホックで完全固定。
ドライバーでネジを緩めると、吊り高さが変更可能です。
標準位置から
握りが高く吊れる様に一段上げる。
こうする事でベルトから吊った時にナイフの位置が上がり、上着の下に隠れて目立たなくなります。
幾らキャンプ場とは言っても、これ見よがしにシースナイフをブラブラさせるのはカッコ悪いですからね。
椅子に座る時も邪魔に成り難い。
シースの穴には金属製のリングを追加しました。
乾燥時にナイフ本体をテントの屋根からぶら下げたり、タッチアップ用の小物を付けるのに便利です。
グリップも滑り難く、力の入れ易い形状。
ブレードとのバランスが良く、抜き身で置いた時にブレードが宙に浮きます。
これが結構大事な事で、無造作にテーブルや作業場に置いても刃に汚れが付かない。
こいつのグリップエンドの穴には革紐よりもナイロンの組紐が似合いそうですな。
さて肝心のブレードですが、流石に今迄使っていた400系ステンレスとは異次元の切れ味です。
サンマイの名の由来、鋼材の合わせ目のラインが判りますかね?
刃の厚みは約5mm。
これ以上ぶ厚くなるとジャガイモやリンゴを切る時に、『割る』になってしまいます。
箱出しで本当に腕の産毛が剃れる切れ味・・・
一週間位キャンプで使った位では、全く切れ味が落ちない刃持ちの良さ。
本当は釣った根魚の固い骨をザク切りにし、手荒く地面を穿って山菜を収穫、ブレードを缶切り代わりに使ってみようと思ったのですが、ハードなテストは又の機会に。
確かにキャンプ使いにはオーバースペックな逸品。
本日、開設以来のアクセスカウンターが50万を超えました。
多謝。
ある休日、大学生の娘さんから突然電話が掛って来た。
『お父さん、炭に火を着ける方法を教えて』
大学のサークル関係でバーベキューに行っていたのだが、同行している男子学生の誰一人として炭火がおこせない『使えない奴ばっかり(娘さん談)』だったとか・・・
まあ、これは仕方がありませんな。
女子学生の皆様の興味は、程良く脂の乗った上カルビとか、プリプリの海老を食べる事なので炭火の確保は重大な問題です。
しかし、男子学生の方々の興味は全く違う事にあるので、炭火の熾し方なんて正直どうでも良い訳ですよ。
ちなみにこれを御覧の貴方、電話で炭火の熾し方をレクチャー出来ますか?
勿論、着火剤とか炭起器なんかは使わずにですよ。
上の写真は昨年のキャンプに知人が自慢気に持って来た物ですが、こんな道具は邪道です。
関連記事リンク
2016/10/29
えっ!私に出来るかって?
もしも炭の着火にお困りの女子大生の方々がいらっしゃいましたら、是非、私に御一報下さい。
直ちに現地へ急行、直接御指導差し上げます。(女性グループに限る)
-------------------暇話休題-----------------------
火と刃物は人類文明の根幹。
一人前の人間に成る為には取り扱いを習熟するのは当然だと思うのですが、何時の頃からか馬鹿な大人が根拠も無く危険だと言って、一方的に子供からマッチや肥後の守を取り上げてしまいました。
誰でも最初から何でも上手く出来る訳は無い。
ちょっと火傷をしたり、指の先を切ったり・・・自分の体で痛みを知るから失敗を繰り返さない様に学習するのだと思うのですが。
結果として何がどの様に危険なのか判らないままに成長してしまい、炎や刃物の有り難みも、使い方を誤ると危険な事も判らない大人になってしまう・・・
そんな『大人』に限って色々と知識だけは豊富だったりしますが、実体験の裏打ちの無い知識は応用が効かないのでイレギュラーな事には対応出来ない・・・事故が起こってから『想定外』とか言い出す訳ですよ。
そう言えば、もう何年も新しいナイフを買っていないな・・・久し振りにナイフを買うか。
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いつもナイフネタの場合に書いていますが、これからキャンプを始めようと考えている方でスーパーで購入した食材しか使わないで料理をするのにナイフは全く不要です。
御家庭でお使いの文化包丁を段ボールで作った鞘に巻いて持って行くか、釣り竿購入時に付属している透明の樹脂製ケースをちょん切った物に入れて行くと良いでしょう。
私は料理以外に釣った魚を絞めたり、渓流沿いで山菜を取ったりする事があるのでナイフを持って行きますが、料理目的だったらステンレスの文化包丁より使い勝手の良い物はありません。
本当は100円ショップで売っているキッチン鋏が有れば大抵の料理は出来るし、まな板も不要になるんですがねぇ・・・
まあ、日常生活から離れる為にキャンプに行く訳ですから、あんまり貧乏臭いのも如何な物かと思う訳ですが。
最近のアウトドア雑誌を見ても、精々ツールナイフの紹介がしてある位で、アウトドア用ナイフが話題になる事は殆どありませんな。
以前に御紹介したバックパッキング入門にはクッキングのページでアーミーナイフが取り上げられている以外に、ウッド・クラフトのページで8ページに渡りナイフの説明がされていて、『ナイフはアウトドアーズマンの象徴です』と記されていましたが・・・
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さて、一昔前はナイフと言えばガーバーかバックの二者択一って感じでした。
これも人に寄ってガーバー党とかバック党と言うような贔屓のメーカーがあって、その括りで言うと私はバック党。
今迄御紹介した110フォールディングハンターや191 ジッパー以外にもバックのナイフを所持していますが、昔と違って最近のバックはあまりパッとしませんな。
今回は初めてコールドスチール社の製品を購入してみました。
このブログを御覧の方の中にはコールドスチール社を良く御存じ無い方もいると思いますので少々説明を。
アメリカにある企業ですが、どんな製品を作っているかと言えば、シャベル、杖、バット、サインペンなど・・・
何の脈絡も無い製品名が並ぶと何屋なんだ?って疑問に思われると思います。
例えばSpecial Forces Shovelって言うシャベル(スコップ)の使用方法がユーチューブに紹介されているのですが、一般的な地面に穴を掘ったり、草木の植え替えに使ったりは一切無し。
Special Forces Shovelの動画リンク
まずはぶら下げられた太いロープを袈裟掛けに切断。
『トマホォーク ブゥメラァン!』みたいなノリで切り株に向かって次々と投げまくり。
続いて肉片のこびり付いた太い骨(牛?)を一刀両断、更に氷の塊を砕き、コンクリートブロックを破壊・・・こいつはスコップの形をした『斧』です。
Irish Blackthorn Walking Stickと言う、歩行が不自由な高齢者が持っている様な杖。
氷の塊やスイカを砕き、コンクリートブロックや動物の骨をへし折ってしまいます。
Irish Blackthorn Walking Stickの動画リンク
バットも金属バットより頑丈な特殊樹脂。
サインペンは性犯罪者の目玉に突き立てても折れない『暗器』になっている・・・
そう、販売されている品々は全て武器!
自分の身は自分で守る、セルフディフェンスと言う考え方が一般的な、アメリカらしいメーカーですな。
もしも私が深夜の牛丼屋で単身アルバイトをするのであれば、レジの後ろにカラーボールなんかじゃ無くて、ブルックリン・スマッシャーを置いておきます。
他人に刃物を向けて金を取ろうなんて奴は、手足をへし折ってドブにでも転がしてやるのが当然・・・と思うのですが、日本は犯罪者の人権は手厚く尊重されるのに被害者は泣き寝入りが普通と言う変わった国。
ついつい殴る力が強くなって、過剰防衛で逮捕されてもつまらない。
その点、Sjambokと言うムチの様にしなる棍棒なら殺してしまう心配は無さそうです。
Sjambokの動画リンク
こんなので思いっきり殴られたら、二度と強盗に押し入る気にはならないと思うのだが。
軽量なので、非力な女性でも使えそうですな。
そのものズバリで、武器にしか使えないINDIAN WAR CLUBって肩のツボ押しにビリヤードの球をくっつけた様な棍棒も売っています。
INDIAN WAR CLUBの動画リンク
バイク用ヘルメットや西洋の甲冑をバコバコ殴っていますが、いくらアメリカと言えども、こんな物の需要が本当に有るのだろうか?
そんな武器製造に血道を上げているコールドスチール社ですから、刃物の凶器度は洒落にならない・・・
『ハイランダー/悪魔の戦士:1986年アメリカ映画』で使っていた様な大剣や日本刀のレプリカ等、ヤバいブツがてんこ盛りです。
まあ、銃刀法の関係で日本では販売されていませんが。
それでもバイオレンスジャックが実写映画化されたらそのまま撮影に使えそうな大型の折り畳みナイフであるXL Espadaでドラム缶や車のボンネットを貫通させたり、青竹、肉の塊、ロープなどをメッタ切り・・・これは普通に日本国内で購入可能。
XL Espadaの動画リンク
更に凶悪なのはGurkha Kukri San Mai III。
所謂グルカナイフでこいつも国内で購入可能ですが、普通の物を切るのに飽きたのか、豚を丸ごと一頭吊るし切り。
Gurkha Kukri San Mai IIIの動画リンク
動画に出てくる小太りで口ひげのオッサンがコールドスチール社の社長らしいのですが、ものすごく嬉しそうに豚の首を切り飛ばしている・・・
そんな極悪凶器の数々の中でも特に目を惹く動画が・・・コールドスチール社の代表的なシースナイフ、Trail Master San Mai III。
Trail Master San Mai IIIの動画リンク
ロープや青竹を切り刻むのは当たり前ですが、刃を万力で固定して、柄の部分に鉄パイプを差し込んでテコの原理でグイグイ曲げても折れない!
一般的な鋼材は硬度が上がると脆くなり、こんなに曲げると折れてしまうのですが・・・
折れない理由は芯材の部分にVG-1と言う固い鋼材を使い、VG-1の両側面を粘りの有る鋼材でサンドイッチにした『サンマイ:三枚』と言う特殊構造の為。
まあ、基本的にナイフはこじる様な使い方をしてはいけないんですが、これだけタフな映像を見せられると1本手にしてみたい・・・
前出のグルカ ククリマチェットもサンマイ鋼材製なんですが、最近TVでウォーキング・デッドを見ている為か、ゾンビの首をちょん切る以外の使用方法が思い付かない・・・バイオハザードⅢでミラ・ジョヴォヴィッチもブンブン振りまわしていましたけど。
当分ゾンビの首を切る機会は無さそうなので、コレクションになっちゃう様な使い道の無い道具を購入しても仕方が無いしねぇ。
色々迷った挙句、結局購入したのはコールドスチールとしては極めて地味なマスターハンターと言うモデル。
モデルNo,36JSK
今迄キャンプ場ではバックのガットフックを愛用していた訳ですが、その独特のデザインが異様な雰囲気を醸し出すらしく、暗いキャンプ場の炊事場で見知らぬ御婦人がギョッとする事もあるかも知れないと思い、今回はガットフックでは無く、オーソドックスなデザインのマスターハンターを選択しました。
ブレード長は殆ど同じですな。(約10cm)
さて、ここでマスターハンターのPVを御覧下さい。
Cold Steel Master Hunterの動画リンク
コールドスチールのプロモーション動画とは思えない始まり方・・・普通にリンゴやチーズ、パンなんかの食材を切っているので有る意味驚いてしまいますが、やっぱりロープや肉塊の吊るし切り、車のボンネット貫通を披露しています。
動画後半はひたすら延々と段ボールのカットシーン・・・刃持ちの良さに絶対の自信があるのでしょうな。
シースは樹脂製。
皮と比較すると高級感には欠けますが、濡れても渇きが早く、カビが生えたりしないし機能的。
ベルトを外さなくてもベルクロとスナップでベルトに通して腰から下げられるようになっています。
シースに押し込んだだけで、逆さにしても落下しない位収まりが良いのに加え、ナイロンベルトのホックで完全固定。
ドライバーでネジを緩めると、吊り高さが変更可能です。
標準位置から
握りが高く吊れる様に一段上げる。
こうする事でベルトから吊った時にナイフの位置が上がり、上着の下に隠れて目立たなくなります。
幾らキャンプ場とは言っても、これ見よがしにシースナイフをブラブラさせるのはカッコ悪いですからね。
椅子に座る時も邪魔に成り難い。
シースの穴には金属製のリングを追加しました。
乾燥時にナイフ本体をテントの屋根からぶら下げたり、タッチアップ用の小物を付けるのに便利です。
グリップも滑り難く、力の入れ易い形状。
ブレードとのバランスが良く、抜き身で置いた時にブレードが宙に浮きます。
これが結構大事な事で、無造作にテーブルや作業場に置いても刃に汚れが付かない。
こいつのグリップエンドの穴には革紐よりもナイロンの組紐が似合いそうですな。
さて肝心のブレードですが、流石に今迄使っていた400系ステンレスとは異次元の切れ味です。
サンマイの名の由来、鋼材の合わせ目のラインが判りますかね?
刃の厚みは約5mm。
これ以上ぶ厚くなるとジャガイモやリンゴを切る時に、『割る』になってしまいます。
箱出しで本当に腕の産毛が剃れる切れ味・・・
一週間位キャンプで使った位では、全く切れ味が落ちない刃持ちの良さ。
本当は釣った根魚の固い骨をザク切りにし、手荒く地面を穿って山菜を収穫、ブレードを缶切り代わりに使ってみようと思ったのですが、ハードなテストは又の機会に。
確かにキャンプ使いにはオーバースペックな逸品。
本日、開設以来のアクセスカウンターが50万を超えました。
多謝。
Posted by KAZU@ at 10:10│Comments(0)
│キャンプ:食
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